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4-7 旅行に行く理由とは
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「な、何でしょうか?」
私はユベールがじっとこちらを見つめているので慌てて尋ねた。
「シルビア、お前…」
ユベールが口を開きかけた時、アンリ王子が全員に言い聞かせるように言った。
「勝ち残った令嬢達、今日は特別休暇だよ。魔石探しはお休みだ。1日ゆっくり過ごすといい。逆に…」
全員を見渡すとアンリ王子は言った。
「約束を破って魔石探しをした場合、失格とみなすからね」
笑顔で言う割にはきつい言葉を平気で投げかけるアンリ王子の言葉にその場にいた令嬢達はざわめいた。私もその言葉に少なからずショックを受けていた。私は12回ものループを繰り返し生きて来て、計算すれば約6年間はこの王宮で暮らしていたのにアンリ王子がこれほど冷たい人間とは思わなかった。もっと心優しい人物だと思っていたのだ。逆にユベールの事を冷たい人間だと思っていたが、先ほど脱落していった令嬢達に対するアンリ王子の態度に憤っていた。
私は今まで…一体何を見てきたと言うのだろう?
「よし。それじゃ解散にしよう。いいね、皆。今日は魔石探は休みだからね」
そしてアンリ王子は私達の方を振り向くと言った。
「君達には話があるから残ってくれるかな?」
その言葉に部屋を出て行きかけた何人かの令嬢達が私をジロリとにらみつけるような目で見て去って行った。その様子に気付いていたユベールは溜息をつくと小声で尋ねてきた。
「大丈夫か?」
「は、はい…」
その時、ふと視線を感じて顔を上げるとアンリ王子がじっとこちらを意味深な目で見ていることに気が付いた。
部屋に私とユベール、アンリ王子にジュリエッタのみが残されるとアンリ王子が声を掛けてきた。
「シルビア、今回は突然で悪いね。ユベールを連れ出す事になって。」
「ほんと、ごめんなさいね。シルビアさん」
ジュリエッタも謝罪して来るが…言葉だけでちっとも誠意がこもっていないのはすぐに分った。
「いいえ…別に私は…」
言いかけた時、ユベールが口を挟んだ。
「ああ。全くその通りだ」
その声には苛立ちが含まれていた。
「一体どういうつもりなんだ?こんな時期に旅行なんて、普通に考えれば試験中だと言うのに、肝心の王子がいなくなってどうするんだ?!」
「まあ…ユベールったら‥怖いわね」
ジュリエッタが眉をひそめる。
「仕方ないんだよ。この時期じゃないとどうしてもオーロラを見れないからね」
アンリ王子が肩をすくめながら言う。
「オーロラ?たかがオーロラを見る為だけに、旅行に行くと言うのか?オーロラなら来年見に行けばいいだろう?!」
するとジュリエッタが大きな声で言った。
「来年…2人で一緒に見に行けないから今年一緒に行くんでしょうっ?!」
「え…?」
どういう事だろう?すると同じ事を考えていたのか、ユベールが問いかけた。
「それは一体どういう意味だ?」
するとアンリ王子はジュリエッタを抱きしめると言った。
「そんな事…分り切っているだろう?今回シルビア達は何の為に呼び出されているんだい?」
「それは…アンリの婚約者を選ぶ為…だ」
「そうだよ。そして…今年中に選ばれた令嬢と僕は結婚しなくてはならないんだ」
「「!」」
その話は初耳だった。私と同様、ユベールも知らなかったようで顔が青ざめている。
「そうなると…ジュリエッタを連れて旅行に等行けないだろう?行けるのはこれが最後なんだよ」
アンリ王子はユベールに言う。そして次に私を振り向いた。
「そう言う訳なんだ。シルビアには本当に悪いと思ってる。何しろユベールを連れて行ってしまうから。だから、今日は1日魔石探しを休みにしたんだよ。シルビア。君の為にね?」
アンリ王子は意味深に言った―。
私はユベールがじっとこちらを見つめているので慌てて尋ねた。
「シルビア、お前…」
ユベールが口を開きかけた時、アンリ王子が全員に言い聞かせるように言った。
「勝ち残った令嬢達、今日は特別休暇だよ。魔石探しはお休みだ。1日ゆっくり過ごすといい。逆に…」
全員を見渡すとアンリ王子は言った。
「約束を破って魔石探しをした場合、失格とみなすからね」
笑顔で言う割にはきつい言葉を平気で投げかけるアンリ王子の言葉にその場にいた令嬢達はざわめいた。私もその言葉に少なからずショックを受けていた。私は12回ものループを繰り返し生きて来て、計算すれば約6年間はこの王宮で暮らしていたのにアンリ王子がこれほど冷たい人間とは思わなかった。もっと心優しい人物だと思っていたのだ。逆にユベールの事を冷たい人間だと思っていたが、先ほど脱落していった令嬢達に対するアンリ王子の態度に憤っていた。
私は今まで…一体何を見てきたと言うのだろう?
「よし。それじゃ解散にしよう。いいね、皆。今日は魔石探は休みだからね」
そしてアンリ王子は私達の方を振り向くと言った。
「君達には話があるから残ってくれるかな?」
その言葉に部屋を出て行きかけた何人かの令嬢達が私をジロリとにらみつけるような目で見て去って行った。その様子に気付いていたユベールは溜息をつくと小声で尋ねてきた。
「大丈夫か?」
「は、はい…」
その時、ふと視線を感じて顔を上げるとアンリ王子がじっとこちらを意味深な目で見ていることに気が付いた。
部屋に私とユベール、アンリ王子にジュリエッタのみが残されるとアンリ王子が声を掛けてきた。
「シルビア、今回は突然で悪いね。ユベールを連れ出す事になって。」
「ほんと、ごめんなさいね。シルビアさん」
ジュリエッタも謝罪して来るが…言葉だけでちっとも誠意がこもっていないのはすぐに分った。
「いいえ…別に私は…」
言いかけた時、ユベールが口を挟んだ。
「ああ。全くその通りだ」
その声には苛立ちが含まれていた。
「一体どういうつもりなんだ?こんな時期に旅行なんて、普通に考えれば試験中だと言うのに、肝心の王子がいなくなってどうするんだ?!」
「まあ…ユベールったら‥怖いわね」
ジュリエッタが眉をひそめる。
「仕方ないんだよ。この時期じゃないとどうしてもオーロラを見れないからね」
アンリ王子が肩をすくめながら言う。
「オーロラ?たかがオーロラを見る為だけに、旅行に行くと言うのか?オーロラなら来年見に行けばいいだろう?!」
するとジュリエッタが大きな声で言った。
「来年…2人で一緒に見に行けないから今年一緒に行くんでしょうっ?!」
「え…?」
どういう事だろう?すると同じ事を考えていたのか、ユベールが問いかけた。
「それは一体どういう意味だ?」
するとアンリ王子はジュリエッタを抱きしめると言った。
「そんな事…分り切っているだろう?今回シルビア達は何の為に呼び出されているんだい?」
「それは…アンリの婚約者を選ぶ為…だ」
「そうだよ。そして…今年中に選ばれた令嬢と僕は結婚しなくてはならないんだ」
「「!」」
その話は初耳だった。私と同様、ユベールも知らなかったようで顔が青ざめている。
「そうなると…ジュリエッタを連れて旅行に等行けないだろう?行けるのはこれが最後なんだよ」
アンリ王子はユベールに言う。そして次に私を振り向いた。
「そう言う訳なんだ。シルビアには本当に悪いと思ってる。何しろユベールを連れて行ってしまうから。だから、今日は1日魔石探しを休みにしたんだよ。シルビア。君の為にね?」
アンリ王子は意味深に言った―。
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