43 / 43
あとがき
しおりを挟む最後までお付き合いくださった皆さまに、心からの感謝をお伝えします。
拙作は、色々な意味で読者の皆さまにご心配をおかけしてしまいました。それでも最後まで書き続けることができたのは、皆さまの温かい応援のお陰です。
途中、体調を崩して更新が滞った時は、お見舞いのコメントをたくさんいただき、大変励まされました。
その中には『承認不要』とあったのに、そうしてしまうと後で読み返すことができないという、まことに自分勝手な理由で承認したものもありました。
いただいたコメントが本当に嬉しく、消えてしまうのが寂しかったのです。どうかご容赦ください。
そして、後半はコメント返信もままならず、失礼しました。
さて、この話について補足と言いますか、おまけの説明をここでさせていただきます。
『精霊の泉』での審判は、私が中学生の頃、魔女裁判で水審(水に沈めて罪の有無を判定)について読んだ時に、これをなんとか加害者の断罪と被害者の救済に変えられないかと思った昔の記憶を掘り起こして書いたものです。
メリバタグを付けましたが、これは早々にアリアドネが死んでしまうことと、ジョーセフのラストを念頭に置いていました。
私的にはメリバなのですが、感じ方は人それぞれ。「メリバじゃなーい!」と思った方にはごめんなさいです。
話の展開やラストなど、賛否両論あるかと思いますが、アリアドネが泉に来た女性のお腹に入るエピソードや、ジョーセフのラストについては書く前から決めていました。
決めていたと言っても『何も知らず、何も気づかずに、精霊の泉への道をとぼとぼと進む。そして泉の淵に跪き、懺悔するのだ』のところだけですが。(; ̄ェ ̄)
ただ、アリアドネが誰のお腹に入るかというのは最後まで迷いました。
アーロンの努力により国交が正常化したポワソンから、デンゼルと彼の嫡男(アリアドネの兄)夫婦が泉に慰霊にやって来て、兄の奥さんのお腹に入るという案と、こちらで掲載したものと2つがありました。
1つ目の案だと、ポワソン公国の話にまで物語が広がり、登場人物とか展開とかより長く複雑になるので、現行の話にしました。なるたけサクッとラストに繋げたかったので。
納得のいかなかった読者さまには、ここでもごめんなさいです。
ジョーセフの最後は敢えてぼかしましたが、精霊王の判断はどうなるのでしょう。
どうぞ、皆さまで想像を膨らませてくださいね。
この後、少し休みを取ってから、更新が止まっている話を書き始めようと思っています。
その時はまた、よろしくお願いいたします。
冬馬亮 拝
949
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(307件)
あなたにおすすめの小説
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
正妃として教育された私が「側妃にする」と言われたので。
水垣するめ
恋愛
主人公、ソフィア・ウィリアムズ公爵令嬢は生まれてからずっと正妃として迎え入れられるべく教育されてきた。
王子の補佐が出来るように、遊ぶ暇もなく教育されて自由がなかった。
しかしある日王子は突然平民の女性を連れてきて「彼女を正妃にする!」と宣言した。
ソフィアは「私はどうなるのですか?」と問うと、「お前は側妃だ」と言ってきて……。
今まで費やされた時間や努力のことを訴えるが王子は「お前は自分のことばかりだな!」と逆に怒った。
ソフィアは王子に愛想を尽かし、婚約破棄をすることにする。
焦った王子は何とか引き留めようとするがソフィアは聞く耳を持たずに王子の元を去る。
それから間もなく、ソフィアへの仕打ちを知った周囲からライアンは非難されることとなる。
※小説になろうでも投稿しています。
完結 貴方が忘れたと言うのなら私も全て忘却しましょう
音爽(ネソウ)
恋愛
商談に出立した恋人で婚約者、だが出向いた地で事故が発生。
幸い大怪我は負わなかったが頭を強打したせいで記憶を失ったという。
事故前はあれほど愛しいと言っていた容姿までバカにしてくる恋人に深く傷つく。
しかし、それはすべて大嘘だった。商談の失敗を隠蔽し、愛人を侍らせる為に偽りを語ったのだ。
己の事も婚約者の事も忘れ去った振りをして彼は甲斐甲斐しく世話をする愛人に愛を囁く。
修復不可能と判断した恋人は別れを決断した。
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。
王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。
貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。
だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
アリアドネが可哀想で泣けました
ソニアがとても物言いが直接的で笑ってしまいましたが、とても気立ての良い人でアーロン幸せだなって思いました
ジョーゼフは原因ですし、現実逃避をず〜っとしていた期間が長すぎて呆れがすごいです
極めつけが会って謝れば必ず許してくれるって信じてる辺りがアウト
なんで加害者が謝ったら被害者が許してあげないといけないの?〜(꒪꒳꒪)〜許される為に謝んな
悪いと思ったから謝るんでしょうに…
精霊王様監視お疲れ様ですm(_ _)m
なんだかんだ言いましたが、面白かったです
一気に読んでしまいました…
これからも作品楽しみにしています😊
物語としてとても美しく綺麗にまとまったお話で面白かったです。
最初精霊王超常的な存在なのになんか法曹系の人みたいだなって思いました。
主人公の冤罪、直接的な主犯しか裁かなかったから、偽証した侍女とか因果の元である宰相とかは良いんだ……ってw
対象はあくまで単純に主人公に被された罪の犯人のみ?そこが判例主義の法の遵守に縛られた人のように感じたので。
でもそうかと思えば結局は思い込みで冤罪ふっかけたジョーセフは断罪したんですよね。かの方の考えがよくわからん。
まあ、そんな所が超常の存在たる所以なのかもしれませんね。
しかしアリアドネ、せっかく王の第一子になるなら男として生まれ変わらせて貰えば良かったのに。
生まれ変わった彼女が王位に着くの、彼女を不幸にした奴らへの皮肉な意趣返しになって楽しそうだったのになあって。
まあ、それを知らしめたい奴らにその事実は届かないから自己満足ですけど。
性質生き写しの女王ならさらに良いけどこの国女性に継承権ないみたいですしね。残念。
ジョーセフはこの手のお話の元凶クズ男の中では同情の余地があるパターンなのでちょっと可哀想でした。
確かに歪んで恩を仇で返した罪はありますが、恣意的に歪まされたのも勿論だけど、あえて酷い言い方すると、好きでもない女に恩を盾に縋られて本当に相性の良い妃を迎える機会を奪われたわけですよね。
自分を支えてくれる大切な妹みたいな存在だったけど、終始一貫ジョーセフはアリアドネを女として好きになった事はない。
まあ、カレンも単なる都合のいい女で別に愛してなかったし、勿論彼女があの時点で引いたからと言って必ずしも良い相手を選べたかはわかりませんが。
でも主人公視点だからどうしてもアリアドネに同情的になりますし、それでも仕事だけさせて冷遇し、冤罪被せて死なせた罪は消えないとしても、恩義的に断りにくいジョーセフから本来はあったはずの未来の選択肢を奪ったアリアドネは多少自業自得感あります。
ソニアこのお話の中で一番好きでした。思慮深く優しいけどちょっと甘いアーロンにはとてもお似合い。不義の子二人共々幸せになったようで良かった。
長々書いてしまいましたが、自分的価値観からはすっきりしない所も含めて、胸にくる作者様の作風が好きで実はこれも3回ぐらい読んでます。
いつも素敵な物語読ませてくださってありがとうございます。
登場人物の名付けが秀逸で作者様にスッと覚えさせられました笑
タスマはタスマ以外に考えられない
側妃カレンデュラは肉体的魅力を持ち、王ジョーセフを虜にした女性であるが
その人となりについては記述が少なく正妃アリアドネへ接する態度は謎のままでした
しかし、不貞を暴かれ夫であるジョーセフに剣を向けられた時に
「やめて、ジョー!そんなものあたしに向けないで!」と叫びます
この一言で彼女が城でどのように過ごしてきたのかを表現し、その対比の残酷さに私の心は打ちのめされました
恐らくカレンデュラはアリアドネにも無関心で気楽に過ごしていたのではないでしょうか
対するアリアドネはカレンデュラの一挙一動を気にせずにはいられなかったはずです
辛い立場が我が事のように苦しく惨めでなりませんでした
アリアドネが新しい人生で幸せを掴む事を心から願っています
登場人物の殆どは同情できるわずかな余地が残されています
ジョーセフの行いは許しがたい
誰が1番悪いではなく誰が1番嫌いと問われたら迷わず浅慮で傲慢な王ジョーセフと答えます
だが、私がジョーセフに生まれ変わり同じ境遇になったとしたら
恐らく愚かな王と同じ道を辿る事になるでしょう、、
読み手の想像力をかき立てる作者様の文章力に強く感動しました