婚約者を妹の嘘に奪われてしまいました、が、両親が味方してくれたこともあって私は幸せを掴むことができました。

四季

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 私には婚約者がいた。
 名前はオーガン・デ・デルフィスト・コトレットという。

 彼はそこそこ資産のある家の子息であった。

 彼との婚約が決まった時、両親は大層喜んでくれた――しかしそんな風にして築かれた幸福を、祝福もろとも叩き潰す者が現れた。

 ――妹ミレである。

 ミレは昔から私のものを欲しがる。
 そしてそれは今回も例外ではなくて。

 彼女はやはりオーガンのことも欲しがっていた。

「オーガン様、わたし、ミレと申す者なのですが……」
「確か彼女の妹さんだね。何だい?」
「実はオーガン様に……姉のことで、ご相談がありまして」

 ミレは裏でこっそりとオーガンに接近。

「お姉さんのことで? いいよ」
「ありがとうございます……! わたし、たくさん考えてきたのですが、これを相談できるのは貴方しかいないと思いましたので……嬉しいです」

 相談などというありふれた手段を使って彼との距離を縮めた――しかもそこで私の悪口を吹き込んでいたようで。

「お前、妹さんを虐めていたそうじゃないか」
「え」
「最低だな」
「ええ!? 知りません、そのような話。心当たりがまったくありません」
「無自覚虐めか。ならなおさら酷いな。悪女――否、悪魔だな。信じられないほどの極悪さと愚かさだ」
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