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4-12 キリアンの誘い
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「では、お願いしてもよろしいでしょうか?魔石探しの期間の間…」
するとキリアンが怪訝そうに首を傾げた。
「え?ユベールと交代はしなくていいのか?多分旅行は半月程だって聞いていたんだけど?」
「ええ…そうなのですけど、ひょっとするともうユベール様はアンリ王子の護衛騎士に戻るかもしれませんので…」
「ユベールがそう言ったのか?」
「いいえ、違います。アンリ王子が言ったんです。私だからこそ、短い間だったけれどもユベール様を貸したのだと…なので恐らくアンリ王子はもうユベール様をご自分の護衛騎士に戻すのではないかと思います」
私は項垂れながら説明した。
「そうか…アンリ王子がそんな事を言ったのか。と言う事はやはりアンリ王子はもうユベールを君のパートナーに戻すつもりはないかもしれないな」
キリアンが腕組みしながら言う。
「あ、あの。魔石探しの間ずっと私のパートナーになるのが無理なら言って下さい。その時は…何とかしますので」
もし、その時が来たら…女性の傭兵を雇う事にしよう。
「何言ってるんだ?そんな事は気にしなくていいさ。言ってるだろう?俺は君が気に入ってる。シルビアの役に立てるなら喜んでずっとパートナーを務めさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
一体私のどこが気に入ったのか分からないけれども協力してくれるなら助かる。
「あの…では早速ですがお願いがあります」
「何だい?」
「これを預かって貰えませんか?」
私はポケットから魔石を入れる袋を取出すとキリアンに渡した。
「え?これは…?」
「魔石を入れる袋です。ここに集めた魔石を入れると魔石から出る魔力を抑えられるので」
「へ~…でも何故魔力を抑える必要があるんだい?」
「あの、私は…魔石を見つける事が出来ても‥触れる事が出来ないので…」
「ああ、なるほどね。そう言う事か。いいよ、俺が預かろう」
「ありがとうございます」
キリアンは私に特に質問して来る事は無かった。詮索好きでない処は好感が持てた。
「それで?今日これからの予定は?」
「え?予定ですか?今日は魔石探しはありませんので1日部屋で休んでいようかと思っています。魔石探しは明日からなので、よろしくお願いします」
頭を下げて部屋へ戻りかけた時、キリアンに声を掛けられた。
「シルビア」
「はい。何でしょうか?」
「今夜、何か予定はあるかな?」
「え?今夜‥ですか?いいえ、何もありませんけど?」
「そうか、それなら良かった。俺達はパートナーになったんだ。2人で親睦会をしないか?」
「親睦会ですか?」
「ああ」
別に特に断る理由も無かったので受ける事にした。
「はい、大丈夫です」
「そうか、なら18時にここで待ち合わせをしよう。食事はしないでおくんだぞ?」
キリアンの言葉に頷くと、彼は笑顔で言った。
「それじゃ、又後で」
「はい。又後程」
頭を下げて、部屋に戻る為に元来た廊下を引き返しかけた時、城の扉の前で話し声が聞こえて来た。
「フフ‥今からオーロラを見るのがとても楽しみだわ」
その声はジュリエッタだった。
「そうだね。ジュリエッタ。僕も今からとても楽しみだよ」
次に聞こえてきたのはアンリ王子の声だった。身を隠すようにエントランスを覗き込むと、そこには思った通り、ジュリエッタとアンリ王子が楽し気に話をしている姿があった。ユベールは何所に‥?
少しの間そのまま見ていると、ユベールが奥の通路から現れた。手には本が握られている。
「ジュリエッタ、この本で良かったのか?」
「ええ。そうよ!ありがとう、よく分ったわね!」
ジュリエッタは嬉しそうにユベールから本をうけとった。
「ジュリエッが何の本を読んでいるか位、知ってるからな」
ユベールが笑みを浮かべてジュリエッタを見ている。やっぱりユベールは彼女の事を…
ズキリとした胸の痛みを抱えたまま、私はその場を後にした―。
するとキリアンが怪訝そうに首を傾げた。
「え?ユベールと交代はしなくていいのか?多分旅行は半月程だって聞いていたんだけど?」
「ええ…そうなのですけど、ひょっとするともうユベール様はアンリ王子の護衛騎士に戻るかもしれませんので…」
「ユベールがそう言ったのか?」
「いいえ、違います。アンリ王子が言ったんです。私だからこそ、短い間だったけれどもユベール様を貸したのだと…なので恐らくアンリ王子はもうユベール様をご自分の護衛騎士に戻すのではないかと思います」
私は項垂れながら説明した。
「そうか…アンリ王子がそんな事を言ったのか。と言う事はやはりアンリ王子はもうユベールを君のパートナーに戻すつもりはないかもしれないな」
キリアンが腕組みしながら言う。
「あ、あの。魔石探しの間ずっと私のパートナーになるのが無理なら言って下さい。その時は…何とかしますので」
もし、その時が来たら…女性の傭兵を雇う事にしよう。
「何言ってるんだ?そんな事は気にしなくていいさ。言ってるだろう?俺は君が気に入ってる。シルビアの役に立てるなら喜んでずっとパートナーを務めさせてもらうよ」
「ありがとうございます」
一体私のどこが気に入ったのか分からないけれども協力してくれるなら助かる。
「あの…では早速ですがお願いがあります」
「何だい?」
「これを預かって貰えませんか?」
私はポケットから魔石を入れる袋を取出すとキリアンに渡した。
「え?これは…?」
「魔石を入れる袋です。ここに集めた魔石を入れると魔石から出る魔力を抑えられるので」
「へ~…でも何故魔力を抑える必要があるんだい?」
「あの、私は…魔石を見つける事が出来ても‥触れる事が出来ないので…」
「ああ、なるほどね。そう言う事か。いいよ、俺が預かろう」
「ありがとうございます」
キリアンは私に特に質問して来る事は無かった。詮索好きでない処は好感が持てた。
「それで?今日これからの予定は?」
「え?予定ですか?今日は魔石探しはありませんので1日部屋で休んでいようかと思っています。魔石探しは明日からなので、よろしくお願いします」
頭を下げて部屋へ戻りかけた時、キリアンに声を掛けられた。
「シルビア」
「はい。何でしょうか?」
「今夜、何か予定はあるかな?」
「え?今夜‥ですか?いいえ、何もありませんけど?」
「そうか、それなら良かった。俺達はパートナーになったんだ。2人で親睦会をしないか?」
「親睦会ですか?」
「ああ」
別に特に断る理由も無かったので受ける事にした。
「はい、大丈夫です」
「そうか、なら18時にここで待ち合わせをしよう。食事はしないでおくんだぞ?」
キリアンの言葉に頷くと、彼は笑顔で言った。
「それじゃ、又後で」
「はい。又後程」
頭を下げて、部屋に戻る為に元来た廊下を引き返しかけた時、城の扉の前で話し声が聞こえて来た。
「フフ‥今からオーロラを見るのがとても楽しみだわ」
その声はジュリエッタだった。
「そうだね。ジュリエッタ。僕も今からとても楽しみだよ」
次に聞こえてきたのはアンリ王子の声だった。身を隠すようにエントランスを覗き込むと、そこには思った通り、ジュリエッタとアンリ王子が楽し気に話をしている姿があった。ユベールは何所に‥?
少しの間そのまま見ていると、ユベールが奥の通路から現れた。手には本が握られている。
「ジュリエッタ、この本で良かったのか?」
「ええ。そうよ!ありがとう、よく分ったわね!」
ジュリエッタは嬉しそうにユベールから本をうけとった。
「ジュリエッが何の本を読んでいるか位、知ってるからな」
ユベールが笑みを浮かべてジュリエッタを見ている。やっぱりユベールは彼女の事を…
ズキリとした胸の痛みを抱えたまま、私はその場を後にした―。
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