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2章 未知とのセッキン
10.セッキン(2/7)
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「そうだ、葵ちゃん。パパしばらく休みを取ったから、銀太郎に地球を紹介してあげようと思うんだ」
「へー……」
地球って、どこまで連れて行く気だろう。
「わあ、パパいいわねえ。出張がなくなって、ラッキーだったんじゃない?」
お母さんも一緒に出かける気だ。
「葵ちゃんが学校に行っている間、パパが銀太郎の相手をしているから安心していいよ」
銀太郎よりも、パパがはしゃぎ過ぎないか心配になってきた。
私のパパ、川上桂介四十二歳は見た目がとにかく若い。
UFO大好きオタク少年がそのまま大人になってしまった感じだ。
勉強は良くできたらしく、国家公務員をしている。
防衛省にいて、職員が安心して働けるように生活全般をサポートする「福利厚生」という分野の担当だと聞いた。具体的には、忘年会とか夏休みとかの手配をする気配りのお仕事なんだって。
だから今住んでいる社宅は、正式には国家公務員宿舎と呼ぶそうだ。
パパのトレードマークは、宇宙人グレイの顔がデザインされたピンバッジ。常に胸元につけている。仕事に行く時も外さないから、職場公認なのかな。
「あれ? 銀太郎も宇宙人バッジをつけているの? パパにもらったの?」
銀太郎が着ている半袖シャツの胸ポケットのところに、パパのと同じバッジがついていた。
「コレ、元々ワタシの。宇宙人の印。宇宙人とその関係者がひと目でお互いにわかるため、ヒミツのマークでし」
「え? でも、パパがつけているのと全く同じだけど」
「そっち、ニセモノ」
「葵ちゃん、このバッジすごいんだよ。パパのはUFO愛好家たちが同じ趣味の人を見つけたくて作った物だけど、きっと本物の宇宙人バッジを知っている人がデザインしたんだ。全然見分けがつかないの。材質がちがうらしいから、宇宙人にはすぐわかるんだって。いやあ、本物が見られてパパ幸せだなあ」
「あー、学校遅れちゃうから、また後で聞く。お休み楽しんでね」
話し出したら止まらない勢いのパパを残して、私は登校した。
昨日の夜から宇宙人のことばかりだったけれど、私にはもっと大事なことがある。
そう。星に願った大本命だ。
藤井司君にテスト用紙を返して、それをきっかけにお話ししてただのクラスメイトよりもちょっと仲良くなって普通にお話しできるくらいの間がらになって……。
「へー……」
地球って、どこまで連れて行く気だろう。
「わあ、パパいいわねえ。出張がなくなって、ラッキーだったんじゃない?」
お母さんも一緒に出かける気だ。
「葵ちゃんが学校に行っている間、パパが銀太郎の相手をしているから安心していいよ」
銀太郎よりも、パパがはしゃぎ過ぎないか心配になってきた。
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勉強は良くできたらしく、国家公務員をしている。
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「あれ? 銀太郎も宇宙人バッジをつけているの? パパにもらったの?」
銀太郎が着ている半袖シャツの胸ポケットのところに、パパのと同じバッジがついていた。
「コレ、元々ワタシの。宇宙人の印。宇宙人とその関係者がひと目でお互いにわかるため、ヒミツのマークでし」
「え? でも、パパがつけているのと全く同じだけど」
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「あー、学校遅れちゃうから、また後で聞く。お休み楽しんでね」
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