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第二部
五十七話 奇怪な教王 中②
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皇帝と目が合ったと思った瞬間、背中を押されたような感覚があった。空気の塊が強く俺の背中にぶつかってきて思わず身体が前に出る。
魔法か、と思ったときには既に池に落ちていた。
ザブッと足が水の中に入って足を取られ、そのまま倒れそうになるのを足と腰に力を入れてなんとか耐えた。
岸から近いところはまだそんなに深くはなく、水面は俺の膝の上辺りでまだ立っていられる。しかし奥に行くほど池の底はすり鉢状になっているのか、だんだん深くなっているようだった。
「お前は残しておくと面倒そうだから、先に行け」
アシュラフ皇帝がそう言う声が後ろから聞こえて、俺は彼を振り返って睨んだ。
なら口そうで言えばいいだろうが。
わざわざ突き落とすなよ。
食ってかかろうかとも思ったが、口論しても試験のルールは奴だから揉めたってどうしようもない。
お婆さんからもらったネックレスがどうなっているかも気になるし、業腹だが言う通りにさっさと探しに行くことにした。ズボンのポケットに入っていたグウェンの懐中時計は、中が濡れると困るので取り出して岸辺に置いた。俺の家の懐中時計は、万が一のためにポケットに入れたままにする。それは濡れてしまってももうウィルの手紙蝶も入っていないし、最悪時計が壊れても魔法陣の方が使えれば問題はない。
幸い、季節柄なのかイラムの魔法のおかげなのか水温はそこまで低くないし、水も透明で泳ぐには問題ない。
以前魔道機関車の事件で湖に落ちて溺れたが、あれは夜だったし爆発に撒かれて水の奥に潜ってしまったのが敗因であって、俺は泳ごうと思えば普通レベルには泳げる。
早いところネックレスを見つければ他の候補者の子達の手伝いもできる。さっさと見つけてこよう。
そう思って少し前に進んで胸の辺りまで沈んだところで軽く息を吸い、俺は思い切って池の中に潜った。
巨大な睡蓮があちこちに咲いているせいで、池の中は茎が茂っていて泳ぎづらい。更に着ている服もゆったりしたデザインだから水の動きにいちいち捲り上がるので鬱陶しい。上だけ脱いでくれば良かったかもしれない。いや、でもまだ鬱血が見えるんだよな。
これだと、女の子達が着ている服は更に泳ぎづらいだろう。ルシア達はまだ岸から近くの辺りに投げられたが、心配なのはライラだ。彼女はあの小さなお守り袋をかなり大事にしているようだった。取り戻せなかったらかなりショックを受けるだろう。俺が自分のネックレスを取った後なら、こっそり手伝ってもいいよな。良くなくてもやるが。
時おり水面に出て息継ぎをしながら、ネックレスを投げられた辺りまでとりあえず泳いでみると、もうすでに俺でも足が底につかないくらい深かった。
その時、足元の方で水面から差し込む光を反射して何かが光ったのが見えた。
止まってよくよく目を凝らしてみると、金色の鎖が光を受けて微かに煌めいている。都合の良いことにちょうど近くの睡蓮の花茎に引っかかって水の中を漂ってきらきら光っていた。
深く潜る前に水面に顔を出してちらっと岸辺の方を振り返ると、ルシア達も恐る恐る池の中に入り始めたところだった。宰相とマスルールが官吏の女性たちに何かを指示していて、深刻な顔で候補者達を見守っている。
アシュラフ皇帝は腕を組んで楽しそうに俺たちを見ていた。
あのクソ皇帝、一発殴ってもいいだろうか。
許されるんじゃないか?
こっちは嫌々こんなめちゃくちゃな試験に付き合わされてるんだから。
あいつ自分の妃を選ぶつもりなんて微塵もないだろう。
どちらかというと何人か殺すつもりでやってるような感じさえする。
これが国のトップって、マジでラムルの高官達は皆頭がおかしいのか? 悠長に妃を選んでないでさっさと退位させろよ。
考え始めると苛立ちがつのるので一旦頭を切り替えて息を深く吸った。
それからまた水の中に潜り、花茎に引っかかった金色の鎖を目指して泳ぐ。
少し水の抵抗に服がもたついて手間取ったが、底の方まで上手く潜れた。花茎に引っかかった鎖を外すと、金色の細いチェーンに三日月型のペンダントトップがついている。やはり俺が占い師のお婆さんにもらったネックレスで間違いなかった。
ほっとしてそれを手に握ると、今度は水面を目指して泳いだ。
「ぷはっ」
顔を水から出して、大きく息を吸う。
小さいネックレスだから見つからなかったらどうしようかと思ったが大した問題はなかったな、と岸辺までゆっくり泳ぎ始めると、甲高い声で悲鳴が上がった。
「ライル!」
双子の名前を呼ぶ大声に驚いて、泳ぐのを止めて声がした方を見る。岸の近くで池の中に半分ほど身体が浸かっているライラをリリアンが必死に抱き止めていた。
「離して! ライル! 戻って!」
何かアクシデントが発生しているらしい。
ライラの悲痛な叫びを聞き、俺は残りの距離を一気に泳いで岸まで戻った。
ザバっと池から岸辺に上がると、ちょうど同じようにルシアとロレンナも岸に戻ってきたところだった。二人とも問題なくそれぞれが落としたものを池の中から拾って来られたらしい。
すぐさま二人の侍女が走り寄ってきて、全身が濡れた彼女達に大きなタオルを肩からかける。
俺は真っ直ぐにライラとリリアンの方へ走った。ライラはまだライルの名前を叫んでいる。
「何があった!」
ライラは池に浸かりながらも更に先に進もうとしてもがいているが、リリアンがそれを抱きしめて押し留めている。俺は迷わず池の中に飛び込んでザブザブ音を立てながら二人に近づいた。
俺に目を止めて、真っ青な顔をしたリリアンが池の先を見た。
「ライルさんが、ライラさんが落とされたものを代わりに取りに行ったみたいなんです」
その彼女の声に被せるように、ライラが必死の形相で俺を見上げた。
「助けてください! 私が泳げないから、ライルは自分が私のものも取りに行くって言ったの! でもあんな深いところ、ライルだって泳ぎは得意じゃないのに無理よ!」
それを聞いてすぐに池の先に視線を投げた。さっきアシュラフ皇帝がライラのお守り袋を投げた辺りを探すが、水面は静かで、息継ぎでライルが顔出す様子もない。
「どのくらい前に潜った」
険しい声を出して聞くと、リリアンは首を横に振った。
「私が髪留めを拾って岸に上がった時にはもういませんでした」
「ライル! ライル!!」
ライラが反乱狂になって池の中に突進しようとするのを、リリアンと、ルシアも池の中に入ってきて二人がかりで押しとどめる。
ロレンナが宰相とマスルールの方へ走って行った。俺は役人二人を振り返って強く睨みつける。
マスルール達は、これを黙って見てたのか?
いくらしきたりで手を出せないからって正気かよ。
アシュラフ皇帝は、相変わらず邪悪な笑みを浮かべて岸辺に立ち、楽しそうな顔で俺たちを見ている。殴り殺したくなる衝動を抑えて、俺は池の先に視線を戻した。
「大丈夫、俺が行く。二人はライラを岸に上げて」
リリアンとルシアに早口でそう言ってから、俺は息を深く吸うと勢いをつけてまた水の中に潜った。
皇帝がライラのお守り袋を放り投げたのは、確かにかなり奥の方だった。ライルの身長では底の方に沈んでいたら取り戻すのはかなり難しいだろう。
とにかく息継ぎに水面に出てこないのはおかしい。何かあったに違いない。
泳ぎながらズボンのポケットから懐中時計を取り出した。これを使う時が来るかもしれない。
まさか、水中で溺れそうになった時に使う緊急用の魔法陣がこんなところで再び役に立つなんて思いもしなかった。もう使うことはないだろうとも思っていたけど、万が一のためにウィルに魔力を装填しておいてもらって助かった。
とにかくライルを見つけなければならない。まだそんなに時間は経っていないから、最悪なことにはなっていないはずだ。
魔法か、と思ったときには既に池に落ちていた。
ザブッと足が水の中に入って足を取られ、そのまま倒れそうになるのを足と腰に力を入れてなんとか耐えた。
岸から近いところはまだそんなに深くはなく、水面は俺の膝の上辺りでまだ立っていられる。しかし奥に行くほど池の底はすり鉢状になっているのか、だんだん深くなっているようだった。
「お前は残しておくと面倒そうだから、先に行け」
アシュラフ皇帝がそう言う声が後ろから聞こえて、俺は彼を振り返って睨んだ。
なら口そうで言えばいいだろうが。
わざわざ突き落とすなよ。
食ってかかろうかとも思ったが、口論しても試験のルールは奴だから揉めたってどうしようもない。
お婆さんからもらったネックレスがどうなっているかも気になるし、業腹だが言う通りにさっさと探しに行くことにした。ズボンのポケットに入っていたグウェンの懐中時計は、中が濡れると困るので取り出して岸辺に置いた。俺の家の懐中時計は、万が一のためにポケットに入れたままにする。それは濡れてしまってももうウィルの手紙蝶も入っていないし、最悪時計が壊れても魔法陣の方が使えれば問題はない。
幸い、季節柄なのかイラムの魔法のおかげなのか水温はそこまで低くないし、水も透明で泳ぐには問題ない。
以前魔道機関車の事件で湖に落ちて溺れたが、あれは夜だったし爆発に撒かれて水の奥に潜ってしまったのが敗因であって、俺は泳ごうと思えば普通レベルには泳げる。
早いところネックレスを見つければ他の候補者の子達の手伝いもできる。さっさと見つけてこよう。
そう思って少し前に進んで胸の辺りまで沈んだところで軽く息を吸い、俺は思い切って池の中に潜った。
巨大な睡蓮があちこちに咲いているせいで、池の中は茎が茂っていて泳ぎづらい。更に着ている服もゆったりしたデザインだから水の動きにいちいち捲り上がるので鬱陶しい。上だけ脱いでくれば良かったかもしれない。いや、でもまだ鬱血が見えるんだよな。
これだと、女の子達が着ている服は更に泳ぎづらいだろう。ルシア達はまだ岸から近くの辺りに投げられたが、心配なのはライラだ。彼女はあの小さなお守り袋をかなり大事にしているようだった。取り戻せなかったらかなりショックを受けるだろう。俺が自分のネックレスを取った後なら、こっそり手伝ってもいいよな。良くなくてもやるが。
時おり水面に出て息継ぎをしながら、ネックレスを投げられた辺りまでとりあえず泳いでみると、もうすでに俺でも足が底につかないくらい深かった。
その時、足元の方で水面から差し込む光を反射して何かが光ったのが見えた。
止まってよくよく目を凝らしてみると、金色の鎖が光を受けて微かに煌めいている。都合の良いことにちょうど近くの睡蓮の花茎に引っかかって水の中を漂ってきらきら光っていた。
深く潜る前に水面に顔を出してちらっと岸辺の方を振り返ると、ルシア達も恐る恐る池の中に入り始めたところだった。宰相とマスルールが官吏の女性たちに何かを指示していて、深刻な顔で候補者達を見守っている。
アシュラフ皇帝は腕を組んで楽しそうに俺たちを見ていた。
あのクソ皇帝、一発殴ってもいいだろうか。
許されるんじゃないか?
こっちは嫌々こんなめちゃくちゃな試験に付き合わされてるんだから。
あいつ自分の妃を選ぶつもりなんて微塵もないだろう。
どちらかというと何人か殺すつもりでやってるような感じさえする。
これが国のトップって、マジでラムルの高官達は皆頭がおかしいのか? 悠長に妃を選んでないでさっさと退位させろよ。
考え始めると苛立ちがつのるので一旦頭を切り替えて息を深く吸った。
それからまた水の中に潜り、花茎に引っかかった金色の鎖を目指して泳ぐ。
少し水の抵抗に服がもたついて手間取ったが、底の方まで上手く潜れた。花茎に引っかかった鎖を外すと、金色の細いチェーンに三日月型のペンダントトップがついている。やはり俺が占い師のお婆さんにもらったネックレスで間違いなかった。
ほっとしてそれを手に握ると、今度は水面を目指して泳いだ。
「ぷはっ」
顔を水から出して、大きく息を吸う。
小さいネックレスだから見つからなかったらどうしようかと思ったが大した問題はなかったな、と岸辺までゆっくり泳ぎ始めると、甲高い声で悲鳴が上がった。
「ライル!」
双子の名前を呼ぶ大声に驚いて、泳ぐのを止めて声がした方を見る。岸の近くで池の中に半分ほど身体が浸かっているライラをリリアンが必死に抱き止めていた。
「離して! ライル! 戻って!」
何かアクシデントが発生しているらしい。
ライラの悲痛な叫びを聞き、俺は残りの距離を一気に泳いで岸まで戻った。
ザバっと池から岸辺に上がると、ちょうど同じようにルシアとロレンナも岸に戻ってきたところだった。二人とも問題なくそれぞれが落としたものを池の中から拾って来られたらしい。
すぐさま二人の侍女が走り寄ってきて、全身が濡れた彼女達に大きなタオルを肩からかける。
俺は真っ直ぐにライラとリリアンの方へ走った。ライラはまだライルの名前を叫んでいる。
「何があった!」
ライラは池に浸かりながらも更に先に進もうとしてもがいているが、リリアンがそれを抱きしめて押し留めている。俺は迷わず池の中に飛び込んでザブザブ音を立てながら二人に近づいた。
俺に目を止めて、真っ青な顔をしたリリアンが池の先を見た。
「ライルさんが、ライラさんが落とされたものを代わりに取りに行ったみたいなんです」
その彼女の声に被せるように、ライラが必死の形相で俺を見上げた。
「助けてください! 私が泳げないから、ライルは自分が私のものも取りに行くって言ったの! でもあんな深いところ、ライルだって泳ぎは得意じゃないのに無理よ!」
それを聞いてすぐに池の先に視線を投げた。さっきアシュラフ皇帝がライラのお守り袋を投げた辺りを探すが、水面は静かで、息継ぎでライルが顔出す様子もない。
「どのくらい前に潜った」
険しい声を出して聞くと、リリアンは首を横に振った。
「私が髪留めを拾って岸に上がった時にはもういませんでした」
「ライル! ライル!!」
ライラが反乱狂になって池の中に突進しようとするのを、リリアンと、ルシアも池の中に入ってきて二人がかりで押しとどめる。
ロレンナが宰相とマスルールの方へ走って行った。俺は役人二人を振り返って強く睨みつける。
マスルール達は、これを黙って見てたのか?
いくらしきたりで手を出せないからって正気かよ。
アシュラフ皇帝は、相変わらず邪悪な笑みを浮かべて岸辺に立ち、楽しそうな顔で俺たちを見ている。殴り殺したくなる衝動を抑えて、俺は池の先に視線を戻した。
「大丈夫、俺が行く。二人はライラを岸に上げて」
リリアンとルシアに早口でそう言ってから、俺は息を深く吸うと勢いをつけてまた水の中に潜った。
皇帝がライラのお守り袋を放り投げたのは、確かにかなり奥の方だった。ライルの身長では底の方に沈んでいたら取り戻すのはかなり難しいだろう。
とにかく息継ぎに水面に出てこないのはおかしい。何かあったに違いない。
泳ぎながらズボンのポケットから懐中時計を取り出した。これを使う時が来るかもしれない。
まさか、水中で溺れそうになった時に使う緊急用の魔法陣がこんなところで再び役に立つなんて思いもしなかった。もう使うことはないだろうとも思っていたけど、万が一のためにウィルに魔力を装填しておいてもらって助かった。
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