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第72話 喜ぶ人
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「ステラ……本当に、カレンをデートに誘わなければならないのか?」
エドが3人の取り巻き男たちに囲まれて大学構内を歩いているカレンをイヤそうな目で見つめている。
「ええ、そうですよ。私の復讐を成し遂げる為には、カレンを彼らから引き離す必要があるのですから」
「そんなこと言ったって……」
エドは余程カレンをデートに誘うのがイヤなのか、ブツブツ口の中で何やら呟いている。
「どうしたんですか? 早く、カレンをデートに誘ってください。あの3人の見ている前で是非! いいですね? 出来れば、今日の放課後にでもデートしてくださいよ」
「え!? いきなり今日なのか!?」
「はい、善は急げです」
「分かったよ……だけど、ステラ」
真剣な目でエドがじっとみつめてくる。
「なんですか?」
「俺がカレンとデートしても構わないのか?」
「はい、少しも構いません」
「そ、そんな‥‥‥! 即答するなんて!」
何故かエドはショックを受けている。
「そんなことよりも早く、誘って来て下さいよ!」
「わ、分かったよ。行ってくればいいんだろう……?」
エドは恨めしそうな目を一瞬私に向けると、駆け足でカレンたちの元へ向かった。
すると、前方にいたカレンたちは足を止めて振り向く。
遠目からなので良く見えないが、エドはカレンに話しかけている。
「頼むわよ、エド…‥‥!」
私はその様子を見届けると、魔女の元へ向かった――
****
「あら? あなた、また来たの?」
相変わらず、何もないガランとした部屋で怪しげな本を読んでいる魔女が顔を上げた。
「はい、又来ました」
「言っておくけど、『魂の交換』についての情報は何も入っていないわよ。やっぱり次の魔女の集会迄待たなくちゃ……え? ちょ、ちょっと何……それは!」
私は魔女の前に、かつて自分が日本人の時に使用していた文明機器『スマホ』を取り出した。
しかも、この『スマホ』は会社から支給されたものであり実質私の物とは言えない。
「これは、私が『日本』で暮らしていた時に使用していた『スマホ』という、超便利なアイテムなのです。このボタンを押すと‥…」
「えっ! な、何! こ、これは何なの!? しかも動いているし、音まで聞こえてくるじゃない!」
魔女は興奮マックスで、食い入るようにスマホの画面に見入っている。ちなみに、今画面に映し出されているのは会社に内緒でインストールしたパズルゲームである。
「いいですか? これをこうやって、指で触れると動かせるんです。そしてここにはめると‥‥・」
「キャーッ! すごい! 面白い! 何、これ!」
生まれて初めて見るスマホにも、ゲームにもドはまりしている魔女。交渉するなら今だ。
「どうですか? 面白いですか?」
「ええ、面白いわ! 他に言葉で言い表せないくらいよ!」
「そうですか……。どうです? このスマホ、欲しくないですか?」
「え? ま、まさか……くれるの?」
「ええ、でも時折充電しないと使えなくなるので、その際はお預かりして充電しますけど……」
「欲しい! 欲しいに決まっているでしょう!?」
「なら、さしあげましょう。その代わり……」
「分かっているわ。ただでは寄こさないということよね? それで……私に何を望んでいるのかしら?」
魔女は意味深な笑みを浮かべた――
エドが3人の取り巻き男たちに囲まれて大学構内を歩いているカレンをイヤそうな目で見つめている。
「ええ、そうですよ。私の復讐を成し遂げる為には、カレンを彼らから引き離す必要があるのですから」
「そんなこと言ったって……」
エドは余程カレンをデートに誘うのがイヤなのか、ブツブツ口の中で何やら呟いている。
「どうしたんですか? 早く、カレンをデートに誘ってください。あの3人の見ている前で是非! いいですね? 出来れば、今日の放課後にでもデートしてくださいよ」
「え!? いきなり今日なのか!?」
「はい、善は急げです」
「分かったよ……だけど、ステラ」
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「俺がカレンとデートしても構わないのか?」
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「そ、そんな‥‥‥! 即答するなんて!」
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エドは恨めしそうな目を一瞬私に向けると、駆け足でカレンたちの元へ向かった。
すると、前方にいたカレンたちは足を止めて振り向く。
遠目からなので良く見えないが、エドはカレンに話しかけている。
「頼むわよ、エド…‥‥!」
私はその様子を見届けると、魔女の元へ向かった――
****
「あら? あなた、また来たの?」
相変わらず、何もないガランとした部屋で怪しげな本を読んでいる魔女が顔を上げた。
「はい、又来ました」
「言っておくけど、『魂の交換』についての情報は何も入っていないわよ。やっぱり次の魔女の集会迄待たなくちゃ……え? ちょ、ちょっと何……それは!」
私は魔女の前に、かつて自分が日本人の時に使用していた文明機器『スマホ』を取り出した。
しかも、この『スマホ』は会社から支給されたものであり実質私の物とは言えない。
「これは、私が『日本』で暮らしていた時に使用していた『スマホ』という、超便利なアイテムなのです。このボタンを押すと‥…」
「えっ! な、何! こ、これは何なの!? しかも動いているし、音まで聞こえてくるじゃない!」
魔女は興奮マックスで、食い入るようにスマホの画面に見入っている。ちなみに、今画面に映し出されているのは会社に内緒でインストールしたパズルゲームである。
「いいですか? これをこうやって、指で触れると動かせるんです。そしてここにはめると‥‥・」
「キャーッ! すごい! 面白い! 何、これ!」
生まれて初めて見るスマホにも、ゲームにもドはまりしている魔女。交渉するなら今だ。
「どうですか? 面白いですか?」
「ええ、面白いわ! 他に言葉で言い表せないくらいよ!」
「そうですか……。どうです? このスマホ、欲しくないですか?」
「え? ま、まさか……くれるの?」
「ええ、でも時折充電しないと使えなくなるので、その際はお預かりして充電しますけど……」
「欲しい! 欲しいに決まっているでしょう!?」
「なら、さしあげましょう。その代わり……」
「分かっているわ。ただでは寄こさないということよね? それで……私に何を望んでいるのかしら?」
魔女は意味深な笑みを浮かべた――
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