小助くんの小さなぼうけん

ケンタシノリ

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秋のきせつはどうぶつたちとともに

おならとおしっこでどうもうな犬のむれにめいちゅう

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 山道を歩きつづける小助の先には、どうもうな犬たちがつぎつぎとすがたをあらわしています。後ろのほうにいるお母さんグマは、小助のようすをしんぱいそうに見つめています。

「あの犬たちは、ぼうやがあいてであっても本当にかみついてくるわ」

 ワン太と子グマたちは、お母さんグマの足にしがみついたままでその場からはなれようとはしません。なぜなら、小助が向かう先にいる犬たちのむれに近づくのがとてもこわいからです。

 そんなしんぱいをよそに、小助はいつものげんきなえがおで前へすすんでいます。どうもうな犬のむれは、小助のすがたが見えるとあいてに向かってにらみつけています。

「またあのチビがやってきたのか」
「いままでのおれたちとはちがうということを思い知らせないといけないなあ」

 犬たちのむれは、小助がきたらいっせいにおそいかかろうとまちかまえています。そして、小助が犬たちのあつまるむれにさしかかったその時のことです。

「ふはははは! よくきたなあ」
「うわっ!」

 小助は、おそろしい犬たちにとびつかれるとそのいきおいにじめんの上へたおされてしまいました。犬たちのむれは、あおむけにたおれた小助の体の上につぎつぎとのっかかりました。

「そろそろ、このチビにかみつこうとするかな」

 どうもうな犬たちは、ごちそうにありつけるとあって大きな口をあけてするどいきばを見せています。けれども、小助のほうもここであっけなくまけるわけにはいきません。

「んぐぐぐぐぐっ、んぐぐぐぐぐぐぐぐっ……」

 小助は、犬のむれがのっていないりょう足をバタバタさせています。そうすることで、何とかしてこの場からぬけ出そうとこころみています。

「ふはははは! どうあがいてもむだだぜ」

 おそろしい犬のむれが、自分たちの強さをじまんそうに大わらいしていたその時のことです。

「プウウウウウッ! プウウウウウウウウッ! プウウウウウウウウウウウッ!」

 小助は、この場からぬけ出そうとでっかいおならを3回もつづけて出てしまいました。おならのにおいは、小助にのっかったどうもうな犬たちのほうへすぐに広がっています。

「うっ! く、くさくてたまらん……」
「このチビめ、くさいおならをしやがって……」

 強さを見せつけたはずの犬のむれですが、あまりにもくさいおならのにおいに小助の上からはなれることにしました。しかし、どうもうな犬たちは小助をえものにするのをあきらめたわけではありません。

「こんなところでえものを手ばなしてたまるか!」

 どうもうな犬たちは、おき上がろうとしている小助へふたたびおそいかかりました。すると、小助はあいてをまちかまえようとあお向けになってすぐにあんよを上げています。

「ジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョジョ~ッ」
「わあっ! おれの顔におしっこが……」
「いきなりめいちゅうさせやがって……」

 小助は、こわそうな犬のむれに向かっておしっこをつぎつぎとめいちゅうさせています。いきなりのできごとに、あいての犬たちはあわてたようすで草むらの中へもどって行きます。

「キャッキャッ、キャッキャッキャッ」
「た、たのむから、おしっこをかけられるのは……」

 こうして、小助は元気なおならとおしっこでどうもうな犬のむれをげきたいさせることができました。このようすを見て、お母さんグマはワン太と子グマたちとともに小助のそばへやってきました。

「ぼうや、大じょうぶ? ケガとかはなかったの?」

 クマのお母さんは、小助のようすが気になってしかたがありません。しかし、小助はいつものえがおでかわいい声を上げています。

「おなら! おなら! おちっこ(おしっこ)! おしっこ!」
「ふふふ、ぼうやはおならもおしっこも元気いっぱいだものね」

 小助がいつも元気なのは、大きなイモを食べたり、お母さんグマのおっぱいをたくさんのんだりするおかげです。お母さんグマも、そんな小助をだきしめながらえがおで見つめています。

 そして、小助たちはかいじゅうたちがくらすばしょへ向かおうとふたたび前へすすんでいます。
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