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第十三章 流星群が降り注ぐ夜に
もっと怒ってくれても良かったのに
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「あっ、起きた」
ふと目を覚ますと、殿下が優しく微笑んでいた。驚いた私は飛び上がると、頭を壁にぶつけてしまった。
「痛っ~~!!」
あまりにも痛くて涙目になりながらも頭を抱えていると、殿下は苦笑した。
「ソフィア嬢らしいけど、もう少し落ち着きがあってもいいんじゃないのかな」
「うっ……」
落ち着きがないのは自覚していたけど、いざ言われれば認めたくないと思ってしまう。
そもそも色んな人に落ち着きがないと言われていたけども。
というか、なぜ殿下がここに??
あれ、ここって医務室??
見渡すと医務室だった。私は必死に記憶を遡り、やっと状況が理解出来た。
私は紅茶を頭から被って殿下に医務室に連れて来られた。
バスルームで身体を綺麗にした後、予備の制服に着替え、ノエルと話して……それから寝たんだよね。
そういえば……。
「彼女はいないよ。席を外してもらってる」
「そうなんですね」
医師の姿が見えなくて、自然と彼女の姿を探していたようだ。
痛みが収まり、私はベッドから降りた。
「ご心配をおかけしました。もう大丈夫で……」
歩きだそうとしたら腕を掴まれた。
「本当……、そんなに心配させないでくれ」
殿下の顔を見た瞬間、ドキッとした。
今にも泣き出しそうな苦笑だったのだから。
「あっ……あの」
「俺は、キミと話がしたいんだけど、いいかな」
こんなしおらしく言われてしまったら二つ返事をするしかないと思う。
廊下や外が生徒たちの笑い声や話し声で溢れていた。
今の時間は放課後なのかもしれない。
「今、他の場所に移動して話すのは難しそうだからここで話そう」
「そう、ですね」
そもそも医務室から殿下と一緒に出たら噂が広がりそうな気がする。
異性と会って話すのにもこんなにコソコソしちゃって、まるで悪いことをしてるみたい。
何も悪いことしてないのだから、そこまでコソコソする必要が無いのでは……!?
そんなことを思い始めているけどもなかなか勇気が出ないんだよなぁ。悲しい……。
だけど、この問題もいつまでも逃げてるのはダメだよね。
私と殿下はソファに座る。
医務室には、横になれるベッドの他に寛げるソファもある。
二人っきりになるのは今回が初めてじゃないけど、何故か落ち着かない。
「……医務室まで送ってくださってありがとうございました」
「いや、いいよ。でもなんで紅茶なんて被ってたの?」
「そ、それは……、あの時は紅茶を被りたくて!」
「無理があるだろ。その言い訳は」
「…………殿下と話をしたくて、話せるタイミングを伺ってました」
殿下は呆れたようにため息をする。
「ソフィア嬢らしいとはいえ、一歩間違えれば怪我や火傷だってするかもしれない。そこはちゃんと反省してほしい」
「はい。気をつけます。ご心配おかけしてしまい、申し訳ありません」
「よし、怒るのはここまでにしといて……なんともなくて良かった」
ホッと胸を撫で下ろす殿下を見て、申し訳なさでいっぱいになる。
……なるのに、なんでいつも上手くいかなくて失敗するんだろう。
もっと怒ってくれても良かったのに。
私は殿下に沢山失礼なことをしていたと思うのに。
それを許してしまうなんて、心が広いというか……、私に興味が無いのかもしれないな。
その方がいいんだけど。
殿下が何かを思い出したかのように話し出した。
「今夜、天女の涙が見れるんだけど一緒に見に行かない?」
「天女の涙」
そういえば、各攻略キャラの全ルート(ただし、隠しキャラは攻略してないので分からない)で天女の涙を一緒に見るシーンがあったっけ。
確か、日本で言う流・星・群・。
この世界では流星群を天女の涙と例えてるんだよね。
まさかそんなイベントに私が誘われるだなんて……思いもしなかった。
「結構有名なんだけど、知らない?」
「いいえ、知ってますけど……どうして私と」
「キミと見たいと思ったから。その他に理由は必要なのかな」
「そんなことはないです」
「良かった。どうやって誘おうか迷ってたんだ」
殿下はハニカムように笑った。
その後、天女の涙が見れるまで時間があるので一回寮に戻ることとなった。
連絡をしないで夜まで学園にいたらアイリスが心配するだろう。
なによりも、推しとずっと一緒にいると気が狂いそうだった。
目が合うだけでドキってするし、触れられた所が熱を帯びている。
声を聞く度に目眩がするの!
あの王子様スマイルは反則でしょう。気を許したら絶対に倒れるぐらいの尊さ。
……もう、推しは最強。
出会った当初はそんなに思わなかったのに……、この感情には困ったものだ。
ふと目を覚ますと、殿下が優しく微笑んでいた。驚いた私は飛び上がると、頭を壁にぶつけてしまった。
「痛っ~~!!」
あまりにも痛くて涙目になりながらも頭を抱えていると、殿下は苦笑した。
「ソフィア嬢らしいけど、もう少し落ち着きがあってもいいんじゃないのかな」
「うっ……」
落ち着きがないのは自覚していたけど、いざ言われれば認めたくないと思ってしまう。
そもそも色んな人に落ち着きがないと言われていたけども。
というか、なぜ殿下がここに??
あれ、ここって医務室??
見渡すと医務室だった。私は必死に記憶を遡り、やっと状況が理解出来た。
私は紅茶を頭から被って殿下に医務室に連れて来られた。
バスルームで身体を綺麗にした後、予備の制服に着替え、ノエルと話して……それから寝たんだよね。
そういえば……。
「彼女はいないよ。席を外してもらってる」
「そうなんですね」
医師の姿が見えなくて、自然と彼女の姿を探していたようだ。
痛みが収まり、私はベッドから降りた。
「ご心配をおかけしました。もう大丈夫で……」
歩きだそうとしたら腕を掴まれた。
「本当……、そんなに心配させないでくれ」
殿下の顔を見た瞬間、ドキッとした。
今にも泣き出しそうな苦笑だったのだから。
「あっ……あの」
「俺は、キミと話がしたいんだけど、いいかな」
こんなしおらしく言われてしまったら二つ返事をするしかないと思う。
廊下や外が生徒たちの笑い声や話し声で溢れていた。
今の時間は放課後なのかもしれない。
「今、他の場所に移動して話すのは難しそうだからここで話そう」
「そう、ですね」
そもそも医務室から殿下と一緒に出たら噂が広がりそうな気がする。
異性と会って話すのにもこんなにコソコソしちゃって、まるで悪いことをしてるみたい。
何も悪いことしてないのだから、そこまでコソコソする必要が無いのでは……!?
そんなことを思い始めているけどもなかなか勇気が出ないんだよなぁ。悲しい……。
だけど、この問題もいつまでも逃げてるのはダメだよね。
私と殿下はソファに座る。
医務室には、横になれるベッドの他に寛げるソファもある。
二人っきりになるのは今回が初めてじゃないけど、何故か落ち着かない。
「……医務室まで送ってくださってありがとうございました」
「いや、いいよ。でもなんで紅茶なんて被ってたの?」
「そ、それは……、あの時は紅茶を被りたくて!」
「無理があるだろ。その言い訳は」
「…………殿下と話をしたくて、話せるタイミングを伺ってました」
殿下は呆れたようにため息をする。
「ソフィア嬢らしいとはいえ、一歩間違えれば怪我や火傷だってするかもしれない。そこはちゃんと反省してほしい」
「はい。気をつけます。ご心配おかけしてしまい、申し訳ありません」
「よし、怒るのはここまでにしといて……なんともなくて良かった」
ホッと胸を撫で下ろす殿下を見て、申し訳なさでいっぱいになる。
……なるのに、なんでいつも上手くいかなくて失敗するんだろう。
もっと怒ってくれても良かったのに。
私は殿下に沢山失礼なことをしていたと思うのに。
それを許してしまうなんて、心が広いというか……、私に興味が無いのかもしれないな。
その方がいいんだけど。
殿下が何かを思い出したかのように話し出した。
「今夜、天女の涙が見れるんだけど一緒に見に行かない?」
「天女の涙」
そういえば、各攻略キャラの全ルート(ただし、隠しキャラは攻略してないので分からない)で天女の涙を一緒に見るシーンがあったっけ。
確か、日本で言う流・星・群・。
この世界では流星群を天女の涙と例えてるんだよね。
まさかそんなイベントに私が誘われるだなんて……思いもしなかった。
「結構有名なんだけど、知らない?」
「いいえ、知ってますけど……どうして私と」
「キミと見たいと思ったから。その他に理由は必要なのかな」
「そんなことはないです」
「良かった。どうやって誘おうか迷ってたんだ」
殿下はハニカムように笑った。
その後、天女の涙が見れるまで時間があるので一回寮に戻ることとなった。
連絡をしないで夜まで学園にいたらアイリスが心配するだろう。
なによりも、推しとずっと一緒にいると気が狂いそうだった。
目が合うだけでドキってするし、触れられた所が熱を帯びている。
声を聞く度に目眩がするの!
あの王子様スマイルは反則でしょう。気を許したら絶対に倒れるぐらいの尊さ。
……もう、推しは最強。
出会った当初はそんなに思わなかったのに……、この感情には困ったものだ。
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