72 / 221
第72話 王子の尤もな台詞
しおりを挟む
「え……?」
何故王子がサチと一緒にここに?
不思議に思って背後にいたサチに素早く視線を移すと、サチは一瞬申し訳なさげに僕を見て…すぐに目をそらせてしまった。
そうか、きっと……これはサチの意志じゃないんだ。
王子が僕とエディットが一緒にいるのを見て、やってきたに違いない。
「エディット。いいよね?ここに座っても」
王子はエディットに尋ねてきた。
「え?え、ええ……」
エディットは助けを求めるかのように僕を見た。
だったら、僕の答えは1つしか無い。
「うん、いいよ。2席空いているからどうぞ。構わないよね?エディット」
「は、はい。どうぞ」
ホッとした様子で返事をするエディットに王子は笑みを浮かべてサチを見た。
「ありがとう、それじゃ失礼するね。アリス、座らせて貰おう」
「はい、セドリック様」
そして僕達4人は互いに向き合うように丸テーブル向かって座った。
う……それにしても気詰まりだ。
折角エディットと2人で穏やかなランチタイムを過ごせると思ったのに、2人…というか、王子が現れたせいですっかり食欲を失ってしまった。
昨夜のことを口にされたらどうしよう……。
そんなことを考えていると、何だか胃が痛くなってきた。
エディットもサチも気まずそうにしている中、1人王子だけは余裕の態度を見せている。
「エディットは何を頼んだの?」
席につくと、王子は早速エディットに声を掛けてきた。
「はい、私はホットサンドセットです」
「そうなんだ、美味しそうだね。アリス、今度頼んでみようか?」
「そうですね」
見るとアリスと王子はお揃いのセットを注文している。2人はバゲットサンドを頼んだようだった。
「それで君は?何を頼んだのかな?」
王子はさほど興味がなさ気な様子で僕を見た。多分彼なりの社交辞令なのだろう。
「僕はチキンサンドセットだよ」
「ふ~ん、そうか。ところでエディット、次の5時限目の授業は課外授業の薬草学だったよね?よかったら僕達と一緒に行動してもらえないかな?まだこの学院には不慣れだし、委員長のエディットが一緒なら安心出来るんだけど」
「え……?私と…ですか?」
戸惑った様子のエディット。
「アリスもそう思うよね?」
「え、ええ……そうですね」
王子に尋ねられ、一瞬サチは躊躇ったように頷く。
するとエディットは何か言いたげに僕を見つめてきた。僕に答えを求めているのだろうか?
ひょっとして僕に気を使っているのかもしれない。だとしたら……ここは後押しすることにしよう。
「そうだね。僕も自分が同じ立場だったらエディットにお願いすると思うよ。彼女ならパートナーに最適だからね」
失礼を承知で同等の言葉遣いをする。
何しろエディットは彼の正体が王子だということ知らないのだから、変に敬語を使う訳にはいかない。
「ふ~ん成程…。でも君は僕達と同じ立場にはなれないんじゃないかな?何しろクラスが違うんだから」
う~ん……王子は中々痛いところをついてくる。
「確かにそうだったね。つい、出しゃばったことを口にして……ごめん」
笑いながらごまかす。
彼に借りがある僕は下手に逆らうことが出来ないし、エディットやサチの為にも険悪なムードを作りたくは無かった。
すると、更に王子は追い打ちを掛けてくる。
「それよりこの学院の生徒なら知ってるだろう?ここは学力重視の学院だってこと。もし彼女が大事ならこれからも当然努力を続けるんだろうね?エディットの立場を悪くはしたくないんだろう?たった1科目頑張った位じゃ、意味無いから。君は知らないだろうけど‥‥Aクラスでは君がカンニングをしたんじゃないかって噂が流れているんだよ」
「え?!そ、そうだったの?!」
僕は驚いてエディットを見た。
すると、申し訳なさげにエディットは僕を見て小さく頷く。
「は、はい……そう…なんです……」
「そ、そんな……」
確かにCクラスでも一時、僕がカンニングしたのではないだろうかと騒がれたけれど、すぐに誰もが疑うのをやめた。けれどAクラスでは僕のことを疑っているなんて……。
ひょっとしてエディットが僕を廊下で待っていたのは僕がAクラスに入れば、カンニングの噂を耳にしてしまうと思ったから……?
思わず気落ちする僕に王子がきっぱりと言った。
「だけど全ての科目で良い点を取ればカンニングの噂も払拭される、、来学期のクラス分け試験でAクラスに慣れるかもしれないしね。だからそれまでは学院内では彼女と一緒にいないほうがいいんじゃないか?エディットの為にも」
エディットの為にも……。
「確かに…そうかもしれないね」
僕はトレーを持って立ち上がった。
「え?アドルフ様?」
エディットが慌てたように声を掛ける。
「ごめん、エディット。何も分かってなくて……。彼の言う通りかもしれない。僕はもう行くよ」
「で、でも……」
エディットが悲しげな顔で僕を見る。
「セドリック様。いくら何でも…」
流石のサチも黙っていられなくなったのか王子に声を掛ける。
「何だ?僕は何も間違えたことは言ってないけど?彼がもっと努力すればいいだけの話なのだから」
「そう、彼の言う通りだよ」
そうだ、本当にエディットのことを思うなら……彼女の立場を守ってあげなくては。
「それじゃ、ごゆっくり」
背を向けて立ち去ろうとした時、エディットが声を掛けて来た。
「アドルフ様!」
「何?」
振り向くと、エディットが尋ねて来た。
「帰りは‥‥どうされるのですか?」
本当は王子の手前、一緒に帰る約束をしてはいけないのだろうけど……。
「そうだね、昨日と同じ場所で待ち合わせしようか?」
今にも泣きそうな顔のエディットを見ると、断れなかった。
「は、はい……」
僕の言葉に納得したのか、エディットが小さく頷く。
そんな僕とエディットのやり取りを黙って見守る王子とサチ。
「それじゃあ、お先に失礼するね」
今度こそ背を向けると、トレーを置きに行く為に返却口へ向かった――。
何故王子がサチと一緒にここに?
不思議に思って背後にいたサチに素早く視線を移すと、サチは一瞬申し訳なさげに僕を見て…すぐに目をそらせてしまった。
そうか、きっと……これはサチの意志じゃないんだ。
王子が僕とエディットが一緒にいるのを見て、やってきたに違いない。
「エディット。いいよね?ここに座っても」
王子はエディットに尋ねてきた。
「え?え、ええ……」
エディットは助けを求めるかのように僕を見た。
だったら、僕の答えは1つしか無い。
「うん、いいよ。2席空いているからどうぞ。構わないよね?エディット」
「は、はい。どうぞ」
ホッとした様子で返事をするエディットに王子は笑みを浮かべてサチを見た。
「ありがとう、それじゃ失礼するね。アリス、座らせて貰おう」
「はい、セドリック様」
そして僕達4人は互いに向き合うように丸テーブル向かって座った。
う……それにしても気詰まりだ。
折角エディットと2人で穏やかなランチタイムを過ごせると思ったのに、2人…というか、王子が現れたせいですっかり食欲を失ってしまった。
昨夜のことを口にされたらどうしよう……。
そんなことを考えていると、何だか胃が痛くなってきた。
エディットもサチも気まずそうにしている中、1人王子だけは余裕の態度を見せている。
「エディットは何を頼んだの?」
席につくと、王子は早速エディットに声を掛けてきた。
「はい、私はホットサンドセットです」
「そうなんだ、美味しそうだね。アリス、今度頼んでみようか?」
「そうですね」
見るとアリスと王子はお揃いのセットを注文している。2人はバゲットサンドを頼んだようだった。
「それで君は?何を頼んだのかな?」
王子はさほど興味がなさ気な様子で僕を見た。多分彼なりの社交辞令なのだろう。
「僕はチキンサンドセットだよ」
「ふ~ん、そうか。ところでエディット、次の5時限目の授業は課外授業の薬草学だったよね?よかったら僕達と一緒に行動してもらえないかな?まだこの学院には不慣れだし、委員長のエディットが一緒なら安心出来るんだけど」
「え……?私と…ですか?」
戸惑った様子のエディット。
「アリスもそう思うよね?」
「え、ええ……そうですね」
王子に尋ねられ、一瞬サチは躊躇ったように頷く。
するとエディットは何か言いたげに僕を見つめてきた。僕に答えを求めているのだろうか?
ひょっとして僕に気を使っているのかもしれない。だとしたら……ここは後押しすることにしよう。
「そうだね。僕も自分が同じ立場だったらエディットにお願いすると思うよ。彼女ならパートナーに最適だからね」
失礼を承知で同等の言葉遣いをする。
何しろエディットは彼の正体が王子だということ知らないのだから、変に敬語を使う訳にはいかない。
「ふ~ん成程…。でも君は僕達と同じ立場にはなれないんじゃないかな?何しろクラスが違うんだから」
う~ん……王子は中々痛いところをついてくる。
「確かにそうだったね。つい、出しゃばったことを口にして……ごめん」
笑いながらごまかす。
彼に借りがある僕は下手に逆らうことが出来ないし、エディットやサチの為にも険悪なムードを作りたくは無かった。
すると、更に王子は追い打ちを掛けてくる。
「それよりこの学院の生徒なら知ってるだろう?ここは学力重視の学院だってこと。もし彼女が大事ならこれからも当然努力を続けるんだろうね?エディットの立場を悪くはしたくないんだろう?たった1科目頑張った位じゃ、意味無いから。君は知らないだろうけど‥‥Aクラスでは君がカンニングをしたんじゃないかって噂が流れているんだよ」
「え?!そ、そうだったの?!」
僕は驚いてエディットを見た。
すると、申し訳なさげにエディットは僕を見て小さく頷く。
「は、はい……そう…なんです……」
「そ、そんな……」
確かにCクラスでも一時、僕がカンニングしたのではないだろうかと騒がれたけれど、すぐに誰もが疑うのをやめた。けれどAクラスでは僕のことを疑っているなんて……。
ひょっとしてエディットが僕を廊下で待っていたのは僕がAクラスに入れば、カンニングの噂を耳にしてしまうと思ったから……?
思わず気落ちする僕に王子がきっぱりと言った。
「だけど全ての科目で良い点を取ればカンニングの噂も払拭される、、来学期のクラス分け試験でAクラスに慣れるかもしれないしね。だからそれまでは学院内では彼女と一緒にいないほうがいいんじゃないか?エディットの為にも」
エディットの為にも……。
「確かに…そうかもしれないね」
僕はトレーを持って立ち上がった。
「え?アドルフ様?」
エディットが慌てたように声を掛ける。
「ごめん、エディット。何も分かってなくて……。彼の言う通りかもしれない。僕はもう行くよ」
「で、でも……」
エディットが悲しげな顔で僕を見る。
「セドリック様。いくら何でも…」
流石のサチも黙っていられなくなったのか王子に声を掛ける。
「何だ?僕は何も間違えたことは言ってないけど?彼がもっと努力すればいいだけの話なのだから」
「そう、彼の言う通りだよ」
そうだ、本当にエディットのことを思うなら……彼女の立場を守ってあげなくては。
「それじゃ、ごゆっくり」
背を向けて立ち去ろうとした時、エディットが声を掛けて来た。
「アドルフ様!」
「何?」
振り向くと、エディットが尋ねて来た。
「帰りは‥‥どうされるのですか?」
本当は王子の手前、一緒に帰る約束をしてはいけないのだろうけど……。
「そうだね、昨日と同じ場所で待ち合わせしようか?」
今にも泣きそうな顔のエディットを見ると、断れなかった。
「は、はい……」
僕の言葉に納得したのか、エディットが小さく頷く。
そんな僕とエディットのやり取りを黙って見守る王子とサチ。
「それじゃあ、お先に失礼するね」
今度こそ背を向けると、トレーを置きに行く為に返却口へ向かった――。
20
あなたにおすすめの小説
子供が可愛いすぎて伯爵様の溺愛に気づきません!
屋月 トム伽
恋愛
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふしだらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
長岡更紗
恋愛
侯爵令嬢だったユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
仲睦まじく過ごしていたある日、父親の死をきっかけにどん底まで落ちたユリアーナは婚約破棄されてしまう。
愛し合う二人は、離れ離れとなってしまったのだった。
ディートフリートを待ち続けるユリアーナ。
ユリアーナを迎えに行こうと奮闘するディートフリート。
二人に巻き込まれてしまった、男装の王弟。
時に笑い、時に泣き、諦めそうになり、奮闘し……
全ては、愛する人と幸せになるために。
他サイトと重複投稿しています。
全面改稿して投稿中です。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。
人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。
それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。
嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。
二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。
するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる