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その後のエピソード 4 それはきっと貴方譲り
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呆けた顔で退出する息子たちを見送った後、二人きりになった室内でカトリアナが口を開いた。
「・・・途中までの情報しか伝えなくて良かったのですか?」
「まあね。他国が縁談を持ちかけてきた思惑を探るのにはもう少し時間がかかるとして、あの子たちにも少しは焦ってもらわないとね。来年には立太子の儀も控えている。その時に王太子妃候補の座が空いたままというのは、政局的にあまりよろしくないからね」
カトリアナは、少しばかり呆れたような表情だ。
「それで、わざとあの子たちが誤解しそうな言い方を?」
レオンは肩を竦める。
「どうだろう。誤解するかな」
「したと思いますよ」
だけどね。
こうでもしないと、下手をしてらあの子たちは永遠に遠慮しあって動かないかもしれない。
多少、乱暴だったとしても、これが考えるきっかけになるといい。
そうレオンハルトは思うのだ。
ライオネルとフリードリヒと、そしてミレイナリエ。
それぞれが互いに大切で、いつも気になって、愛しく思って。
そんな今の状態がどれだけ温かくて、居心地がいいかなんて、私だって容易に分かるけど。
「白黒ついていない状態って、どうとでも取れるから希望は持ち続けられるし、なにより誰も傷つかずにいられるからね」
・・・だけど。
いつまでも、そのままではいられないから。
そっと溜息を吐く。
レオンハルトが思い返すのは、自身の淡く切ない初恋。
進むのが怖くて、でも引くことも出来なくて、そのままそこで立ち止まった。
自分も傷つきたくなくて、でも親友が傷つくのも嫌で。
そして結局、周りの皆に心配をかけた。
「あのままじゃ何も解決しない。何よりあの子たちは王族だ。いつかは必ず伴侶を持つことになる。・・・ならばせめて」
レオンハルトはそっとカトリアナの手を握った。
「せめて、一緒にいて心安らぐ愛しい女性と、結ばれてほしいからね・・・私のように」
「・・・レオンさま」
互いに見つめ合い、引き合うように顔が寄せられ、唇が重なった。
頬を赤らめる愛しい妻を、レオンは優しく見つめる。
「大丈夫。あの子たちは幸せになるよ・・・今の私に負けないくらいに」
レオンハルトは穏やかに笑った。
「そうなるといいですね」
カトリアナは、そんなレオンに応えるように微笑みかけた。
--- 相手を思いやり過ぎて自分を抑え込んでしまうのは、きっと貴方譲りだと思いますけれど・・・ ---
そんなことを思いながら。
「・・・途中までの情報しか伝えなくて良かったのですか?」
「まあね。他国が縁談を持ちかけてきた思惑を探るのにはもう少し時間がかかるとして、あの子たちにも少しは焦ってもらわないとね。来年には立太子の儀も控えている。その時に王太子妃候補の座が空いたままというのは、政局的にあまりよろしくないからね」
カトリアナは、少しばかり呆れたような表情だ。
「それで、わざとあの子たちが誤解しそうな言い方を?」
レオンは肩を竦める。
「どうだろう。誤解するかな」
「したと思いますよ」
だけどね。
こうでもしないと、下手をしてらあの子たちは永遠に遠慮しあって動かないかもしれない。
多少、乱暴だったとしても、これが考えるきっかけになるといい。
そうレオンハルトは思うのだ。
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それぞれが互いに大切で、いつも気になって、愛しく思って。
そんな今の状態がどれだけ温かくて、居心地がいいかなんて、私だって容易に分かるけど。
「白黒ついていない状態って、どうとでも取れるから希望は持ち続けられるし、なにより誰も傷つかずにいられるからね」
・・・だけど。
いつまでも、そのままではいられないから。
そっと溜息を吐く。
レオンハルトが思い返すのは、自身の淡く切ない初恋。
進むのが怖くて、でも引くことも出来なくて、そのままそこで立ち止まった。
自分も傷つきたくなくて、でも親友が傷つくのも嫌で。
そして結局、周りの皆に心配をかけた。
「あのままじゃ何も解決しない。何よりあの子たちは王族だ。いつかは必ず伴侶を持つことになる。・・・ならばせめて」
レオンハルトはそっとカトリアナの手を握った。
「せめて、一緒にいて心安らぐ愛しい女性と、結ばれてほしいからね・・・私のように」
「・・・レオンさま」
互いに見つめ合い、引き合うように顔が寄せられ、唇が重なった。
頬を赤らめる愛しい妻を、レオンは優しく見つめる。
「大丈夫。あの子たちは幸せになるよ・・・今の私に負けないくらいに」
レオンハルトは穏やかに笑った。
「そうなるといいですね」
カトリアナは、そんなレオンに応えるように微笑みかけた。
--- 相手を思いやり過ぎて自分を抑え込んでしまうのは、きっと貴方譲りだと思いますけれど・・・ ---
そんなことを思いながら。
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