朝起きたら同じ部屋にいた婚約者が見知らぬ女と抱き合いながら寝ていました。……これは一体どういうことですか!?

四季

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2話

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「そう?」
「うん! 結婚する! もう遊びはしないっ」
「私を選ぶのね?」
「お願いしますっ!」

 暫し、沈黙があって。

「分かったわ。けど、婚約は破棄します」

 そう言ってやれば。

「えええ!?」

 ルイーゴは衝撃を受けて大きな声をこぼしてしまう。

「ちょ、ちょっと、ルイーゴ? どういうことよ? このあたしを捨てるっていうの……?」
「ごめん」
「どうして! 愛しているのはあたしなんじゃなかったの!」
「まぁ嫌いじゃないけれど……」
「そんな……どういうことよ! じゃあ嘘だったの? 今まで言ってくれたことはすべて嘘だったの!?」

 レミーはルイーゴに襲いかかった。

 そして殴り始める。
 それも驚くほど恐ろしいような顔をして。

「嘘つき嘘つき嘘つき! 嘘つき最低男! 嘘ついて騙して嘘つくなんて騙すなんて、最低ッ!! 悪魔! 酷いわそんなの悪魔よ悪魔だわ悪魔でしょう、絶対に許さない! 許さない許さない……許さないわ嘘つき男ッ!!」

 レミーはルイーゴの顔を百回以上引っ掻いた。

「あだ! あだ! あだだだだ! っ、ぐ、ぎゃああああ! ああ! あ! やめ――あだだだだだ! あいだだだだ!」

 悲鳴をあげるルイーゴ。
 しかしレミーはとまらない。

 レミーによるルイーゴへの攻撃、それは一時間以上続いた。

 そして。

「ふぅ、もういいわ」

 満足した彼女がルイーゴの上から退いた時、ルイーゴは既に死んでいた。
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