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第4章 17 エドガーとの別れ
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その日の夕食はとても素晴らしいものだった。エドガーはあらかじめ宿泊先のホテルで『ロータス』でも有名なレストランを尋ねて予約をしていたのである。
3人は豪華な食事にとても満足し、馬車に乗ってそれぞれの岐路に就いていた。
「お兄様、お母様にお手紙を書いたのです。『カウベリー』に帰ったら渡して頂けますか?」
ヒルダはエドガーに厚みのある封筒を手渡した。手紙を受け取ったエドガーは目を丸くした。
「ヒルダ・・・随分分厚い手紙だね。一体何枚書いたんだ?」
「ええ・・・伝えたい事が山ほどあったので・・7枚にもなってしまいました。」
ヒルダは恥ずかしそうに言う。
「まあ、ヒルダ様。7枚も書いたのですか?きっと奥様はお喜びになりますよ。」
カミラは嬉しそうに言う。
「そう?だったら・・・嬉しいけど。」
するとエドガーは言った。
「当り前だ、ヒルダ。嬉しいに決まっているさ。きっと母はこの手紙を読んで元気を取り戻すに決まっている。」
その時、馬車が停車した。ヒルダ達の住むアパートメントに到着したのだ。
「ヒルダ様、着きましたね。」
カミラが声を掛ける。
「ええ、そうね。」
そしてヒルダはエドガーを見た。
「お兄様、本日は色々お世話になりました。それで・・・明日は何時の汽車に乗って帰るのですか?」
「ああ、明日は8時の汽車に乗って帰るよ。あまり長い事、屋敷を開ける訳にはいかなくてね。ヒルダ、見送りは考えなくていいからな。明日は学校なんだから。」
エドガーはヒルダが見送りの事を言い出す前に自分の方から断りを入れた。
「ええ・・・でも・・。」
ヒルダが言いよどむとエドガーは言った。
「ヒルダは学校の勉強を頑張るんだ。本当は上の大学にも行かせてやりたいところだけど・・でも、ヒルダ。学校で良い成績を収めれば、良い就職先も学校で世話をしてくれるし、可能であれば奨学金を貰って大学に進学する事だって出来るんだ。」
「お兄様・・・。」
「俺とは・・学校と領地経営の両方を務めているんだ・・・。大変だけど、学校の勉強もおろそかにはしていない。だから・・ヒルダも頑張れ。」
エドガーはヒルダの肩に手を置くと言った。
「はい・・お兄様。私、勉強頑張ります。」
ヒルダの言葉にエドガーは満足そうに頷くのだった―。
馬車から降りたヒルダとカミラにエドガーは馬車の窓から顔を覗かせると言った。
「カミラ、ヒルダをよろしく頼む。」
「はい、分かりました。」
カミラは深々と頭を下げた。次にエドガーはヒルダを見ると言った。
「ヒルダ、今度は夏休みに・・来る。そしたらまた島へ遊びに行こう。あの白い砂浜をもう一度見たいんだ。」
「ええ。そうですね。一緒に行きましょう。」
「約束だからな。それじゃ・・2人共元気で。」
そしてエドガーは御者に馬車を出すように頼むと、エドガーを乗せた馬車はヒルダ達の前から走り去って行った。その様子を黙って見守るヒルダとカミラ。やがてカミラは口を開いた。
「とても良いお方でしたね。エドガー様は・・・。」
「ええ、そうね。・・・流石お父様が養子に選んだ方だわ。」
ヒルダは寂しそうに言う。
「ヒルダ様・・・。」
(旦那様は・・・・本当にこのままヒルダ様と親子の縁を切ったままにするのかしら・・。お可哀相なヒルダ様・・・故郷に帰りたいでしょうに・・・。)
カミラはいつまでも馬車を見送っているヒルダの後姿を見つめ、胸を痛めるのだった―。
3人は豪華な食事にとても満足し、馬車に乗ってそれぞれの岐路に就いていた。
「お兄様、お母様にお手紙を書いたのです。『カウベリー』に帰ったら渡して頂けますか?」
ヒルダはエドガーに厚みのある封筒を手渡した。手紙を受け取ったエドガーは目を丸くした。
「ヒルダ・・・随分分厚い手紙だね。一体何枚書いたんだ?」
「ええ・・・伝えたい事が山ほどあったので・・7枚にもなってしまいました。」
ヒルダは恥ずかしそうに言う。
「まあ、ヒルダ様。7枚も書いたのですか?きっと奥様はお喜びになりますよ。」
カミラは嬉しそうに言う。
「そう?だったら・・・嬉しいけど。」
するとエドガーは言った。
「当り前だ、ヒルダ。嬉しいに決まっているさ。きっと母はこの手紙を読んで元気を取り戻すに決まっている。」
その時、馬車が停車した。ヒルダ達の住むアパートメントに到着したのだ。
「ヒルダ様、着きましたね。」
カミラが声を掛ける。
「ええ、そうね。」
そしてヒルダはエドガーを見た。
「お兄様、本日は色々お世話になりました。それで・・・明日は何時の汽車に乗って帰るのですか?」
「ああ、明日は8時の汽車に乗って帰るよ。あまり長い事、屋敷を開ける訳にはいかなくてね。ヒルダ、見送りは考えなくていいからな。明日は学校なんだから。」
エドガーはヒルダが見送りの事を言い出す前に自分の方から断りを入れた。
「ええ・・・でも・・。」
ヒルダが言いよどむとエドガーは言った。
「ヒルダは学校の勉強を頑張るんだ。本当は上の大学にも行かせてやりたいところだけど・・でも、ヒルダ。学校で良い成績を収めれば、良い就職先も学校で世話をしてくれるし、可能であれば奨学金を貰って大学に進学する事だって出来るんだ。」
「お兄様・・・。」
「俺とは・・学校と領地経営の両方を務めているんだ・・・。大変だけど、学校の勉強もおろそかにはしていない。だから・・ヒルダも頑張れ。」
エドガーはヒルダの肩に手を置くと言った。
「はい・・お兄様。私、勉強頑張ります。」
ヒルダの言葉にエドガーは満足そうに頷くのだった―。
馬車から降りたヒルダとカミラにエドガーは馬車の窓から顔を覗かせると言った。
「カミラ、ヒルダをよろしく頼む。」
「はい、分かりました。」
カミラは深々と頭を下げた。次にエドガーはヒルダを見ると言った。
「ヒルダ、今度は夏休みに・・来る。そしたらまた島へ遊びに行こう。あの白い砂浜をもう一度見たいんだ。」
「ええ。そうですね。一緒に行きましょう。」
「約束だからな。それじゃ・・2人共元気で。」
そしてエドガーは御者に馬車を出すように頼むと、エドガーを乗せた馬車はヒルダ達の前から走り去って行った。その様子を黙って見守るヒルダとカミラ。やがてカミラは口を開いた。
「とても良いお方でしたね。エドガー様は・・・。」
「ええ、そうね。・・・流石お父様が養子に選んだ方だわ。」
ヒルダは寂しそうに言う。
「ヒルダ様・・・。」
(旦那様は・・・・本当にこのままヒルダ様と親子の縁を切ったままにするのかしら・・。お可哀相なヒルダ様・・・故郷に帰りたいでしょうに・・・。)
カミラはいつまでも馬車を見送っているヒルダの後姿を見つめ、胸を痛めるのだった―。
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