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4章 コンタクト
30.コンタクト(6/10)
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……ちゃん。アオイちゃん。
「アオイちゃん」
「はい。……え? 蓮君⁉︎」
目の前に蓮君がいる。私を見つめたまま、少し首をかしげて「大丈夫?」と心配そうに話しかけてくる。
あれ? ここはどこなの?
あたりを見まわすと、どこまでも草原が広がっている。黄緑色の低い草の間にところどころ見える土は、ずいぶんと赤い色だ。
ぽつりぽつりと大きな木が生えていて、枝が横に大きく伸びている。
遠くに山がぼんやりと見える。てっぺんが白っぽいのは、雪が積もっているのかな?
「ここ、どこ?」
「ボクが育ったところだよ。ボクのふるさと。ああ、地球でのふるさとだね」
地球での?
「……銀太郎⁉︎」
「ハイ」
銀太郎だ。蓮君の姿で、この優しい目は確かに銀太郎だ。
「どういうこと? 私どうなっているの? 銀太郎はふつうに日本語しゃべれるの⁉︎」
「ごめん、落ち着いて。これは、まあ、夢みたいなものかな。ボクとアオイちゃんは今、意識を共有しているから」
「イシキ、キョーユー?」
「んー。とりあえず、ボクの記憶をのぞいていると思って。アオイちゃんにボクのことを知ってもらいたいんだ。ほら、おいで」
銀太郎はそっと手をのばした。
私がためらいながら手を重ねると、うれしそうに笑ってゆっくりと手を引く。
そのまま、私はふわふわと歩き始めた。
地面はあるし、地球の景色なのに重力を感じない。
これは夢だ。きっと私の夢の中なんだ。
「アオイちゃん、ここは東アフリカだよ。ボクは、ここで人間として育ったんだ」
「銀色のツルツルで?」
「いや、それはさすがに……」
村が見えてきた。黒い肌の、背が高くてすらりとした人たちが歩いている。
「ボクもあんな感じの姿だったんだ」
みんな目がキラキラして、思いきり笑っている。まぶし過ぎるくらいの太陽の光が、とても良く似合っている。
「きっとカッコよかったんだね」
「うん」
銀太郎は素直にうなずいた。
「銀太郎はなんでここで人間のふりをしていたの?」
「ふり……ではなくて、ボクは自分が人間だと思っていたんだ」
いつのまにか太陽が沈みかけていた。
東から夜が昇ってくる。
地球が回る音が聞こえそうなくらい時間が早く進んでいく。
「星が……こんなにいっぱい⁉︎」
見上げた空一面に光の粒が散っていた。
こういうの、プラネタリウムでなら見たことがある。
ううん。もっとだ。
星がまぶしいくらいに、たくさんある!
「おっと! アオイちゃん、上を見過ぎてひっくり返っちゃいそうだよ」
銀太郎に後ろから体を支えられたまま、私は星空をながめ続けた。
キレイ……。
「アオイちゃん」
「はい。……え? 蓮君⁉︎」
目の前に蓮君がいる。私を見つめたまま、少し首をかしげて「大丈夫?」と心配そうに話しかけてくる。
あれ? ここはどこなの?
あたりを見まわすと、どこまでも草原が広がっている。黄緑色の低い草の間にところどころ見える土は、ずいぶんと赤い色だ。
ぽつりぽつりと大きな木が生えていて、枝が横に大きく伸びている。
遠くに山がぼんやりと見える。てっぺんが白っぽいのは、雪が積もっているのかな?
「ここ、どこ?」
「ボクが育ったところだよ。ボクのふるさと。ああ、地球でのふるさとだね」
地球での?
「……銀太郎⁉︎」
「ハイ」
銀太郎だ。蓮君の姿で、この優しい目は確かに銀太郎だ。
「どういうこと? 私どうなっているの? 銀太郎はふつうに日本語しゃべれるの⁉︎」
「ごめん、落ち着いて。これは、まあ、夢みたいなものかな。ボクとアオイちゃんは今、意識を共有しているから」
「イシキ、キョーユー?」
「んー。とりあえず、ボクの記憶をのぞいていると思って。アオイちゃんにボクのことを知ってもらいたいんだ。ほら、おいで」
銀太郎はそっと手をのばした。
私がためらいながら手を重ねると、うれしそうに笑ってゆっくりと手を引く。
そのまま、私はふわふわと歩き始めた。
地面はあるし、地球の景色なのに重力を感じない。
これは夢だ。きっと私の夢の中なんだ。
「アオイちゃん、ここは東アフリカだよ。ボクは、ここで人間として育ったんだ」
「銀色のツルツルで?」
「いや、それはさすがに……」
村が見えてきた。黒い肌の、背が高くてすらりとした人たちが歩いている。
「ボクもあんな感じの姿だったんだ」
みんな目がキラキラして、思いきり笑っている。まぶし過ぎるくらいの太陽の光が、とても良く似合っている。
「きっとカッコよかったんだね」
「うん」
銀太郎は素直にうなずいた。
「銀太郎はなんでここで人間のふりをしていたの?」
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いつのまにか太陽が沈みかけていた。
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ううん。もっとだ。
星がまぶしいくらいに、たくさんある!
「おっと! アオイちゃん、上を見過ぎてひっくり返っちゃいそうだよ」
銀太郎に後ろから体を支えられたまま、私は星空をながめ続けた。
キレイ……。
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