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5章 星からのキカン
50.キカン(16/20)
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パパがふうっと深呼吸をした。
やっと帰って来られた安心感と、たぶん今までヒミツにしていたことを家族に話せた開放感だ。
「なんだかスッキリしたなあ。それに、パパの大切な友だちをお母さんと葵ちゃんに正式に紹介できて、銀太郎にも僕の家族をやっと堂々と紹介できて、全部うれしいなあ。銀太郎がうちに来てくれたおかげだね」
……超ポジティブシンキング。
パパと銀太郎は、また二人でキャッキャといちゃついている。
昔話で盛り上がっちゃって、銀太郎が行方不明になって職場が大混乱してパパにも何度も緊急連絡が入っていたことも楽しそうに話している。
パパ、銀太郎がうちにいることを職場に報告しなかったんだ。
最後まで銀太郎側について、銀太郎のやることを受け入れて、それで警察に連行されちゃったんだ……。
「ケイちゃんのおかげで、こんなに楽しいお休みできまづた。これホームステイ言いましか? 観光地高級リゾートより魅力的。次から休暇はホームステイいいでしね」
「ははは。気に入ってもらえてうれしいよ。ウチなら情報管理ができるし、もう銀太郎のことはよく知っているし。お母さんが大丈夫ならいつでも受け入れ可能だよ? 総務部も許可すると思うけどな」
「銀太郎君のホームステイ? 私はもちろん大歓迎よ。でも、え……と。パパと同期のお友だち? 葵のお友だち? 宇宙人の年齢ってどう考えるのかしら。蓮君の姿だから蓮君と同じ年のつもりで接していたけれど失礼だったかしら?」
「今と変わらずでいいよ。お母さんが感じたままで。見た目や年齢の数字で判断する必要はないと思う」
感じたまま、ね。あの銀色ツルツルを見た目で何歳か判断するのは確かにムリだよね。
それ以前にパパも年齢不詳だし。宇宙人とおつきあいしたら、時間の感覚が変わっちゃうのかな。
「葵ちゃんは、もちろん構わないよね?」
もちろん?
「え……なんで大丈夫だと思うの?」
「あれ、ちがった? それならごめんね。葵ちゃん、あんまり普通に宇宙人を受け入れていたから。いきなり目の前に宇宙人が現れたら怖がるとか崇めるとか、そんな反応が多いんだって。あ、これは宇宙人たちの経験談ね。パパが直接聞いた話」
そういえば、なんでだろう? 蓮君だったから? あ、それは変身してからか。
銀色のツルツルがキモチワルイ。キモカワにすらならない。
でも……怖い感じはしなかった。
蓮君でも、すらりとしたイケメン黒人青年のフェザでも銀色でも、どれも銀太郎の雰囲気は同じだ。
宇宙人目線で地球人のことを話す銀太郎が怖いと思ったことは何度かあるけれど、基本銀太郎はおだやかで優しい。
だから、かな?
「銀太郎がホームステイしたいなら私は……反対しないよ」
また来るのかな……イヤではないよ、別に。
「銀太郎君は、パパが無事戻って来たからもう自分のおうちに帰るのね? その蓮君の姿はおしまいなのね」
「ハイ。オカーサン様にも気に入っていただけましたでしか? よかったでし。レンクンかっこいいでしからね」
「あら、元のフェザ君だってとってもステキよ? ねえ、葵?」
「え? ああ、うん。外国の人って見慣れないけれど、この写真の銀太郎はモデルみたいだよね」
「銀太郎君はもともとステキなのね。どんな姿でも、内面がステキだからかっこいいのよ」
「銀色でも……でしか?」
銀太郎が小さい声で訊いた。私がさんざんキモチワルイって言ったのを気にしているのかな。
「……ごめん」
「わあ、アオイ様、謝らないで下さいでし。地球人どうしで色々見慣れないのと銀色は別次元でし。価値観のちがいは仕方ないでムズカシイのでしよ。お気になさらず」
「うん……」
また、宇宙人に気をつかわれている。私がいまひとつスッキリしない感じだから、銀太郎は首をかしげて困っている。
ケイちゃんのオタカラを傷つけないように必死だ。
変な気を回さなくていいんだよ? もうすぐお別れなんだから。
なんでこんなにスッキリしないのだろう。
私も首をかしげたくなる。
やっと帰って来られた安心感と、たぶん今までヒミツにしていたことを家族に話せた開放感だ。
「なんだかスッキリしたなあ。それに、パパの大切な友だちをお母さんと葵ちゃんに正式に紹介できて、銀太郎にも僕の家族をやっと堂々と紹介できて、全部うれしいなあ。銀太郎がうちに来てくれたおかげだね」
……超ポジティブシンキング。
パパと銀太郎は、また二人でキャッキャといちゃついている。
昔話で盛り上がっちゃって、銀太郎が行方不明になって職場が大混乱してパパにも何度も緊急連絡が入っていたことも楽しそうに話している。
パパ、銀太郎がうちにいることを職場に報告しなかったんだ。
最後まで銀太郎側について、銀太郎のやることを受け入れて、それで警察に連行されちゃったんだ……。
「ケイちゃんのおかげで、こんなに楽しいお休みできまづた。これホームステイ言いましか? 観光地高級リゾートより魅力的。次から休暇はホームステイいいでしね」
「ははは。気に入ってもらえてうれしいよ。ウチなら情報管理ができるし、もう銀太郎のことはよく知っているし。お母さんが大丈夫ならいつでも受け入れ可能だよ? 総務部も許可すると思うけどな」
「銀太郎君のホームステイ? 私はもちろん大歓迎よ。でも、え……と。パパと同期のお友だち? 葵のお友だち? 宇宙人の年齢ってどう考えるのかしら。蓮君の姿だから蓮君と同じ年のつもりで接していたけれど失礼だったかしら?」
「今と変わらずでいいよ。お母さんが感じたままで。見た目や年齢の数字で判断する必要はないと思う」
感じたまま、ね。あの銀色ツルツルを見た目で何歳か判断するのは確かにムリだよね。
それ以前にパパも年齢不詳だし。宇宙人とおつきあいしたら、時間の感覚が変わっちゃうのかな。
「葵ちゃんは、もちろん構わないよね?」
もちろん?
「え……なんで大丈夫だと思うの?」
「あれ、ちがった? それならごめんね。葵ちゃん、あんまり普通に宇宙人を受け入れていたから。いきなり目の前に宇宙人が現れたら怖がるとか崇めるとか、そんな反応が多いんだって。あ、これは宇宙人たちの経験談ね。パパが直接聞いた話」
そういえば、なんでだろう? 蓮君だったから? あ、それは変身してからか。
銀色のツルツルがキモチワルイ。キモカワにすらならない。
でも……怖い感じはしなかった。
蓮君でも、すらりとしたイケメン黒人青年のフェザでも銀色でも、どれも銀太郎の雰囲気は同じだ。
宇宙人目線で地球人のことを話す銀太郎が怖いと思ったことは何度かあるけれど、基本銀太郎はおだやかで優しい。
だから、かな?
「銀太郎がホームステイしたいなら私は……反対しないよ」
また来るのかな……イヤではないよ、別に。
「銀太郎君は、パパが無事戻って来たからもう自分のおうちに帰るのね? その蓮君の姿はおしまいなのね」
「ハイ。オカーサン様にも気に入っていただけましたでしか? よかったでし。レンクンかっこいいでしからね」
「あら、元のフェザ君だってとってもステキよ? ねえ、葵?」
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「銀色でも……でしか?」
銀太郎が小さい声で訊いた。私がさんざんキモチワルイって言ったのを気にしているのかな。
「……ごめん」
「わあ、アオイ様、謝らないで下さいでし。地球人どうしで色々見慣れないのと銀色は別次元でし。価値観のちがいは仕方ないでムズカシイのでしよ。お気になさらず」
「うん……」
また、宇宙人に気をつかわれている。私がいまひとつスッキリしない感じだから、銀太郎は首をかしげて困っている。
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私も首をかしげたくなる。
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