128 / 332
第二部
七十話 真珠華の物語 中
しおりを挟む
「リリアン、強いですね……」
ルシアがぼそっと隣で呟いた。
飛びかかってくる魔物を剣で薙ぎ払うマークスに抱えられながら、リリアンは器用に弓を引き魔物を射ている。頭上を飛んでいた蝙蝠の魔物も彼女が放った矢に翼を射抜かれて落下していった。
矢の方ももしかしたら特殊なものなのかもしれない。硬いはずの魔物の外皮に難なく突き刺さっている。
だとしても、すごいコントロールだ。
さすが、クレイドルの元王女。
あんなに小柄で華奢な彼女にこんな特技があったなんて想像もしなかった。
マークスが現れたおかげで急に戦力が上がったが、それでもまだ魔物の数が多すぎる。闘技場から外に出ようとする魔物は二人が留めてくれているが、俺たちがいる結界には相変わらず魔物が突進してくるし、このまま何もしないでいるとリリアン達に魔物が集中して二人が危ないかもしれない。
「ダーウード様、バグラードにいる兵は来ないのでしょうか」
不安そうな顔でリリアン達を見守るロレンナが後ろを振り返り、宰相に聞いた。
俺も後方を振り返るとダーウード宰相は硬い表情で眉を寄せる。
「バグラードの警備兵も、朝マスルールと共に砂漠に向かったはずだ。こちらの異変を知れば駆けつけてくるとは思うが……」
生憎ラムルの軍からの増援はすぐには期待出来ないらしい。
もしかしたら、それも知っていて奴は俺たちをこの闘技場に転移させた可能性もある。
そう思ってまた観客席を見上げると、そこにいたはずのアシュラフ皇帝の姿が消えていてはっとした。
「面倒な奴を砂漠に追いやっておいたというのに、助けが現れてはつまらないな」
俺たちの会話が聞こえていたかのような冷酷な声が頭上から響き、見上げると観客席から消えた皇帝が空中に浮かんでいた。
「そうだな、それではもう少し増やすか」
そう呟いた声が聞こえたと思ったら、結界の前方に魔物が新たに一体現れた。
それを見て俺は顔を顰める。
「ガルムか」
フェンリルにも似た巨大な狼で、獰猛な魔物は人を食べる。厄介なのはあれは食らいついたものを粉砕する程顎の力が強く、炎を吐くことだ。巨大な上に剛力だから結界に何度も突進されたら割られる可能性もある。
アシュラフ皇帝は酷薄な笑みを浮かべながら魔物の上に浮かんで俺たちの様子を眺めている。
俺たちがどれだけ魔物を倒しても、あいつがこの場にいる限りは魔物を召喚され続けるということか。今はそれどころじゃないが、無事に脱出するためにはあのクソ皇帝をどうにかするしかない。
唸り声を上げて首を振る巨大な狼を見ながら俺は険しい声を出した。
「近寄らせない方がいいな。何とか交戦してみるか。マスルールさん達が来る前にあれに結界を破られるかもしれない」
それを聞いたロレンナが「牽制しておきます」と言ってガルムが近寄れないように魔法に放ち始めた。
「ロレンナさん、あまり追い払いすぎないでください。リリー達が危険になってしまうから」
「わかりました」
リリアン達は魔法が使えないから、魔物の中で立ち回りながら炎を吐かれるのは厳しいだろう。
俺が槍を手に攻略法を考えていると、隣で結界を維持していたルシアが俺を見た。
「レイナルド様」
呼ばれて彼女の顔を見ると、いつになく真剣な顔をしたルシアが俺を真っ直ぐに見つめていた。
「後で、必ず説明しますから」
そう言って、彼女は服の中から一枚の羊皮紙を取り出した。
何かの魔法陣が描かれたそれを、ルシアは両手で持って一息で破いた。
ビリッ
破いた瞬間魔法陣が強く光り、いくらも経たないうちに頭上から「うわっなんだ?!」と聞き覚えのある声が響いた。
「え?」
驚いて見上げると空から二人降ってくる。それもよく見知った顔の二人が。
結界の中に軽やかに着地したミラード卿と、慌てた動きで飛びながら降りてくるライネルを見とめて、俺は口を半開きにした。
何だ? 二人が召喚されたのか?
ルシアが持っていた魔法陣が、おそらく二人を呼び寄せるためのものだったんだろうが、なぜそんなものを持っているのか。
「ようやく呼んでくれたか、リリー。突然皇帝陛下に連れ去られてどうしようかと思ったよ」
ミラード卿がそう言いながら周りを見回して、口を開けて固まっている俺と目が合った。
「レイナルド卿もお久しぶりです」
こんなところでも快活に笑う彼は、俺たちがアシュラフ皇帝に広間から連れ出されたのを知っているかのような態度で、俺はますます困惑する。
ライネルの方はゆっくり降りてきて地面に着地すると、俺の顔を見て少しばつが悪そうな表情をしてからミラード卿と同じように周りを見回した。
「何事だよこれは」
ライネルの方は、状況を飲み込めていないらしい。俺と同じでかなり困惑した表情を浮かべている。二人は別々の場所から転移してきたのか?
ロレンナは魔法を放ちながらもこちらの様子をうかがっているし、双子と役人達は身を寄せ合ったままじっと新たに現れた二人を見つめている。
ルシアが二人を呼び寄せる手段を隠し持っていた、ということはわかるが、何故ミラード卿はラムルの砂色の軍服を着ているんだろう。王宮の外で待っているはずではなかったのか。彼の話しぶりからすると、さっきの広間の様子も知っているかのような言い様だった。
「ミラード卿、お久しぶりです」
「あはは、レイナルド卿、俺はもう爵位は返上したのでクリスと呼んでください。ざっと見たところ、皇帝陛下に連れ去られた先で魔物に囲まれピンチってところですか。さすがですね」
なにがさすがなんだ。
俺はツッコミを入れたかったが、ロレンナの「来ます!」という悲鳴で結界の外を見た。
ガルムが大きな口を開けてこちらに向かってくる。
「ライネル、炎を受け止めろ!」
俺の声に反応したライネルが、狼の吐き出した炎の前に氷の盾を出して防いだ。氷は瞬時に溶けていくが、すかさず補強されたぶ厚い氷が炎を防ぎきる。
「どういう状況だよこれ」
ライネルが眉間に皺を寄せて俺を見た。
こいつはこいつで侍従のような白い民族衣装を着て、背中に剣を背負っている。
俺の格好を上から下まで眺めたライネルは、眉を寄せて不可解そうな顔をした。
俺は今女装継続中だからね。
まさか知り合いにも見られることになるとは思わなかったよ。とんだ恥を晒している。家に帰りたい。
「端的に言うと、あのガルムの向こうに浮いてる奴がアシュラフ皇帝で、奴が俺たちを殺そうとして魔物をけしかけている」
俺のぞんざいな説明を聞いたライネルは目を剥いた。
「どういう状況なんだよマジで」
「ライネル、今はなんでもいいからあれを倒すのに集中して」
ルシアが横から冷たい声を出すと、ライネルはすぐに黙って魔物を見据えた。
よくわからない状況だが、とにかくライネルが現れたことは大きい。グウェンほどではないがライネルも魔法の腕前はかなり良い方だ。
「ライネル、ミラ……クリスさん、今はこの闘技場の中にいる魔物を倒す必要がある。詳しい話は後にして協力してほしい」
「勿論です。わかりました」
「策はあるのか」
こっちだって聞きたいことは山ほどあるが、とにかく目の前のガルムをどうにかしなければならない。
二人が真剣に聞いてくれるから俺も早口で伝えた。
「結界から出て奴を別の方向に引きつけて倒す。このままこっちに来られると結界が危ないかもしれない。ライネルは攻撃魔法であいつの脚と頭を狙え。クリスさんは炎に気をつけながら注意を引いてください。俺も後ろからついて行く。……でもライネルだけだと俺たちの防御が心もとないか」
「私が行こう」
その時後ろからダーウード宰相が声をかけてきた。
驚いて振り返ると、お爺さんは眉間に皺を寄せた硬い表情のまま、俺をまっすぐに見つめてきた。
「私も、ロレンナほどではないが小規模な結界を張ることくらいはできる。少しは役に立てるだろう。いつまでも君を矢面に立たせるわけにはいかない」
静かな口調だったが、宰相は決意したように口元を引き結んでアシュラフ皇帝を厳しい表情で見上げた。
「陛下が、もう私の知るあの方ではないというのなら、私にはここまで事態を見過ごしてきた責任がある。君の言う通りだった。もっと早く何らかの手段を講じるべきだったのだな。すまなかった」
そう言った宰相の瞳は微かに揺れているように見えた。
俺は何も言わずに黙って頷いて、身体の前にある鞄を背中に回した。戦うには前にあると動き辛い。鞄の中で回転したのかメルが「ぴぃい?!」と鳴いたが、「大丈夫だからじっとしてろ」と声をかけて宥めた。
ルシアがぼそっと隣で呟いた。
飛びかかってくる魔物を剣で薙ぎ払うマークスに抱えられながら、リリアンは器用に弓を引き魔物を射ている。頭上を飛んでいた蝙蝠の魔物も彼女が放った矢に翼を射抜かれて落下していった。
矢の方ももしかしたら特殊なものなのかもしれない。硬いはずの魔物の外皮に難なく突き刺さっている。
だとしても、すごいコントロールだ。
さすが、クレイドルの元王女。
あんなに小柄で華奢な彼女にこんな特技があったなんて想像もしなかった。
マークスが現れたおかげで急に戦力が上がったが、それでもまだ魔物の数が多すぎる。闘技場から外に出ようとする魔物は二人が留めてくれているが、俺たちがいる結界には相変わらず魔物が突進してくるし、このまま何もしないでいるとリリアン達に魔物が集中して二人が危ないかもしれない。
「ダーウード様、バグラードにいる兵は来ないのでしょうか」
不安そうな顔でリリアン達を見守るロレンナが後ろを振り返り、宰相に聞いた。
俺も後方を振り返るとダーウード宰相は硬い表情で眉を寄せる。
「バグラードの警備兵も、朝マスルールと共に砂漠に向かったはずだ。こちらの異変を知れば駆けつけてくるとは思うが……」
生憎ラムルの軍からの増援はすぐには期待出来ないらしい。
もしかしたら、それも知っていて奴は俺たちをこの闘技場に転移させた可能性もある。
そう思ってまた観客席を見上げると、そこにいたはずのアシュラフ皇帝の姿が消えていてはっとした。
「面倒な奴を砂漠に追いやっておいたというのに、助けが現れてはつまらないな」
俺たちの会話が聞こえていたかのような冷酷な声が頭上から響き、見上げると観客席から消えた皇帝が空中に浮かんでいた。
「そうだな、それではもう少し増やすか」
そう呟いた声が聞こえたと思ったら、結界の前方に魔物が新たに一体現れた。
それを見て俺は顔を顰める。
「ガルムか」
フェンリルにも似た巨大な狼で、獰猛な魔物は人を食べる。厄介なのはあれは食らいついたものを粉砕する程顎の力が強く、炎を吐くことだ。巨大な上に剛力だから結界に何度も突進されたら割られる可能性もある。
アシュラフ皇帝は酷薄な笑みを浮かべながら魔物の上に浮かんで俺たちの様子を眺めている。
俺たちがどれだけ魔物を倒しても、あいつがこの場にいる限りは魔物を召喚され続けるということか。今はそれどころじゃないが、無事に脱出するためにはあのクソ皇帝をどうにかするしかない。
唸り声を上げて首を振る巨大な狼を見ながら俺は険しい声を出した。
「近寄らせない方がいいな。何とか交戦してみるか。マスルールさん達が来る前にあれに結界を破られるかもしれない」
それを聞いたロレンナが「牽制しておきます」と言ってガルムが近寄れないように魔法に放ち始めた。
「ロレンナさん、あまり追い払いすぎないでください。リリー達が危険になってしまうから」
「わかりました」
リリアン達は魔法が使えないから、魔物の中で立ち回りながら炎を吐かれるのは厳しいだろう。
俺が槍を手に攻略法を考えていると、隣で結界を維持していたルシアが俺を見た。
「レイナルド様」
呼ばれて彼女の顔を見ると、いつになく真剣な顔をしたルシアが俺を真っ直ぐに見つめていた。
「後で、必ず説明しますから」
そう言って、彼女は服の中から一枚の羊皮紙を取り出した。
何かの魔法陣が描かれたそれを、ルシアは両手で持って一息で破いた。
ビリッ
破いた瞬間魔法陣が強く光り、いくらも経たないうちに頭上から「うわっなんだ?!」と聞き覚えのある声が響いた。
「え?」
驚いて見上げると空から二人降ってくる。それもよく見知った顔の二人が。
結界の中に軽やかに着地したミラード卿と、慌てた動きで飛びながら降りてくるライネルを見とめて、俺は口を半開きにした。
何だ? 二人が召喚されたのか?
ルシアが持っていた魔法陣が、おそらく二人を呼び寄せるためのものだったんだろうが、なぜそんなものを持っているのか。
「ようやく呼んでくれたか、リリー。突然皇帝陛下に連れ去られてどうしようかと思ったよ」
ミラード卿がそう言いながら周りを見回して、口を開けて固まっている俺と目が合った。
「レイナルド卿もお久しぶりです」
こんなところでも快活に笑う彼は、俺たちがアシュラフ皇帝に広間から連れ出されたのを知っているかのような態度で、俺はますます困惑する。
ライネルの方はゆっくり降りてきて地面に着地すると、俺の顔を見て少しばつが悪そうな表情をしてからミラード卿と同じように周りを見回した。
「何事だよこれは」
ライネルの方は、状況を飲み込めていないらしい。俺と同じでかなり困惑した表情を浮かべている。二人は別々の場所から転移してきたのか?
ロレンナは魔法を放ちながらもこちらの様子をうかがっているし、双子と役人達は身を寄せ合ったままじっと新たに現れた二人を見つめている。
ルシアが二人を呼び寄せる手段を隠し持っていた、ということはわかるが、何故ミラード卿はラムルの砂色の軍服を着ているんだろう。王宮の外で待っているはずではなかったのか。彼の話しぶりからすると、さっきの広間の様子も知っているかのような言い様だった。
「ミラード卿、お久しぶりです」
「あはは、レイナルド卿、俺はもう爵位は返上したのでクリスと呼んでください。ざっと見たところ、皇帝陛下に連れ去られた先で魔物に囲まれピンチってところですか。さすがですね」
なにがさすがなんだ。
俺はツッコミを入れたかったが、ロレンナの「来ます!」という悲鳴で結界の外を見た。
ガルムが大きな口を開けてこちらに向かってくる。
「ライネル、炎を受け止めろ!」
俺の声に反応したライネルが、狼の吐き出した炎の前に氷の盾を出して防いだ。氷は瞬時に溶けていくが、すかさず補強されたぶ厚い氷が炎を防ぎきる。
「どういう状況だよこれ」
ライネルが眉間に皺を寄せて俺を見た。
こいつはこいつで侍従のような白い民族衣装を着て、背中に剣を背負っている。
俺の格好を上から下まで眺めたライネルは、眉を寄せて不可解そうな顔をした。
俺は今女装継続中だからね。
まさか知り合いにも見られることになるとは思わなかったよ。とんだ恥を晒している。家に帰りたい。
「端的に言うと、あのガルムの向こうに浮いてる奴がアシュラフ皇帝で、奴が俺たちを殺そうとして魔物をけしかけている」
俺のぞんざいな説明を聞いたライネルは目を剥いた。
「どういう状況なんだよマジで」
「ライネル、今はなんでもいいからあれを倒すのに集中して」
ルシアが横から冷たい声を出すと、ライネルはすぐに黙って魔物を見据えた。
よくわからない状況だが、とにかくライネルが現れたことは大きい。グウェンほどではないがライネルも魔法の腕前はかなり良い方だ。
「ライネル、ミラ……クリスさん、今はこの闘技場の中にいる魔物を倒す必要がある。詳しい話は後にして協力してほしい」
「勿論です。わかりました」
「策はあるのか」
こっちだって聞きたいことは山ほどあるが、とにかく目の前のガルムをどうにかしなければならない。
二人が真剣に聞いてくれるから俺も早口で伝えた。
「結界から出て奴を別の方向に引きつけて倒す。このままこっちに来られると結界が危ないかもしれない。ライネルは攻撃魔法であいつの脚と頭を狙え。クリスさんは炎に気をつけながら注意を引いてください。俺も後ろからついて行く。……でもライネルだけだと俺たちの防御が心もとないか」
「私が行こう」
その時後ろからダーウード宰相が声をかけてきた。
驚いて振り返ると、お爺さんは眉間に皺を寄せた硬い表情のまま、俺をまっすぐに見つめてきた。
「私も、ロレンナほどではないが小規模な結界を張ることくらいはできる。少しは役に立てるだろう。いつまでも君を矢面に立たせるわけにはいかない」
静かな口調だったが、宰相は決意したように口元を引き結んでアシュラフ皇帝を厳しい表情で見上げた。
「陛下が、もう私の知るあの方ではないというのなら、私にはここまで事態を見過ごしてきた責任がある。君の言う通りだった。もっと早く何らかの手段を講じるべきだったのだな。すまなかった」
そう言った宰相の瞳は微かに揺れているように見えた。
俺は何も言わずに黙って頷いて、身体の前にある鞄を背中に回した。戦うには前にあると動き辛い。鞄の中で回転したのかメルが「ぴぃい?!」と鳴いたが、「大丈夫だからじっとしてろ」と声をかけて宥めた。
881
あなたにおすすめの小説
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます!
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
【8話完結】いじめられっ子だった俺が、覚醒したら騎士団長に求愛されました
キノア9g
BL
いじめられ続けた僕は、ある日突然、異世界に転移した。
けれど、勇者として歓迎されたのは、僕を苦しめてきた“あいつ”の方。僕は無能と決めつけられ、誰からも相手にされなかった。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは、冷酷と恐れられる騎士団長・ジグルドだった。
なのに、あいつの命令で、僕は彼に嘘の告白をしてしまう――「ジグルドさんのことが、好きなんです」
それが、すべての始まりだった。
あの日から彼は、僕だけをまっすぐ見つめてくる。
僕を守る手は、やさしく、強くて、どこまでも真剣だった。
だけど僕には、まだ知られていない“力”がある。
過去の傷も、偽りの言葉も超えて、彼の隣にいてもいいのだろうか。
これは、いじめられっ子の僕が“愛されること”を知っていく、嘘と覚醒の物語。
全8話。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。