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4−8 甘くないアンリ王子
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「シルビア、君はパートナーはユベールだけだったよね?」
アンリ王子は分かりきっている事を尋ねてくる。
「はい、そうです」
「何故ユベール以外他に仲間を作っておかなかったんだい?君は話によると魔石を見つけることは出来ても触れることが出来ないそうじゃないか。ひょっとして君は絶対にユベールは魔石探しの期間、自分から離れることは無いと考えていたんじゃないかい?」
「アンリッ!」
ユベールが声を荒げる。一体アンリ王子は何が言いたいのだろう?
「いいえ、そんな事はありません。ユベール様は本来アンリ王子の専属護衛騎士の方ですから…アンリ王子様から護衛騎士に戻るように言われれば去って行くことは分かりきっていました」
「ふ~ん…それじゃ、ひょっとすると君はユベールが外れた後は魔石探しをやめて、このテストに落ちるつもりだったんじゃないのかい?」
「え?」
アンリ王子の言葉にドキリとした。
「そ、それは…」
「シルビア、そうなのか?」
ユベールが驚いた顔で私を見た。
「…すぐに答えない、と言う事は落ちるつもりだったんだね?」
アンリ王子の声は…酷く冷たく聞こえた。
確かにその考えもある。一応町で私を守ってくれそうな傭兵を探すつもりではいたけれども、仮に見つからなかった場合…私は魔石を1人では集める事が出来ないと言って脱落する方法もある。だけど…本当はそれはしたくなかった。何故なら理由はユベールだ。私はいつの間にか彼を好きになっていたから。許されるなら…出来るだけ長く城にとどまりたいとすら思っていた。
「そんな!本当なの?!シルビアさん!」
突然ジュリエッタが私の前に歩み寄ると、肩を掴んできた。
「酷いじゃない!最後まで手を抜かない約束だったでしょう?アンリ王子の婚約者が貴女になって貰わないと困るのよ!だって貴女だけなのよ!アンリ王子の結婚相手に興味が無いのは…!貴女が選ばれてくれないと私は彼の傍にいられないのよ?!」
そして私の肩を激しく揺さぶる。
「やめろ!ジュリエッタッ!」
ユベールが止めに入ってきた。
「ユベール!貴方からも言ってよ!勝手に魔石探しをやめるなって!貴方は私の言う事なら何でも聞いてくれのるでしょう?!」
涙ぐむジュリエッタにユベールの顔が辛そうに歪み、チラリと私を見る。
「シルビア…」
ユベールが口を開きかけた時、アンリ王子が私に言った。
「シルビア、僕たちのジュリエッタを泣かせないでくれないかな?君は僕たちがどれだけジュリエッタを大切に思っているか知ってるんだろう?君なら絶対に僕に興味を持たないと信頼しているからこそ、優遇してあげているんだよ?本来ならユベールをパートナーに指名しても却下するところだけど…シルビアだからこそ、短い間だったけれども彼を貸してあげたんだからね」
僕達…その言葉に驚くほど胸がズキリとなった。…その中には当然ユベールが含まれるのだ。ここではジュリエッタこそが2人にとっての本当の姫なのだから。
「は、はい…申し訳ございませんでした」
わたしはすぐに謝罪した。けれども…今の言い方ではアンリ王子たちが旅行から戻ったとしてもユベールを再度仲間にする事はもう許されないのかもしれない。
ズキンズキン
この訳の分からない胸の痛みは何だろう?アンリ皇子に脱落する事を許して貰えないから?ユベールにとって大切な女性はジュリエッタだから?もう…ユベールを魔石探しの仲間にする事が出来ないから…?いや、多分それらすべての事が胸を痛める理由なんだ‥‥。
「おい、アンリ。さっきから黙っていれば・・・・!」
するとそれまで黙っていたユベールが口を挟んできた。
「ユベール。君は僕に歯向かえない立場に置かれている事を忘れていないかい?」
「!」
ユベールの顔が一瞬青ざめ、私を見た。そして目が合うと視線をそらしてしまった。
「シルビア」
アンリ王子は私に近付くと言った。
「今日1日猶予を与えたんだから‥‥ユベールの代わりになる仲間を見つけるんだよ?分ったね」
「は、はい…分りました」
すると私の返事に満足したのかアンリ王子がニッコリ笑みを浮かべると言った。
「うん。そうそう。素直な女性は好きだよ」
そしてすぐに私に背を向けるとジュリエッタとユベールに声をかける。
「さあ、夕方にはここを出発するから準備をしに行こう」
「ええ」
「ああ…」
ジュリエッタとユベールが返事をする。そして3人は私を振り返ることも無く…部屋を出て行った。
私1人を残して―。
アンリ王子は分かりきっている事を尋ねてくる。
「はい、そうです」
「何故ユベール以外他に仲間を作っておかなかったんだい?君は話によると魔石を見つけることは出来ても触れることが出来ないそうじゃないか。ひょっとして君は絶対にユベールは魔石探しの期間、自分から離れることは無いと考えていたんじゃないかい?」
「アンリッ!」
ユベールが声を荒げる。一体アンリ王子は何が言いたいのだろう?
「いいえ、そんな事はありません。ユベール様は本来アンリ王子の専属護衛騎士の方ですから…アンリ王子様から護衛騎士に戻るように言われれば去って行くことは分かりきっていました」
「ふ~ん…それじゃ、ひょっとすると君はユベールが外れた後は魔石探しをやめて、このテストに落ちるつもりだったんじゃないのかい?」
「え?」
アンリ王子の言葉にドキリとした。
「そ、それは…」
「シルビア、そうなのか?」
ユベールが驚いた顔で私を見た。
「…すぐに答えない、と言う事は落ちるつもりだったんだね?」
アンリ王子の声は…酷く冷たく聞こえた。
確かにその考えもある。一応町で私を守ってくれそうな傭兵を探すつもりではいたけれども、仮に見つからなかった場合…私は魔石を1人では集める事が出来ないと言って脱落する方法もある。だけど…本当はそれはしたくなかった。何故なら理由はユベールだ。私はいつの間にか彼を好きになっていたから。許されるなら…出来るだけ長く城にとどまりたいとすら思っていた。
「そんな!本当なの?!シルビアさん!」
突然ジュリエッタが私の前に歩み寄ると、肩を掴んできた。
「酷いじゃない!最後まで手を抜かない約束だったでしょう?アンリ王子の婚約者が貴女になって貰わないと困るのよ!だって貴女だけなのよ!アンリ王子の結婚相手に興味が無いのは…!貴女が選ばれてくれないと私は彼の傍にいられないのよ?!」
そして私の肩を激しく揺さぶる。
「やめろ!ジュリエッタッ!」
ユベールが止めに入ってきた。
「ユベール!貴方からも言ってよ!勝手に魔石探しをやめるなって!貴方は私の言う事なら何でも聞いてくれのるでしょう?!」
涙ぐむジュリエッタにユベールの顔が辛そうに歪み、チラリと私を見る。
「シルビア…」
ユベールが口を開きかけた時、アンリ王子が私に言った。
「シルビア、僕たちのジュリエッタを泣かせないでくれないかな?君は僕たちがどれだけジュリエッタを大切に思っているか知ってるんだろう?君なら絶対に僕に興味を持たないと信頼しているからこそ、優遇してあげているんだよ?本来ならユベールをパートナーに指名しても却下するところだけど…シルビアだからこそ、短い間だったけれども彼を貸してあげたんだからね」
僕達…その言葉に驚くほど胸がズキリとなった。…その中には当然ユベールが含まれるのだ。ここではジュリエッタこそが2人にとっての本当の姫なのだから。
「は、はい…申し訳ございませんでした」
わたしはすぐに謝罪した。けれども…今の言い方ではアンリ王子たちが旅行から戻ったとしてもユベールを再度仲間にする事はもう許されないのかもしれない。
ズキンズキン
この訳の分からない胸の痛みは何だろう?アンリ皇子に脱落する事を許して貰えないから?ユベールにとって大切な女性はジュリエッタだから?もう…ユベールを魔石探しの仲間にする事が出来ないから…?いや、多分それらすべての事が胸を痛める理由なんだ‥‥。
「おい、アンリ。さっきから黙っていれば・・・・!」
するとそれまで黙っていたユベールが口を挟んできた。
「ユベール。君は僕に歯向かえない立場に置かれている事を忘れていないかい?」
「!」
ユベールの顔が一瞬青ざめ、私を見た。そして目が合うと視線をそらしてしまった。
「シルビア」
アンリ王子は私に近付くと言った。
「今日1日猶予を与えたんだから‥‥ユベールの代わりになる仲間を見つけるんだよ?分ったね」
「は、はい…分りました」
すると私の返事に満足したのかアンリ王子がニッコリ笑みを浮かべると言った。
「うん。そうそう。素直な女性は好きだよ」
そしてすぐに私に背を向けるとジュリエッタとユベールに声をかける。
「さあ、夕方にはここを出発するから準備をしに行こう」
「ええ」
「ああ…」
ジュリエッタとユベールが返事をする。そして3人は私を振り返ることも無く…部屋を出て行った。
私1人を残して―。
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