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第3章 11 貴族の仲間入り
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ヒルダと話を終えたルドルフは応接室に通されて、ハリスとマーガレットが来るのを待っていた。
(ヒルダ様と婚約を交わしたのはいいけれども・・・勝手にこんな事を決めて父さんや母さんに何て言われてしまうだろう・・・。それに・・・グレースも・・・。)
ルドルフはグレースの事を考えると憂鬱でならなかった。きっとグレースは激怒するに違いない。裏切り者と言ってルドルフをののしるかもしれない。だけど・・。
ルドルフは目を閉じた。
(僕は・・・ヒルダ様を放っておけないよ・・・。ごめん、グレース・・・。)
その時、ハリスがマーガレットと共に応接室へ入って来た。慌ててルドルフは立ち上がるがハリスは上機嫌でそれを止めた。そしてルドルフの向かい側に2人は座ると言った。
「よくやってくれた、ルドルフ。ヒルダのあんなに幸せそうな笑顔を見るのは実に久しぶりだった。」
ハリスはニコニコしながら言った。
「本当にルドルフ・・・貴方には感謝するわ。」
マーガレットも満足そうに言う。
「まあ・・・これで君には一生ヒルダの下僕として生きて貰う事になるのだが・・仮にヒルダの気持ちが変わって君とは別れたいと言い出す時が来ればその時は君の自由に生きればいい。何、爵位も取り上げたりはしないから安心するがいい。」
ハリスの言い方はまるでヒルダと別れたければ、嫌われるような態度をヒルダに取ればいいと遠回しに言っているようにルドルフは感じてしまい、正直に言うと良い気分はしなかった。
「とにかくルドルフ・・・これからヒルダをよろしく頼むわね。」
マーガレットも嬉しそうにルドルフに言った。
「おお、そうだ。ルドルフ。お前の父マルコも男爵になったのだから厩舎の仕事はもう終わりだ。少しばかりだがフィールズ家の別宅と領地を授けるから、明日からそちらに移り住むと良い。お前の父マルコには執事になってもらう。執事になる為の訓練をこれから毎日受けて貰うからな?取りあえず明日の朝8時から屋敷に来るように伝えてくれ。」
「はい、分かりました。」
ルドルフは丁寧に頭を下げるとフィールズ家を後にした。そして重い足取りで家へと帰って行った―。
「な、何だってっ?!ルドルフッ!ヒルダ様と婚約をしたのかっ?!」
ルドルフは帰宅すると早速父マルコに事のいきさつを説明した。
「うん・・・。旦那様と奥様に・・言われたんだ。ヒルダ様に怪我を負わせた責任を取るようにって・・・。命令されたんだ・・・。」
ルドルフは項垂れたように言う。
「ルドルフ・・・お前・・・・。」
ルドルフの母は声を震わせて、ルドルフを見た。
(ああ・・・父さんも母さんも・・・呆れているんだ・・。)
「ご、ごめんなさいっ!父さん、母さん!2人に何の相談も出来ずに勝手にヒルダ様と婚約してしまって・・・。」
しかし、2人の返事はルドルフの予想を覆すものだった。
「よ・・・よくやったぞっ!ルドルフッ!」
マルコは手を叩いて喜んだのだ。
「本当に・・・私達は孝行息子を持ったわ。」
母は涙を流して喜んでいる。
「え・・・?父さん、母さん・・・勝手にヒルダ様と婚約した事・・怒ってないの?僕は相談もせずに決めてしまったんだよ?」
すると父は言った。
「何故怒らなければならないのだ?お前のお陰で私達は平民から貴族になる事が出来たのぞ?それに今はまだ・・・男爵家ではあるが、お前がヒルダ様と結婚してくれれば我等も伯爵家になれるのだぞ?こんな素晴らしい事を何故喜んではならんのだ?」
「ええ、そうですよ。しかも今住んでいる我が家よりもずっと大きな家まで貰えて・・ルドルフのような子供を持つ事が出来て私達は本当に幸せ者だわ。」
こうしてルドルフ家族はこの日、貴族の仲間入りを果たす事となった―。
(ヒルダ様と婚約を交わしたのはいいけれども・・・勝手にこんな事を決めて父さんや母さんに何て言われてしまうだろう・・・。それに・・・グレースも・・・。)
ルドルフはグレースの事を考えると憂鬱でならなかった。きっとグレースは激怒するに違いない。裏切り者と言ってルドルフをののしるかもしれない。だけど・・。
ルドルフは目を閉じた。
(僕は・・・ヒルダ様を放っておけないよ・・・。ごめん、グレース・・・。)
その時、ハリスがマーガレットと共に応接室へ入って来た。慌ててルドルフは立ち上がるがハリスは上機嫌でそれを止めた。そしてルドルフの向かい側に2人は座ると言った。
「よくやってくれた、ルドルフ。ヒルダのあんなに幸せそうな笑顔を見るのは実に久しぶりだった。」
ハリスはニコニコしながら言った。
「本当にルドルフ・・・貴方には感謝するわ。」
マーガレットも満足そうに言う。
「まあ・・・これで君には一生ヒルダの下僕として生きて貰う事になるのだが・・仮にヒルダの気持ちが変わって君とは別れたいと言い出す時が来ればその時は君の自由に生きればいい。何、爵位も取り上げたりはしないから安心するがいい。」
ハリスの言い方はまるでヒルダと別れたければ、嫌われるような態度をヒルダに取ればいいと遠回しに言っているようにルドルフは感じてしまい、正直に言うと良い気分はしなかった。
「とにかくルドルフ・・・これからヒルダをよろしく頼むわね。」
マーガレットも嬉しそうにルドルフに言った。
「おお、そうだ。ルドルフ。お前の父マルコも男爵になったのだから厩舎の仕事はもう終わりだ。少しばかりだがフィールズ家の別宅と領地を授けるから、明日からそちらに移り住むと良い。お前の父マルコには執事になってもらう。執事になる為の訓練をこれから毎日受けて貰うからな?取りあえず明日の朝8時から屋敷に来るように伝えてくれ。」
「はい、分かりました。」
ルドルフは丁寧に頭を下げるとフィールズ家を後にした。そして重い足取りで家へと帰って行った―。
「な、何だってっ?!ルドルフッ!ヒルダ様と婚約をしたのかっ?!」
ルドルフは帰宅すると早速父マルコに事のいきさつを説明した。
「うん・・・。旦那様と奥様に・・言われたんだ。ヒルダ様に怪我を負わせた責任を取るようにって・・・。命令されたんだ・・・。」
ルドルフは項垂れたように言う。
「ルドルフ・・・お前・・・・。」
ルドルフの母は声を震わせて、ルドルフを見た。
(ああ・・・父さんも母さんも・・・呆れているんだ・・。)
「ご、ごめんなさいっ!父さん、母さん!2人に何の相談も出来ずに勝手にヒルダ様と婚約してしまって・・・。」
しかし、2人の返事はルドルフの予想を覆すものだった。
「よ・・・よくやったぞっ!ルドルフッ!」
マルコは手を叩いて喜んだのだ。
「本当に・・・私達は孝行息子を持ったわ。」
母は涙を流して喜んでいる。
「え・・・?父さん、母さん・・・勝手にヒルダ様と婚約した事・・怒ってないの?僕は相談もせずに決めてしまったんだよ?」
すると父は言った。
「何故怒らなければならないのだ?お前のお陰で私達は平民から貴族になる事が出来たのぞ?それに今はまだ・・・男爵家ではあるが、お前がヒルダ様と結婚してくれれば我等も伯爵家になれるのだぞ?こんな素晴らしい事を何故喜んではならんのだ?」
「ええ、そうですよ。しかも今住んでいる我が家よりもずっと大きな家まで貰えて・・ルドルフのような子供を持つ事が出来て私達は本当に幸せ者だわ。」
こうしてルドルフ家族はこの日、貴族の仲間入りを果たす事となった―。
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