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後編
しおりを挟む……何なのよそれ、誠実さの欠片もない。
怒りが湧き上がってくる。
ふつふつと、確かに。
――絶対に許さない、痛い目に遭わせてやる。
私は心を決めた。
彼への復讐を生きる道と定めよう、と。
◆
あの後私は仕事をしてお金を貯め、最強の闇仕事人と呼ばれる人を雇い、結婚間近であったモーロと妹を拘束してきてもらった。
「な、何で! どうして! どうして君がこんなことをするんだい!」
「お姉さま……ううっ、酷い、酷いですわっ……こんな、こんなことって……」
モーロも妹も私がこういった動きに出ることは想定していなかった様子。
まぁ、それはそうか。
二人の中では私は裏で好きなことをできるような勘の鋭くない愚かな女だから。
でも私は変わった。
おっとりしていたのは過去の私でしかない。
あの頃の私は死んだのだ――そう、二人が殺した。
「これからあなたたちには痛みを味わってもらうわ」
私の心をめった刺しにした罪、償ってもらう。
そしてその果てに、あなたたちの死を。
◆
モーロも、妹も、散々苦しんで死んだ。
私の行いは善ではない。
でもかつて傷つけられた我が心は少し救われた。
結局のところ過去の自分を救えるのは自分しかいないのだ。
◆終わり◆
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