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1-7 過去の記憶 <デスループ 3・4・5回目>
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私は馬車から窓の外の景色を眺めた。いつの間にか森の中を馬車は走っていた。
「そう言えば・・3回目と4回目、5回目の死はあっけなく死んでいたわ・・・。」
3回目の時は、婚約者に決まったお披露目パーティーを王宮の庭園で行う日だった。あの時もユベールに案内されて庭を歩いていた時、突如上頭に物凄い衝撃を受けた。そしてそのまま私は地面に倒れ込み・・・頭から生暖かい血が流れ落ちていく感覚と鐘の鳴り響く音を聞きながら私は死んでいった。
4回目の時は夜にユベールが王宮からの差し入れだと言って部屋にワインを届けてくれた。そして寝る前にワインを飲んだ私は眠りながら鐘の音を聞いていた。多分・・あの時は眠るように死んでいったのだろう。
「考えてみれば4回目の死はとても穏やかにやって来たわね・・・。」
そして5回目・・・これはユベールに大事な話があるからと手紙を貰い、何故か城の屋上に呼び出された。そしてユベールを待ちながら屋上から美しい景色を眺めていた時に、いきなり背後から何者かに強く背中を突き飛ばされ・・私は屋上からそのまま真っ逆さまに転落してしまった。全身に激しい衝撃を感じた直後にベッドの上で目が覚めたので、あの時の私は即死だったのかもしれない・・・。
5回目までのデスループを日記帳に書き終えた私はここで一度ペンを降ろした。
「ふう~。こうして今までの自分の死を振り返ってみると・・そのどれもがユベールに繋がるわ。それにいつも私が死ぬのはアンリ皇子の婚約者に決まった翌日。と言う事は・・最終試験は必ず7月6日に行われるって事よね?」
ここまで来たらもう答えは明白だ。私が殺される理由は・・恐らくアンリ皇子の婚約者になってしまったから。そしてそれを良く思わない人物が毎回私を様々な手を使って殺して来た・・・。
やっぱり・・私を殺して来た人物は・・ユベールなのだろうか・・?毎回私の死の陰にはユベールがいる。でも何故彼は私を殺すのだろう?私を殺して・・ユベールが何か利益をもたらす事でもあるのだろうか・・?
そこまで考えた時、突然御者の男性が声を掛けてきた。
「お嬢様、そろそろ城に到着しますよ。」
「え?もう着くの?」
私は馬車の窓を開けて外の景色を眺めた。すると眼前に地平線が見える程の広大な景色が飛び込んできた。そしてその中央には白銀に輝く巨大な城がそびえ立ち・・その城を目指して、無数の馬車が走っている様子が見えた。
「うわあ・・・すごい・・・。」
私は思わず感嘆の声をあげてしまった。本来であれば今回でこの景色を目にするのは13回目なのだろう。けれども過去に置いて私は毎回馬車の中で眠ってしまい。御者に揺り起こされると言う失態を繰り返して来ていたのだ。
徐々に近づいて来る城を見つめながら私は呟いた。
「あの城に・・アンリ様とジュリエッタ様・・・そしてユベールがいるのね・・。」
私は妹から貰った水晶のネックレスをギュッと握りしめた。
「大丈夫・・・今回こそ大丈夫よ。だって、私は過去12回分の記憶を全て持っている・・。今度こそ、私は殺されないんだから・・・。」
お父様・・・今回の私はご期待に添える事は出来ません。早々に試験から脱落して・・1カ月以内には屋敷に戻ってきますからね。
私はどんどん近付いて来る城を見つめながら、心にそう誓った―。
「そう言えば・・3回目と4回目、5回目の死はあっけなく死んでいたわ・・・。」
3回目の時は、婚約者に決まったお披露目パーティーを王宮の庭園で行う日だった。あの時もユベールに案内されて庭を歩いていた時、突如上頭に物凄い衝撃を受けた。そしてそのまま私は地面に倒れ込み・・・頭から生暖かい血が流れ落ちていく感覚と鐘の鳴り響く音を聞きながら私は死んでいった。
4回目の時は夜にユベールが王宮からの差し入れだと言って部屋にワインを届けてくれた。そして寝る前にワインを飲んだ私は眠りながら鐘の音を聞いていた。多分・・あの時は眠るように死んでいったのだろう。
「考えてみれば4回目の死はとても穏やかにやって来たわね・・・。」
そして5回目・・・これはユベールに大事な話があるからと手紙を貰い、何故か城の屋上に呼び出された。そしてユベールを待ちながら屋上から美しい景色を眺めていた時に、いきなり背後から何者かに強く背中を突き飛ばされ・・私は屋上からそのまま真っ逆さまに転落してしまった。全身に激しい衝撃を感じた直後にベッドの上で目が覚めたので、あの時の私は即死だったのかもしれない・・・。
5回目までのデスループを日記帳に書き終えた私はここで一度ペンを降ろした。
「ふう~。こうして今までの自分の死を振り返ってみると・・そのどれもがユベールに繋がるわ。それにいつも私が死ぬのはアンリ皇子の婚約者に決まった翌日。と言う事は・・最終試験は必ず7月6日に行われるって事よね?」
ここまで来たらもう答えは明白だ。私が殺される理由は・・恐らくアンリ皇子の婚約者になってしまったから。そしてそれを良く思わない人物が毎回私を様々な手を使って殺して来た・・・。
やっぱり・・私を殺して来た人物は・・ユベールなのだろうか・・?毎回私の死の陰にはユベールがいる。でも何故彼は私を殺すのだろう?私を殺して・・ユベールが何か利益をもたらす事でもあるのだろうか・・?
そこまで考えた時、突然御者の男性が声を掛けてきた。
「お嬢様、そろそろ城に到着しますよ。」
「え?もう着くの?」
私は馬車の窓を開けて外の景色を眺めた。すると眼前に地平線が見える程の広大な景色が飛び込んできた。そしてその中央には白銀に輝く巨大な城がそびえ立ち・・その城を目指して、無数の馬車が走っている様子が見えた。
「うわあ・・・すごい・・・。」
私は思わず感嘆の声をあげてしまった。本来であれば今回でこの景色を目にするのは13回目なのだろう。けれども過去に置いて私は毎回馬車の中で眠ってしまい。御者に揺り起こされると言う失態を繰り返して来ていたのだ。
徐々に近づいて来る城を見つめながら私は呟いた。
「あの城に・・アンリ様とジュリエッタ様・・・そしてユベールがいるのね・・。」
私は妹から貰った水晶のネックレスをギュッと握りしめた。
「大丈夫・・・今回こそ大丈夫よ。だって、私は過去12回分の記憶を全て持っている・・。今度こそ、私は殺されないんだから・・・。」
お父様・・・今回の私はご期待に添える事は出来ません。早々に試験から脱落して・・1カ月以内には屋敷に戻ってきますからね。
私はどんどん近付いて来る城を見つめながら、心にそう誓った―。
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