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第2章 5 カールとの対面
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屋敷の南側にそびえたつ3階建ての塔の1階の中央付近の扉の前で不意にセオドアが足を止めた。
「こちらの扉の奥がカール様のお部屋になっております。」
その扉は真っ白でアーチ形のどこか可愛らしい印象を与える扉だった。
「このアーチ形のドアがカール様のお部屋の目印だと考えて頂ければ結構ですので。」
「まあ。そうなんですね?これだとお部屋が分かりやすくて助かります。」
スカーレットは平常心で言うが、本当は今にも心臓が口から飛び出そうなほど、ドキドキと高鳴っていた。
(大丈夫・・きっと大丈夫よ・・だって相手はまだたった10歳の子供なのだから・・。)
スカーレットは両手をギュッと握りしめた。
「この時間はたいていカール様はお部屋で過ごされています。今確認してみますね?」
セオドアは言うと、扉をコンコンとのっくした。
「誰?」
すると扉の奥から可愛らしい子供の声が聞こえた。
「私です。セオドアです。カール様の新しい家庭教師になられる先生をお連れしました。」
「え?!本当っ?!」
するとパタパタと軽い足音が聞こえて来て、扉の前でピタリと止まった。そして次の瞬間カチャリと音を立てて扉が開いた。
「あの・・こんにちは・・僕の新しい先生・・ですか?」
扉を開けて部屋を出てきたのは、まるで女の子と見まごうばかりの容貌の少年だった。柔らかい栗毛色のふわふわとした髪に、青い瞳の美しい少年は身長もまだスカーレットの肩にも届かない。
「まあ・・・何て可愛らしい男の子なの。」
スカーレットは言うと、挨拶をした。
「こんにちは、初めまして。私はスカーレットと申します。カール様の家庭教師として本日付でこちらのお屋敷でお世話になります。どうぞよろしくお願い致します。」
スカーレットは笑顔で挨拶をした。するとカールは顔を真っ赤に染めると言った。
「あ、あの・・よ、よろしくお願いします・・。」
真っ赤な顔でうつむいているカールを見てスカーレットは思った。
(フフフ・・何て可愛らしい少年なのかしら・・。私ったら馬鹿ね・・。こんな可愛らしい少年を会う前はあんなに怖がっていたなんて・・。この様子なら問題なく家庭教師を務めることが出来るわ。)
ニコニコと笑顔で見つめあうカールとスカーレットの様子を黙って見つめていたブリジットは安堵した。
(良かった・・・一時はどうなる事かと思ったけれど・・この分だとスカーレット様は追い出されずにすむかもしれないわ・・・。)
ブリジットは一計を案じていたのだった。万一、スカーレットがカールに対して恐怖心を感じてしまい、家庭教師をするのが不可能だとみなされれば、この屋敷から追い出されてしまうのではないだろうかと・・。その時はブリジットがどんなことをしてもスカーレットを支えて、2人で生きていこうと覚悟を決めていたのだ。
「安心致しました。お2人が仲良くできたようですので。」
セオドアも心配していたのだろう。ブリジットが考えていた事と似たような言葉を述べた。
「うん!」
カールは頬を染めて頷いた。そして改めてスカーレット見ると言った。
「あ、あの・・スカーレット様・・今夜の夕食・・・僕と一緒に食べてもらえますか・・?」
「え・・・?」
しかし、スカーレットはすぐにうなずくことが出来なかった―。
「こちらの扉の奥がカール様のお部屋になっております。」
その扉は真っ白でアーチ形のどこか可愛らしい印象を与える扉だった。
「このアーチ形のドアがカール様のお部屋の目印だと考えて頂ければ結構ですので。」
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スカーレットは平常心で言うが、本当は今にも心臓が口から飛び出そうなほど、ドキドキと高鳴っていた。
(大丈夫・・きっと大丈夫よ・・だって相手はまだたった10歳の子供なのだから・・。)
スカーレットは両手をギュッと握りしめた。
「この時間はたいていカール様はお部屋で過ごされています。今確認してみますね?」
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「え?!本当っ?!」
するとパタパタと軽い足音が聞こえて来て、扉の前でピタリと止まった。そして次の瞬間カチャリと音を立てて扉が開いた。
「あの・・こんにちは・・僕の新しい先生・・ですか?」
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スカーレットは笑顔で挨拶をした。するとカールは顔を真っ赤に染めると言った。
「あ、あの・・よ、よろしくお願いします・・。」
真っ赤な顔でうつむいているカールを見てスカーレットは思った。
(フフフ・・何て可愛らしい少年なのかしら・・。私ったら馬鹿ね・・。こんな可愛らしい少年を会う前はあんなに怖がっていたなんて・・。この様子なら問題なく家庭教師を務めることが出来るわ。)
ニコニコと笑顔で見つめあうカールとスカーレットの様子を黙って見つめていたブリジットは安堵した。
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「え・・・?」
しかし、スカーレットはすぐにうなずくことが出来なかった―。
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