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第三章 『子猫』を拾いました
小さな生き物は、弱っていた
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オリヴァーさんにいろいろと教えてもらい、まだまだ分からないことが多数あるけど、これから少しずつ理解していきたい。
守れるほどの力もつけたいと思ったのは昨日のこと。
今日の午後、いつ見ても庭師が手入れしている庭は綺麗な薔薇が咲き誇り、薔薇園のようで優雅な気分になる。お金持ちって感じ。
実際、お金持ちなんだけど。
ああ、散歩がしたい……。
でも今は我慢だ。
食事を終えた私は、テラスでクッキーを頬張っている。
頑張って食べているため、そろそろ飽き始めているが殿下に嫌われるため、私は全力で太りたい。
アイリスは事情をわかっているからなにも言わないけど、オリヴァーさんが引きつった笑顔を私に向けている。
それもそのはず、ガムシャラにクッキーを食べていれば引くのは当たり前。
むしろ引かないのはおかしいと私は思っている。
前は二、三枚で食べるのを止めていた私が今は大量のクッキーを食べられている。胃が大きくなったってことね。
うんうん、順調順調。
あとは、殿下が自ら去っていくことを期待するしかない。太ってる人を婚約者になんて普通はしないでしょ。
「食べ過ぎでは?」
オリヴァーさんが私に話しかけて来た。そのうち来るだろうと思ってたけど、意外に早かった。
「食べ過ぎじゃないです」
「いや、ですが……その」
口篭るオリヴァーさんがなにを言いたいのかはわかるが、気付かないフリをする。
オリヴァーさんは殿下の護衛。今まで近くで見守っていたなら距離感も近いはず。
口を滑らして言われてしまったら私の考えた殿下嫌われ計画が全て水の泡。
まぁ、太るという単純な計画なんだけど。
失敗しないように気をつけないと。そして、反省を活かすんだ!
よし、頑張ろう。
そう心に誓い、私はクッキーを食べようと口を開けたら、白く小さなものが正門の近くでモソモソと動いている。
えっ、なに!?
思わず動きを止め、モソモソと動いている生き物の方に視線を集中していたため、不審に思ったのかオリヴァーさんは私が見ている方を注意深く見ると、白い生き物が何なのかを確かめるために正門に向かう。
「あっ、わ、私も行きます!」
「いいえ、危険ですのでお待ちください」
咄嗟にオリヴァーさんを呼び止めた。
多分、白くて小さな生き物の正体はなんとなく予想出来る。危険な生き物ではない。
だからって『大丈夫』ではない。
「私は少し離れてます。それなら大丈夫ですよね?」
「仕方ありませんね。危ないと思ったらすぐに離れてください」
「はい!」
良かった。
まぁ、ダメだと言われても聞かなかったけど。
「私が付いてますので」
アイリスは私の背後で見守っている。
オリヴァーさんは苦笑すると正門まで歩き出した。
私とアイリスもその後に続いた。
正門に近付くと、白い生き物の正体は私が想像していた生き物だった。
「なんでこんなところに」
オリヴァーさんは、動揺していた。
それもそのはず、この世界では絶滅寸前とまで言われている生き物なのだから。白い生き物の正体は猫。しかも子猫。
こんなに愛らしい生き物を虐めてたって.....。どんな神経してるんだろう。
その生き物は、虫の息で傷だらけ。いつ死んでもおかしくない。
あっ、まずい。
例の発作が来ると思い、身構えたが鼓動が早くなるのを感じるだけで苦しくない。
「大丈夫ですか!?」
「う、うん」
アイリスも発作が来ると思ったのか、心配してくれる。
「大丈夫みたい」
どういうこと?
血を見ると、発作みたいな症状が出るのに。
そういうのはそう簡単に治るものではないと思うし。
私が忘れてるだけで本当は治るきっかけがあったとか?
オリヴァーさんは子猫を優しく抱えた。
守れるほどの力もつけたいと思ったのは昨日のこと。
今日の午後、いつ見ても庭師が手入れしている庭は綺麗な薔薇が咲き誇り、薔薇園のようで優雅な気分になる。お金持ちって感じ。
実際、お金持ちなんだけど。
ああ、散歩がしたい……。
でも今は我慢だ。
食事を終えた私は、テラスでクッキーを頬張っている。
頑張って食べているため、そろそろ飽き始めているが殿下に嫌われるため、私は全力で太りたい。
アイリスは事情をわかっているからなにも言わないけど、オリヴァーさんが引きつった笑顔を私に向けている。
それもそのはず、ガムシャラにクッキーを食べていれば引くのは当たり前。
むしろ引かないのはおかしいと私は思っている。
前は二、三枚で食べるのを止めていた私が今は大量のクッキーを食べられている。胃が大きくなったってことね。
うんうん、順調順調。
あとは、殿下が自ら去っていくことを期待するしかない。太ってる人を婚約者になんて普通はしないでしょ。
「食べ過ぎでは?」
オリヴァーさんが私に話しかけて来た。そのうち来るだろうと思ってたけど、意外に早かった。
「食べ過ぎじゃないです」
「いや、ですが……その」
口篭るオリヴァーさんがなにを言いたいのかはわかるが、気付かないフリをする。
オリヴァーさんは殿下の護衛。今まで近くで見守っていたなら距離感も近いはず。
口を滑らして言われてしまったら私の考えた殿下嫌われ計画が全て水の泡。
まぁ、太るという単純な計画なんだけど。
失敗しないように気をつけないと。そして、反省を活かすんだ!
よし、頑張ろう。
そう心に誓い、私はクッキーを食べようと口を開けたら、白く小さなものが正門の近くでモソモソと動いている。
えっ、なに!?
思わず動きを止め、モソモソと動いている生き物の方に視線を集中していたため、不審に思ったのかオリヴァーさんは私が見ている方を注意深く見ると、白い生き物が何なのかを確かめるために正門に向かう。
「あっ、わ、私も行きます!」
「いいえ、危険ですのでお待ちください」
咄嗟にオリヴァーさんを呼び止めた。
多分、白くて小さな生き物の正体はなんとなく予想出来る。危険な生き物ではない。
だからって『大丈夫』ではない。
「私は少し離れてます。それなら大丈夫ですよね?」
「仕方ありませんね。危ないと思ったらすぐに離れてください」
「はい!」
良かった。
まぁ、ダメだと言われても聞かなかったけど。
「私が付いてますので」
アイリスは私の背後で見守っている。
オリヴァーさんは苦笑すると正門まで歩き出した。
私とアイリスもその後に続いた。
正門に近付くと、白い生き物の正体は私が想像していた生き物だった。
「なんでこんなところに」
オリヴァーさんは、動揺していた。
それもそのはず、この世界では絶滅寸前とまで言われている生き物なのだから。白い生き物の正体は猫。しかも子猫。
こんなに愛らしい生き物を虐めてたって.....。どんな神経してるんだろう。
その生き物は、虫の息で傷だらけ。いつ死んでもおかしくない。
あっ、まずい。
例の発作が来ると思い、身構えたが鼓動が早くなるのを感じるだけで苦しくない。
「大丈夫ですか!?」
「う、うん」
アイリスも発作が来ると思ったのか、心配してくれる。
「大丈夫みたい」
どういうこと?
血を見ると、発作みたいな症状が出るのに。
そういうのはそう簡単に治るものではないと思うし。
私が忘れてるだけで本当は治るきっかけがあったとか?
オリヴァーさんは子猫を優しく抱えた。
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