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前編
しおりを挟む「アイリーンは可愛い。けどお前はカス。お前と婚約したのは、お前が聖女でこの国を護ってゆく存在であると父に言われたからであって、それ以上の理由なんてなかった。そして今も。愛どころか、お前への情など一切ない」
王子で我が婚約者でもあるグスタフが元侍女で不自然なほどに親しい女性アイリーンの喉もとに唇を落としているところを目撃した私は思わずその行為を否定するような意見を言ってしまい、それによって怒りを買ってしまった。
「よって、婚約は破棄とする!!」
私の主張は間違ってはいないはずだ。
婚約者がいる身で他の異性と過剰な触れ合いをするなんてどうかしている。
けれども彼にとってはそれはくだらない主張なようで――いやまぁそれは当たり前でだからそういうことを平気でするのだろうが――彼は逆に私が悪者であるかのように言う。
「もうここまでだ! 心の汚いお前のような女が聖女なわけがない、だから俺はお前との縁は切り落とす。汚らわしい女なんぞ投げ捨ててやるッ」
こうして私は婚約破棄されてしまったのだった。
国王は一応裏で説得してくれていたようだが、実の父の言葉さえもグスタフの耳には届かずであったようだ。
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