232 / 347
夏は海も山も楽しいよ
ウミヘビと海の中であそぶ小助くん
しおりを挟む
海の中をすすんでいるウミガメにのっている小助は、ニョロニョロとうごくウミヘビのすがたを見て大はしゃぎしています。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「ぼうや、ウミヘビがめずらしいのは分かるけど……」
「ウミヘビ! ウミヘビ!」
ウミガメは、ウミヘビが近づかないように小助へちゅういしようとしています。しかし、小助はあいかわらずウミヘビのほうへむちゅうになっています。
そして、ウミヘビはするどい2本のきばがある大きな口をあけて小助へ近づいてきました。これを見たウミガメは、あわててその場からはなれようとします。
ところが、せなかにのっているはずの小助がどこにもいません。ウミガメは、すぐにウミヘビがすすんでいるほうへ後ろからついていくことにしました。
「ぼうや、どこへいったの?」
ウミガメは、小助がウミヘビにおそわれてたいへんなことになっているのではとしんぱいしています。小助のすがたを見つけようと、大きなウミガメがウミヘビに気づかないようにそっと近づいた時のことです。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「このチビめ……。おれにまたがってさわぎやがって!」
小助は、海中をうごき回るウミヘビのせなかへとびのっています。どんなにおそろしいあいてであっても、小助は気にするそぶりを見せることはありません。
「ウミヘビさん、あちょぼう(あそぼう)! あちょぼう!」
ウミヘビは、小助のかわいいはしゃぎ声にとてもうっとうしそうです。小助が後ろにまたがっているので、ウミヘビは自らもっているするどいきばでおそいかかることができません。
「ぐぬぬっ、こうなったら……」
海の中から一気にとび出したウミヘビは、空中で小助をほうりなげようとしています。しかし、小助はウミヘビの頭の後ろにしがみついたままとあってなかなかうまくいきません。
小助は、ウミヘビの本当のもくてきをまったく知りません。その間も、なんども空に向かってウミヘビがとび出す様子にかわいいえがおでよろこんでいます。
「ウミヘビさん、もっと! ウミヘビさん、もっと!」
「このチビさえいなければ……」
ウミヘビは、むじゃきな小助のはしゃぎ声を耳にしながらいかりくるっています。海へふたたびもぐったウミヘビは、クネクネさせながらあさいところとふかいところを行ったりきたりしています。
しばらく海中をおよいでいると、小助はウミヘビのうごくすがたにうれしそうなえがおを見せています。
「クネクネ! クネクネ! クネクネ!」
小助は、ウミヘビのようすにすっかりとむちゅうになっています。けれども、ウミヘビは自分のどくをもったきばで小助をねらっているのをあきらめていません。
「楽しそうにはしゃいでいるのも今のうちだぜ。あのチビを空中でなげとばしたら、どくをもったこのきばですぐにかみついてやるからな」
ウミヘビは、ふかいところから空へ向かおうと海の中から出てきました。クネクネするようにウミヘビが空にうかびながらうごいているその時、小助は元気いっぱいの音を鳴りひびかせました。
「プウッ! プウウウウウウウウウウウウウウ~ッ!」
「よ、よくもおれの頭の上でおならを……」
空中へとび上がったウミヘビは、小助のでっかいおならを食らって海のほうへそのままおちてしまいました、そのはずみで、小助はウミヘビから海中へなげ出されました。
海の中には、さっきまで頭の上にのっていたウミヘビのすがたがあります。小助は、もういちどあそびたくてウミヘビへ近づこうとしています。
「いっちょ(いっしょ)にあちょぼう! いっちょにあちょぼう!」
「た、たのむからかんべんしてくれよ……」
ウミヘビは、小助からにげるように海の中をさっていきました。小助は、ウミヘビとまた会えるのを楽しみにしながら手をふっています。
小助の後ろからは、さっきまでいっしょにいた大きなウミガメがやってきました。ウミガメは、小助をしんぱいそうに見つめています。
「ぼうや、ウミヘビはこわくなかったの?」
「こわくない! こわくない!」
「もしかして、ウミヘビといるのが楽しかったの?」
「たのちい(楽しい)! たのちい! たのちい!」
大きなウミガメは、小助を自分のせなかにのせるとすなはまへ向かってもどることにしました。小助は、ウミガメやウミヘビとの大ぼうけんを思いうかべながらえがおを見せています。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「ぼうや、ウミヘビがめずらしいのは分かるけど……」
「ウミヘビ! ウミヘビ!」
ウミガメは、ウミヘビが近づかないように小助へちゅういしようとしています。しかし、小助はあいかわらずウミヘビのほうへむちゅうになっています。
そして、ウミヘビはするどい2本のきばがある大きな口をあけて小助へ近づいてきました。これを見たウミガメは、あわててその場からはなれようとします。
ところが、せなかにのっているはずの小助がどこにもいません。ウミガメは、すぐにウミヘビがすすんでいるほうへ後ろからついていくことにしました。
「ぼうや、どこへいったの?」
ウミガメは、小助がウミヘビにおそわれてたいへんなことになっているのではとしんぱいしています。小助のすがたを見つけようと、大きなウミガメがウミヘビに気づかないようにそっと近づいた時のことです。
「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「このチビめ……。おれにまたがってさわぎやがって!」
小助は、海中をうごき回るウミヘビのせなかへとびのっています。どんなにおそろしいあいてであっても、小助は気にするそぶりを見せることはありません。
「ウミヘビさん、あちょぼう(あそぼう)! あちょぼう!」
ウミヘビは、小助のかわいいはしゃぎ声にとてもうっとうしそうです。小助が後ろにまたがっているので、ウミヘビは自らもっているするどいきばでおそいかかることができません。
「ぐぬぬっ、こうなったら……」
海の中から一気にとび出したウミヘビは、空中で小助をほうりなげようとしています。しかし、小助はウミヘビの頭の後ろにしがみついたままとあってなかなかうまくいきません。
小助は、ウミヘビの本当のもくてきをまったく知りません。その間も、なんども空に向かってウミヘビがとび出す様子にかわいいえがおでよろこんでいます。
「ウミヘビさん、もっと! ウミヘビさん、もっと!」
「このチビさえいなければ……」
ウミヘビは、むじゃきな小助のはしゃぎ声を耳にしながらいかりくるっています。海へふたたびもぐったウミヘビは、クネクネさせながらあさいところとふかいところを行ったりきたりしています。
しばらく海中をおよいでいると、小助はウミヘビのうごくすがたにうれしそうなえがおを見せています。
「クネクネ! クネクネ! クネクネ!」
小助は、ウミヘビのようすにすっかりとむちゅうになっています。けれども、ウミヘビは自分のどくをもったきばで小助をねらっているのをあきらめていません。
「楽しそうにはしゃいでいるのも今のうちだぜ。あのチビを空中でなげとばしたら、どくをもったこのきばですぐにかみついてやるからな」
ウミヘビは、ふかいところから空へ向かおうと海の中から出てきました。クネクネするようにウミヘビが空にうかびながらうごいているその時、小助は元気いっぱいの音を鳴りひびかせました。
「プウッ! プウウウウウウウウウウウウウウ~ッ!」
「よ、よくもおれの頭の上でおならを……」
空中へとび上がったウミヘビは、小助のでっかいおならを食らって海のほうへそのままおちてしまいました、そのはずみで、小助はウミヘビから海中へなげ出されました。
海の中には、さっきまで頭の上にのっていたウミヘビのすがたがあります。小助は、もういちどあそびたくてウミヘビへ近づこうとしています。
「いっちょ(いっしょ)にあちょぼう! いっちょにあちょぼう!」
「た、たのむからかんべんしてくれよ……」
ウミヘビは、小助からにげるように海の中をさっていきました。小助は、ウミヘビとまた会えるのを楽しみにしながら手をふっています。
小助の後ろからは、さっきまでいっしょにいた大きなウミガメがやってきました。ウミガメは、小助をしんぱいそうに見つめています。
「ぼうや、ウミヘビはこわくなかったの?」
「こわくない! こわくない!」
「もしかして、ウミヘビといるのが楽しかったの?」
「たのちい(楽しい)! たのちい! たのちい!」
大きなウミガメは、小助を自分のせなかにのせるとすなはまへ向かってもどることにしました。小助は、ウミガメやウミヘビとの大ぼうけんを思いうかべながらえがおを見せています。
0
あなたにおすすめの小説
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
ぼくのだいじなヒーラー
もちっぱち
絵本
台所でお母さんと喧嘩した。
遊んでほしくて駄々をこねただけなのに
怖い顔で怒っていたお母さん。
そんな時、不思議な空間に包まれてふわりと気持ちが軽くなった。
癒される謎の生き物に会えたゆうくんは楽しくなった。
お子様向けの作品です
ひらがな表記です。
ぜひ読んでみてください。
イラスト:ChatGPT(OpenAI)生成
宇宙人は恋をする!
山碕田鶴
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞/奨励賞を受賞しました。ありがとうございました。】
私が呼んでいると勘違いして現れて、部屋でアイスを食べている宇宙人・銀太郎(仮名)。
全身銀色でツルツルなのがキモチワルイ。どうせなら、大大大好きなアイドルの滝川蓮君そっくりだったら良かったのに。……え? 変身できるの?
中学一年生・川上葵とナゾの宇宙人との、家族ぐるみのおつきあい。これは、国家機密です⁉
(表紙絵:山碕田鶴/人物色塗りして下さった「ごんざぶろ」様に感謝)
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる