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第十三章 流星群が降り注ぐ夜に
俺がそうしたいからだ【アレン視点】
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約束の場所、空中庭園に向かう途中で令嬢たちに話かけられてしまい思っていたよりも到着時間が遅れてしまった。
自然と足取りが早くなり、空中庭園に入る頃には、若干汗が出ていて息切れもしていた。
俺は歩きながら息を整える。
約束の時間まではまだ少し余裕はあるが、約束した女性よりも先に着いて、待っていたい。
女性を待たせるのは男性としては恥ずべきことだと俺は思う。
だからといって、他の者達に強制はしない。あくまで俺がそう思っているだけだ。
まだ来ていないことを願いながらも奥へと進む。
ガゼボ近くまで行くと、人影が見えてきた。
ーー待たせてしまった……。
やってしまった感は強いが、仕方がない。
俺は声をかけた。
驚いて俺を見た彼女は、桃色の長い髪は靡かせ、どんな宝石よりも美しい緑色の瞳は俺の姿を捉える。秀麗された顔立ちだが、愛らしさがある。
しゃがみこんでいた彼女……ソフィア嬢は、立って俺に近付いた。
出会った当初は、俺のことを恐れているのか常に落ち着かない様子だったが、今ではよく百面相するようになった。
おどおどしているのもなかなか面白くて新鮮だったが、最近では表情がコロコロ変わるソフィア嬢が可愛らしいと感じる。
庇護欲をかき立てられるとでもいうのだろうか。守りたいと思ってしまう。
……それなのに、優しくしないではないだろう。
その優しさが迷惑だったのなら、仕方ない。でももし、そうじゃないのなら納得は出来ない。
俺は真っ先にこの間のことを思い出した。それは呪いの件だ。
ソフィア嬢を危険な目に合わせたくない一心だった。
それが返って、ソフィア嬢を苦しめていたのか?
色々と問い詰めたいのを堪え、冷静に質問した。
返ってきた答えがあまりにも拍子抜けだった。
ーー勘違いしそうで。
何に対しての勘違いなのだろう?
ソフィア嬢は何を思ってるんだ?
「……勘違い? それは」
「だ、だって……いつだって私のことを気にかけたりしてくれるそんな優しさが……嬉しくて、でもそれらの優しさは偽りだと思っています。全ては、私と婚約して女避けのために利用するためですよね」
驚いた。まさか気付いていたとは。
それなら、婚約を断ったのも納得はする。……だけど、
「最初はそうだった。キミと婚約しようとしたのは女避けのため。その他の感情はなかった。でもね、全てが偽りでは無いよ」
全てが偽りでは無い。心配したり、焦ったり、怒ったり、優しくしたり……こんな感情、ソフィア嬢に会うまで知らなかった。
偽りの優しさは合ったかもしれないが、それは全てじゃない。
「キミに優しくしてたのだって、俺がそうしたいからだ。……呪いの件で俺が反対したことを気にしているんだったら、それは杞憂だ。キミのためじゃなく、俺のために反対した」
これ以上は、ソフィア嬢の負担になると考えているのは事実だが、俺がソフィア嬢の苦しそうな顔を見るのに耐えられなかったからだ。
だから、優しくすることを止めるつもりは無いとソフィア嬢に伝えた。
ソフィア嬢は、予想外だったのか、驚きに満ちた顔をして困惑している様子だった。
自然と足取りが早くなり、空中庭園に入る頃には、若干汗が出ていて息切れもしていた。
俺は歩きながら息を整える。
約束の時間まではまだ少し余裕はあるが、約束した女性よりも先に着いて、待っていたい。
女性を待たせるのは男性としては恥ずべきことだと俺は思う。
だからといって、他の者達に強制はしない。あくまで俺がそう思っているだけだ。
まだ来ていないことを願いながらも奥へと進む。
ガゼボ近くまで行くと、人影が見えてきた。
ーー待たせてしまった……。
やってしまった感は強いが、仕方がない。
俺は声をかけた。
驚いて俺を見た彼女は、桃色の長い髪は靡かせ、どんな宝石よりも美しい緑色の瞳は俺の姿を捉える。秀麗された顔立ちだが、愛らしさがある。
しゃがみこんでいた彼女……ソフィア嬢は、立って俺に近付いた。
出会った当初は、俺のことを恐れているのか常に落ち着かない様子だったが、今ではよく百面相するようになった。
おどおどしているのもなかなか面白くて新鮮だったが、最近では表情がコロコロ変わるソフィア嬢が可愛らしいと感じる。
庇護欲をかき立てられるとでもいうのだろうか。守りたいと思ってしまう。
……それなのに、優しくしないではないだろう。
その優しさが迷惑だったのなら、仕方ない。でももし、そうじゃないのなら納得は出来ない。
俺は真っ先にこの間のことを思い出した。それは呪いの件だ。
ソフィア嬢を危険な目に合わせたくない一心だった。
それが返って、ソフィア嬢を苦しめていたのか?
色々と問い詰めたいのを堪え、冷静に質問した。
返ってきた答えがあまりにも拍子抜けだった。
ーー勘違いしそうで。
何に対しての勘違いなのだろう?
ソフィア嬢は何を思ってるんだ?
「……勘違い? それは」
「だ、だって……いつだって私のことを気にかけたりしてくれるそんな優しさが……嬉しくて、でもそれらの優しさは偽りだと思っています。全ては、私と婚約して女避けのために利用するためですよね」
驚いた。まさか気付いていたとは。
それなら、婚約を断ったのも納得はする。……だけど、
「最初はそうだった。キミと婚約しようとしたのは女避けのため。その他の感情はなかった。でもね、全てが偽りでは無いよ」
全てが偽りでは無い。心配したり、焦ったり、怒ったり、優しくしたり……こんな感情、ソフィア嬢に会うまで知らなかった。
偽りの優しさは合ったかもしれないが、それは全てじゃない。
「キミに優しくしてたのだって、俺がそうしたいからだ。……呪いの件で俺が反対したことを気にしているんだったら、それは杞憂だ。キミのためじゃなく、俺のために反対した」
これ以上は、ソフィア嬢の負担になると考えているのは事実だが、俺がソフィア嬢の苦しそうな顔を見るのに耐えられなかったからだ。
だから、優しくすることを止めるつもりは無いとソフィア嬢に伝えた。
ソフィア嬢は、予想外だったのか、驚きに満ちた顔をして困惑している様子だった。
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