46 / 347
どうくつたんけんふたたび
カッパたちといっしょにもう1つの池へ
しおりを挟む
おっぱいをのみおえた小助は、ふしぎそうにまわりを見わたしています。すると、カッパのお母さんにげんきな声で何か言い出しました。
「ねえねえ! ねえねえ!」
「ぼうや、どうしたの?」
「あっち見て! あっち見て!」
カッパのお母さんは、小助が言っているほうへ顔をふり向きました。でも、小助が言っているのがどういうものなのか分かりません。
「ぼうや、向こうを見てもなにもないけど」
「あっちにあな! あっちにあな!」
同じことばをくりかえす小助にカッパのお母さんがとまどっていると、2人のそばへやってきたちょうろうが口をひらきました。
「小助くん、もしかしてあのとおり道のことかな?」
「うん! うん!」
カッパのちょうろうは、小助が見つけたのがどういうのかすぐに分かったようです。そのとおり道は、あるばしょとつながっています。
「あそこをとおりぬけると、べつの池へたどりつくことができるのじゃ」
ちょうろうのことばを聞いて、小助はもう1つの池へ行ってみたくなりました。小助はちょうろうにしがみついてはおねだりをしようとしています。
「ねえねえ! あっちへ行こう! あっちへ行こう!」
かわいい男の子のおねがいに、カッパのちょうろうはいっしょにつれて行くことにしました。これには、小助もうれしさのあまりに足をピョンピョンとびはねています。
「もう1つの池へ行くのがそんなにうれしいのか」
「うん! 見たい! 見たい!」
カッパたちにとってはもう1つの池へ行くのは当たり前のことであっても、小助やほかのどうぶつたちにとっては新しいせかいへ行くのと同じです。
そんな新しいせかいへ行きたい小助のねがいをかなえようと、カッパのちょうろうはほかのカッパたちに声をかけました。
「すまないけど、このぼうやをもう1つの池へつれていってほしいけど」
「それくらいのこと、ぼくたちにまかせて! ここにいるほかのどうぶつたちもいっしょにつれてってあげるよ!」
カッパたちは、自分たちのせなかにのって行こうと小助たちによびかけました。小助は、これから行くところが今から楽しみでたまりません。
「せなかをしっかりつかまってね」
小助をのせたカッパは、もくてきのばしょへ向かってまっすぐすすんでいきます。ほかのどうぶつたちも、カッパのせなかにのって小助の後についていきます。
「ねえねえ! ねえねえ!」
「ぼうや、どうしたんだ」
「あっち、何があるの? 何があるの?」
「それは行ってからのお楽しみさ」
小助は、向こうにある池がどんなものかいろいろとそうぞうしています。カッパも、そんな小助と話しながらすこしずつ前へおよぎつづけています。
やがて、小助たちをのせたカッパたちはとおり道をぬけると、もう1つの池のいちばんそこへ出てきました。ここは、カッパ池と同じようにきれいな水におおわれています。
小助はカッパのせなかからおりると、どこからともなく聞こえる音に向かって歩き出しました。その音は足をすすめるたびに大きくなってきました。
そのばしょは、小助もよく知っているあの池です。水中には、イワナやヤマメといったお魚がたくさんおよいでいます。
「ねえねえ! ここどこ! ここどこ!」
「はっはっは! この池は大きなたきの水がたくさんながれおちるところだよ」
カッパから聞いたそのことばに、小助は大よろこびです。小助は、カッパにしがみついて何かをおねだりしようとしています。
「いっちょに(いっしょに)たきが見たい! たきが見たい!」
「そんなに大きなたきが大すきなのか」
「うん!」
あいかわらずげんきな小助のすがたに、カッパはいっしょに池から顔を出してこの目で見ることにしました。
「ねえねえ! ねえねえ!」
「ぼうや、どうしたの?」
「あっち見て! あっち見て!」
カッパのお母さんは、小助が言っているほうへ顔をふり向きました。でも、小助が言っているのがどういうものなのか分かりません。
「ぼうや、向こうを見てもなにもないけど」
「あっちにあな! あっちにあな!」
同じことばをくりかえす小助にカッパのお母さんがとまどっていると、2人のそばへやってきたちょうろうが口をひらきました。
「小助くん、もしかしてあのとおり道のことかな?」
「うん! うん!」
カッパのちょうろうは、小助が見つけたのがどういうのかすぐに分かったようです。そのとおり道は、あるばしょとつながっています。
「あそこをとおりぬけると、べつの池へたどりつくことができるのじゃ」
ちょうろうのことばを聞いて、小助はもう1つの池へ行ってみたくなりました。小助はちょうろうにしがみついてはおねだりをしようとしています。
「ねえねえ! あっちへ行こう! あっちへ行こう!」
かわいい男の子のおねがいに、カッパのちょうろうはいっしょにつれて行くことにしました。これには、小助もうれしさのあまりに足をピョンピョンとびはねています。
「もう1つの池へ行くのがそんなにうれしいのか」
「うん! 見たい! 見たい!」
カッパたちにとってはもう1つの池へ行くのは当たり前のことであっても、小助やほかのどうぶつたちにとっては新しいせかいへ行くのと同じです。
そんな新しいせかいへ行きたい小助のねがいをかなえようと、カッパのちょうろうはほかのカッパたちに声をかけました。
「すまないけど、このぼうやをもう1つの池へつれていってほしいけど」
「それくらいのこと、ぼくたちにまかせて! ここにいるほかのどうぶつたちもいっしょにつれてってあげるよ!」
カッパたちは、自分たちのせなかにのって行こうと小助たちによびかけました。小助は、これから行くところが今から楽しみでたまりません。
「せなかをしっかりつかまってね」
小助をのせたカッパは、もくてきのばしょへ向かってまっすぐすすんでいきます。ほかのどうぶつたちも、カッパのせなかにのって小助の後についていきます。
「ねえねえ! ねえねえ!」
「ぼうや、どうしたんだ」
「あっち、何があるの? 何があるの?」
「それは行ってからのお楽しみさ」
小助は、向こうにある池がどんなものかいろいろとそうぞうしています。カッパも、そんな小助と話しながらすこしずつ前へおよぎつづけています。
やがて、小助たちをのせたカッパたちはとおり道をぬけると、もう1つの池のいちばんそこへ出てきました。ここは、カッパ池と同じようにきれいな水におおわれています。
小助はカッパのせなかからおりると、どこからともなく聞こえる音に向かって歩き出しました。その音は足をすすめるたびに大きくなってきました。
そのばしょは、小助もよく知っているあの池です。水中には、イワナやヤマメといったお魚がたくさんおよいでいます。
「ねえねえ! ここどこ! ここどこ!」
「はっはっは! この池は大きなたきの水がたくさんながれおちるところだよ」
カッパから聞いたそのことばに、小助は大よろこびです。小助は、カッパにしがみついて何かをおねだりしようとしています。
「いっちょに(いっしょに)たきが見たい! たきが見たい!」
「そんなに大きなたきが大すきなのか」
「うん!」
あいかわらずげんきな小助のすがたに、カッパはいっしょに池から顔を出してこの目で見ることにしました。
0
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
DRAGGY!ードラギィ!ー【フラップ編(リライト)2/18連載開始!】
Sirocos(シロコス)
児童書・童話
○現代を舞台にした、ふしぎ満載のドラゴン?ファンタジー!○
*本作は現在、リライトプロジェクトが進行中です*
最初の「フラップ編」から「フロン編」までの内容を見直し、
新たなシーンをくわえつつ再構成した部分もございます。
また、文体の変更やルビの追加、および文章の添削を行い、
より読みやすく、よりクオリティーの高い内容に仕上げることを目指しております!
【竜のような、犬のような……誰も知らないフシギ生物。それがドラギィ!
人間界に住む少年レンは、ある日、空から落ちてきたドラギィの「フラップ」と出会った――。
フラップの望みは、ドラギィとしての修行を果たし、いつの日か空島『スカイランド』へ帰ること。
同じく空島からやってきた、天真らんまんなドラギィのフリーナと、
知的だけどとても泣き虫なドラギィのフレディ! 三匹は大親友!
新しい仲間も続々登場! 白ネズミの天才博士しろさん、かわいいものが大好きな本田ユカに加えて、
レンの親友の市原ジュンに浜田タク、なんだか嫌味なライバル的存在の小野寺ヨシ。
さらに、ドラギィたちをつけねらう怪しげな黒猫のルドルフと、
なぜかドラギィを知っている謎めいたイケメン小説家、古杉志朗(こすぎしろう)先生――
さて、レンとドラギィたちの不思議な暮らしは、これからどうなっていくのか!?】
(毎週水・土の更新を予定しております)
宇宙人は恋をする!
山碕田鶴
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞/奨励賞を受賞しました。ありがとうございました。】
私が呼んでいると勘違いして現れて、部屋でアイスを食べている宇宙人・銀太郎(仮名)。
全身銀色でツルツルなのがキモチワルイ。どうせなら、大大大好きなアイドルの滝川蓮君そっくりだったら良かったのに。……え? 変身できるの?
中学一年生・川上葵とナゾの宇宙人との、家族ぐるみのおつきあい。これは、国家機密です⁉
(表紙絵:山碕田鶴/人物色塗りして下さった「ごんざぶろ」様に感謝)
ぼくのだいじなヒーラー
もちっぱち
絵本
台所でお母さんと喧嘩した。
遊んでほしくて駄々をこねただけなのに
怖い顔で怒っていたお母さん。
そんな時、不思議な空間に包まれてふわりと気持ちが軽くなった。
癒される謎の生き物に会えたゆうくんは楽しくなった。
お子様向けの作品です
ひらがな表記です。
ぜひ読んでみてください。
イラスト:ChatGPT(OpenAI)生成
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる