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第2章 8 夜の庭園で
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その日の夕食の後―
ヒルダはヨハネのお陰で大分馬を上手に乗りこなせるようになり、気分が高揚していた。普段のヒルダなら自室で読書をしている時間だが、この日は満月も大きく、夜空も美しかったので、何気なく庭に出て見たくなった。
まだ時刻は夜の7時半ではあったが、両親に勝手に部屋を抜け出すと小言を言われるので、ヒルダはこっそりと部屋を抜け出し、庭に向かった。
お気に入りの庭園を歩き、ガゼボに行くと腰を下ろして月を眺めていると庭園の奥にある厩舎からマルコが出て来る姿が見えた。
「こんばんは。マルコさん。」
ヒルダはガゼボから出て来るとマルコに呼びかけた。
「え?!ヒ、ヒルダお嬢様ッ?!こんな夜に庭に出てきてどうされたのですか?」
マルコは驚いてヒルダを見た、その時・・・。
「ヒルダ様っ!」
突如、厩舎からルドルフが現れた。
「え・・・?ルドルフ・・・?」
「ヒルダ様・・・。」
ルドルフは思いつめた表情でヒルダを見つめている。そんなルドルフの様子を見つめていたマルコが言った。
「ルドルフ・・・私は先に家に帰っているからな。ヒルダ様・・・それでは失礼致します。」
マルコは頭を下げた。
「は、はい。マルコさん・・・また明日・・・。」
ヒルダもペコリと頭を下げ・・・庭園にはルドルフとヒルダの2人きりが残された。
「ヒルダ様・・・そちらへ行ってもよろしいですか?」
何処か思いつめたような表情でルドルフが声を掛けてきた。
「え?ええ・・・いいわよ?」
するとルドルフは大股で近づいてくると、ヒルダの正面でピタリと立ち止まり、じっとヒルダを見つめた。
月明りに照らされたヒルダの金色の髪は明るく輝き・・・まるで天使のように美しかった。ルドルフはそんなヒルダの姿を目を細めて見つめ・・やがて口を開いた。
「ガゼボで・・少し座ってお話ししませんか・・?」
「え?そ・そうね・・・・。」
するとルドルフがスッと右手を差し出してきた。
「あの・・?」
ヒルダが戸惑っているとルドルフは言う。
「手を・・・。」
「手?」
「はい、ヒルダ様の手をお貸しください。」
途端にヒルダは顔が真っ赤になるも、おずおずと左手をルドルフに差し出すと、彼はしっかりとヒルダの手を握りしめ、ガゼボまでエスコートした。
そして2人で並んでガゼボに座ると、ヒルダはドキドキしながらルドルフを見つめた。
(ルドルフ・・・どうしたのかしら・・・?少し見ないうちに何だか随分大人に見えてしまうわ・・・。)
暫くお互い無言で座っていたが、やがてルドルフが話しかけてきた。
「ヒルダ様・・・申し訳ございませんでした。」
「え?何を・・・?」
「まず始めは・・・ヒルダ様と夜初めてお会いしたとき・・翌日会う約束をしたのに僕は風邪を引いてしまい、ヒルダ様とお会いする事が来ませんでした・・。」
「ああ・・あれは仕方の無い事じゃないの。だってルドルフは風邪を引いてしまったのだから・・それで私のお見舞いは受け取って貰えたのかしら?」
「え・・?お見舞い・・?何の事でしょうか・・?」
それを聞いたヒルダの顔色が変わった。
(ま、まさか・・・ルドルフはお見舞いを受け取っていないの・・?ひょっとして誰かがあのバスケットを・・・?)
思い当たることと言えば、ルドルフの友人の少女しか思い当たらない。だが・・疑うのは嫌だった。
「ヒルダ様?お見舞いがどうされたのですか?」
そんなヒルダの様子に何か気が付いたのか、ルドルフは真剣な目つきでヒルダに問い詰めてきた―。
ヒルダはヨハネのお陰で大分馬を上手に乗りこなせるようになり、気分が高揚していた。普段のヒルダなら自室で読書をしている時間だが、この日は満月も大きく、夜空も美しかったので、何気なく庭に出て見たくなった。
まだ時刻は夜の7時半ではあったが、両親に勝手に部屋を抜け出すと小言を言われるので、ヒルダはこっそりと部屋を抜け出し、庭に向かった。
お気に入りの庭園を歩き、ガゼボに行くと腰を下ろして月を眺めていると庭園の奥にある厩舎からマルコが出て来る姿が見えた。
「こんばんは。マルコさん。」
ヒルダはガゼボから出て来るとマルコに呼びかけた。
「え?!ヒ、ヒルダお嬢様ッ?!こんな夜に庭に出てきてどうされたのですか?」
マルコは驚いてヒルダを見た、その時・・・。
「ヒルダ様っ!」
突如、厩舎からルドルフが現れた。
「え・・・?ルドルフ・・・?」
「ヒルダ様・・・。」
ルドルフは思いつめた表情でヒルダを見つめている。そんなルドルフの様子を見つめていたマルコが言った。
「ルドルフ・・・私は先に家に帰っているからな。ヒルダ様・・・それでは失礼致します。」
マルコは頭を下げた。
「は、はい。マルコさん・・・また明日・・・。」
ヒルダもペコリと頭を下げ・・・庭園にはルドルフとヒルダの2人きりが残された。
「ヒルダ様・・・そちらへ行ってもよろしいですか?」
何処か思いつめたような表情でルドルフが声を掛けてきた。
「え?ええ・・・いいわよ?」
するとルドルフは大股で近づいてくると、ヒルダの正面でピタリと立ち止まり、じっとヒルダを見つめた。
月明りに照らされたヒルダの金色の髪は明るく輝き・・・まるで天使のように美しかった。ルドルフはそんなヒルダの姿を目を細めて見つめ・・やがて口を開いた。
「ガゼボで・・少し座ってお話ししませんか・・?」
「え?そ・そうね・・・・。」
するとルドルフがスッと右手を差し出してきた。
「あの・・?」
ヒルダが戸惑っているとルドルフは言う。
「手を・・・。」
「手?」
「はい、ヒルダ様の手をお貸しください。」
途端にヒルダは顔が真っ赤になるも、おずおずと左手をルドルフに差し出すと、彼はしっかりとヒルダの手を握りしめ、ガゼボまでエスコートした。
そして2人で並んでガゼボに座ると、ヒルダはドキドキしながらルドルフを見つめた。
(ルドルフ・・・どうしたのかしら・・・?少し見ないうちに何だか随分大人に見えてしまうわ・・・。)
暫くお互い無言で座っていたが、やがてルドルフが話しかけてきた。
「ヒルダ様・・・申し訳ございませんでした。」
「え?何を・・・?」
「まず始めは・・・ヒルダ様と夜初めてお会いしたとき・・翌日会う約束をしたのに僕は風邪を引いてしまい、ヒルダ様とお会いする事が来ませんでした・・。」
「ああ・・あれは仕方の無い事じゃないの。だってルドルフは風邪を引いてしまったのだから・・それで私のお見舞いは受け取って貰えたのかしら?」
「え・・?お見舞い・・?何の事でしょうか・・?」
それを聞いたヒルダの顔色が変わった。
(ま、まさか・・・ルドルフはお見舞いを受け取っていないの・・?ひょっとして誰かがあのバスケットを・・・?)
思い当たることと言えば、ルドルフの友人の少女しか思い当たらない。だが・・疑うのは嫌だった。
「ヒルダ様?お見舞いがどうされたのですか?」
そんなヒルダの様子に何か気が付いたのか、ルドルフは真剣な目つきでヒルダに問い詰めてきた―。
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