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第二部
百六話 運命の鍵 後②
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「え?!」
俺も皆もぎょっとしてライルを見た。
男??
男って言った?!?!
瞠目したスイード殿下の隙をついたライルは素早く片方の膝を立てて上体を起こし、手に握った短剣を振り上げた。
「グウェン!!」
その時俺は咄嗟に叫んだ。
驚きで頭が上手く動かず名前しか呼べなかったが、彼は俺の意図を正確に汲んだ。
グウェンは床に落ちていた木片を魔法で飛ばし、ライルがスイード殿下の腹に短剣を突き立てる前にその手から剣を弾いた。
短剣がライルの手から離れ、カランと音を立てて落ち床の上で回る。
自分の手が届かないところへ剣が落ちるのを目で追ったライルは、空になった自分の手のひらを見下ろし、微かに笑った。そして力を失って床に手をつき、今度こそそのままどさりと倒れ込んだ。
「ライル! ライル!」
二人のもとにたどり着いたライラがライルに縋りつく。
俺も走り出した。グウェンもすぐ後ろからついて来る。
アシュラフとマスルールも双子のもとに駆けつけた。
スイード殿下は倒れたライルを見下ろしてぼんやりと突っ立っていたが、そのうち急に苦しそうな顔をすると心臓を掴むように胸を押さえた。
「うぐっ」
とうめいた彼は、口からごほっと大量の血を吐き出した。
俺はぎょっとして立ち止まり、その光景を凝視する。
自分でも驚いたような顔をしたスイード殿下は、床に倒れ込むと胸を押さえたまま動かなくなった。
急にどうしたんだ。
何かの発作か?
そう思って駆け寄ろうか迷い、ロレンナが走ってきたのを見つけた俺は彼女にスイード殿下を任せた。
血を吐いた彼の様子を見て、俺は魔道機関車の襲撃犯のことを思い出した。慌てて床に落ちていた羊皮紙に駆け寄りそれを拾い上げる。
召喚陣は発動していないように見えた。
しかし血を吸った文字が僅かに赤黒く光っている。
「ルシア! これ! 召喚陣はどうなってる?!」
ちょうど駆け寄ってきたルシアを呼ぶと、彼女はすぐに俺から羊皮紙を受け取って顔を近づけた。
「……多分、かけられていた術は発動していません。もしかしたら、失敗したせいでスイード殿下に何かが跳ね返ったのかも」
術が発動していないということは、ライルの血を吸わせたが失敗だったということなのか。
つまり、ライルは本当に男で?
混乱しながらも、とにかく召喚陣は未発動で、恐れた事態にはならないとわかり俺はグウェンと一緒にライルのところに走り寄った。
先にたどり着いていたアシュラフとマスルールが、ライルを床に寝かせて既に治癒魔法をかけ始めている。
「ライル! しっかりして!」
もうほとんど意識がないライルはぐったりしていたが、ライラが必死で名前を呼びかけ、服の上から腹の傷に手を当てて血を止めようとしていた。
大量出血でショック死する前に治癒が間に合うだろうか。
助からないかもしれない、と考えそうになる気持ちを抑え込んで、グウェンの服を掴みながら震える手をどうにか誤魔化した。
ライルが死んでいいはずがない。
彼は姉や故郷の人々を大切に思える心の優しい子だ。一度はスイード殿下を呪おうとしたが、それでもギリギリで踏みとどまって、さっきは解呪にも協力してくれようとした。
男かどうかなんてどうでもいいから、助かってほしい。
ライルがいなくなったら、ライラはこの先一人でどうなるんだ。戻って来い。
大丈夫。
きっと助かる。
祈るような気持ちで見守っていると、二人がかりで治癒魔法をかけていたアシュラフとマスルールは、途中で目を見合わせた。
「どうした?」
まさか間に合わないのか。
強張った声で聞くと、アシュラフが「ちょっとごめんね」と言ってライルの上衣をめくった。
深い刺し傷があると思われた腹部は、血で赤く染まっているがそこに傷口がなかった。
「え?」
俺は瞬きしてライルの腹を二度見する。
ライラも目を丸くして傷口があるはずの場所を見つめていた。
アシュラフは次にライルの服のボタンを外し、肩の傷を確認する。
そこにも傷口がなかった。
「え? ない?」
大量の血が流れた跡はあるのに、傷口がない。
確かに刺されたはずなのに、なぜ。
ライルはぐったりしていたが、よく見ると顔色は良くなっているし呼吸も正常だ。
「あ……」
ライラが何かに気づいたようにライルの首元に手を伸ばした。
彼女の手の上には、金色の細いチェーンに繋がった三日月型のペンダントが乗っている。
目を凝らして見ると、三日月に埋め込まれていた小粒の宝石は粉々に割れていた。
「ライルに、渡しておいたんです。レイさんにもらった後で」
ライラがどこか呆然とした顔で俺を見上げた。
俺も目を見開いてその砕けた石を見つめる。
これは、サエラ婆さんにもらったお守りじゃないか。
「確か、持ち主に危険が迫ったときに一度だけそれを肩代わりしてくれる魔道具だったよな。……そうか、もしかしたらそれで助かったのか」
そうわかった途端、ほっとして緊張が抜けた。力が抜けて、皺がよるくらい強く握りしめていたグウェンの服をようやく離す。
ライラも信じられないといった顔でライルの身体を眺め回してから、「良かった……」と大きく息を吐いて双子の片割れを抱きしめ直した。
俺が呟いたことを聞いていたマスルールとアシュラフは不思議そうな顔をしていたが、とにかくライルの命に別状はないことを確認したのか、二人とも安堵の表情を浮かべた。
ライルの無事がわかった後、アシュラフはスイード殿下の様子を見に行った。
ロレンナが治癒魔法をかけ続けていたが、禁術が失敗した反動を受けた彼はもう虫の息になっていた。
足の短剣を抜いたせいでそこからも出血していたから、もともと強靭な肉体を持っていた訳でもない身体はもうあと僅かにももたないように思われた。
「やっぱり禁術が跳ね返ったのか」
「わかりません。かなり高度な術だったようで、構築するにもきっとそれなりの対価が必要だったんだと思います」
立ったまま羊皮紙を持ったルシアが青ざめた顔でスイード殿下を見下ろしていた。
俺は何とも言い難い思いを抱いて、今にも息を引き取りそうな痩せた身体を見つめた。
「魔界の術にまで手を出したとなると、もう庇いきれないな……」
ぽつりと呟いたアシュラフは、苦いものを飲み込むような表情で床に横たわる叔父を眺めていた。
「盗賊をイラムに引き入れてデルトフィアの王子を襲わせたことといい、禁術を使って魔物を呼び寄せようとしたことといい、皇族であっても裁きは免れないだろう。他にもきっと、今まで不死鳥を手に入れようとして手を汚してきた余罪がたくさん出てくる」
そう言った皇帝に、マスルールは唇を噛み締めて頷いた。
「父を止めることが出来ず、申し訳ありません」
「いや、もともとは私の父が、叔父上を憐れんでいくつもの蛮行に目を瞑ってきたことが悪かった。叔父上は悪魔に取り憑かれたせいで、また身体も精神もボロボロになってしまった。たとえ生き延びたとして、牢に繋がれるのは叔父上には酷だろうか……」
呟くように言ったアシュラフは床に倒れ伏しているスイード殿下を見て目を閉じた。
アシュラフの言葉を聞いたマスルールが決意の篭った目で彼の皇帝を見つめる。
「陛下、父を楽にさせていいでしょうか」
目を開けてマスルールを見つめ返したアシュラフは、しばらく黙ってから首を横に振った。
「いや、叔父上には生き延びてもらう。私の勝手な思いだけど、生きて罪を償ってもらおう。いつか正気に戻って、自分のしたことを悔い改めることが出来たなら、その時はライル達に心から謝罪してもらわなければならない。それに叔父上が今まで苦しめてきた人々にも」
彼は静かな光を湛えた水色の澄んだ瞳でそう囁くと、治癒魔法をかけ続けているロレンナに視線を送った。
「ロレンナ、なんとか叔父上の命を繋いでほしい。叔父上には、今回のことでまだ聞きたいことがたくさんある。ここで死なせる訳にはいかない」
そう言ったアシュラフにロレンナが頷き、琥珀色の瞳を滲ませたマスルールも深く頭を下げて彼の意思に従った。
俺も皆もぎょっとしてライルを見た。
男??
男って言った?!?!
瞠目したスイード殿下の隙をついたライルは素早く片方の膝を立てて上体を起こし、手に握った短剣を振り上げた。
「グウェン!!」
その時俺は咄嗟に叫んだ。
驚きで頭が上手く動かず名前しか呼べなかったが、彼は俺の意図を正確に汲んだ。
グウェンは床に落ちていた木片を魔法で飛ばし、ライルがスイード殿下の腹に短剣を突き立てる前にその手から剣を弾いた。
短剣がライルの手から離れ、カランと音を立てて落ち床の上で回る。
自分の手が届かないところへ剣が落ちるのを目で追ったライルは、空になった自分の手のひらを見下ろし、微かに笑った。そして力を失って床に手をつき、今度こそそのままどさりと倒れ込んだ。
「ライル! ライル!」
二人のもとにたどり着いたライラがライルに縋りつく。
俺も走り出した。グウェンもすぐ後ろからついて来る。
アシュラフとマスルールも双子のもとに駆けつけた。
スイード殿下は倒れたライルを見下ろしてぼんやりと突っ立っていたが、そのうち急に苦しそうな顔をすると心臓を掴むように胸を押さえた。
「うぐっ」
とうめいた彼は、口からごほっと大量の血を吐き出した。
俺はぎょっとして立ち止まり、その光景を凝視する。
自分でも驚いたような顔をしたスイード殿下は、床に倒れ込むと胸を押さえたまま動かなくなった。
急にどうしたんだ。
何かの発作か?
そう思って駆け寄ろうか迷い、ロレンナが走ってきたのを見つけた俺は彼女にスイード殿下を任せた。
血を吐いた彼の様子を見て、俺は魔道機関車の襲撃犯のことを思い出した。慌てて床に落ちていた羊皮紙に駆け寄りそれを拾い上げる。
召喚陣は発動していないように見えた。
しかし血を吸った文字が僅かに赤黒く光っている。
「ルシア! これ! 召喚陣はどうなってる?!」
ちょうど駆け寄ってきたルシアを呼ぶと、彼女はすぐに俺から羊皮紙を受け取って顔を近づけた。
「……多分、かけられていた術は発動していません。もしかしたら、失敗したせいでスイード殿下に何かが跳ね返ったのかも」
術が発動していないということは、ライルの血を吸わせたが失敗だったということなのか。
つまり、ライルは本当に男で?
混乱しながらも、とにかく召喚陣は未発動で、恐れた事態にはならないとわかり俺はグウェンと一緒にライルのところに走り寄った。
先にたどり着いていたアシュラフとマスルールが、ライルを床に寝かせて既に治癒魔法をかけ始めている。
「ライル! しっかりして!」
もうほとんど意識がないライルはぐったりしていたが、ライラが必死で名前を呼びかけ、服の上から腹の傷に手を当てて血を止めようとしていた。
大量出血でショック死する前に治癒が間に合うだろうか。
助からないかもしれない、と考えそうになる気持ちを抑え込んで、グウェンの服を掴みながら震える手をどうにか誤魔化した。
ライルが死んでいいはずがない。
彼は姉や故郷の人々を大切に思える心の優しい子だ。一度はスイード殿下を呪おうとしたが、それでもギリギリで踏みとどまって、さっきは解呪にも協力してくれようとした。
男かどうかなんてどうでもいいから、助かってほしい。
ライルがいなくなったら、ライラはこの先一人でどうなるんだ。戻って来い。
大丈夫。
きっと助かる。
祈るような気持ちで見守っていると、二人がかりで治癒魔法をかけていたアシュラフとマスルールは、途中で目を見合わせた。
「どうした?」
まさか間に合わないのか。
強張った声で聞くと、アシュラフが「ちょっとごめんね」と言ってライルの上衣をめくった。
深い刺し傷があると思われた腹部は、血で赤く染まっているがそこに傷口がなかった。
「え?」
俺は瞬きしてライルの腹を二度見する。
ライラも目を丸くして傷口があるはずの場所を見つめていた。
アシュラフは次にライルの服のボタンを外し、肩の傷を確認する。
そこにも傷口がなかった。
「え? ない?」
大量の血が流れた跡はあるのに、傷口がない。
確かに刺されたはずなのに、なぜ。
ライルはぐったりしていたが、よく見ると顔色は良くなっているし呼吸も正常だ。
「あ……」
ライラが何かに気づいたようにライルの首元に手を伸ばした。
彼女の手の上には、金色の細いチェーンに繋がった三日月型のペンダントが乗っている。
目を凝らして見ると、三日月に埋め込まれていた小粒の宝石は粉々に割れていた。
「ライルに、渡しておいたんです。レイさんにもらった後で」
ライラがどこか呆然とした顔で俺を見上げた。
俺も目を見開いてその砕けた石を見つめる。
これは、サエラ婆さんにもらったお守りじゃないか。
「確か、持ち主に危険が迫ったときに一度だけそれを肩代わりしてくれる魔道具だったよな。……そうか、もしかしたらそれで助かったのか」
そうわかった途端、ほっとして緊張が抜けた。力が抜けて、皺がよるくらい強く握りしめていたグウェンの服をようやく離す。
ライラも信じられないといった顔でライルの身体を眺め回してから、「良かった……」と大きく息を吐いて双子の片割れを抱きしめ直した。
俺が呟いたことを聞いていたマスルールとアシュラフは不思議そうな顔をしていたが、とにかくライルの命に別状はないことを確認したのか、二人とも安堵の表情を浮かべた。
ライルの無事がわかった後、アシュラフはスイード殿下の様子を見に行った。
ロレンナが治癒魔法をかけ続けていたが、禁術が失敗した反動を受けた彼はもう虫の息になっていた。
足の短剣を抜いたせいでそこからも出血していたから、もともと強靭な肉体を持っていた訳でもない身体はもうあと僅かにももたないように思われた。
「やっぱり禁術が跳ね返ったのか」
「わかりません。かなり高度な術だったようで、構築するにもきっとそれなりの対価が必要だったんだと思います」
立ったまま羊皮紙を持ったルシアが青ざめた顔でスイード殿下を見下ろしていた。
俺は何とも言い難い思いを抱いて、今にも息を引き取りそうな痩せた身体を見つめた。
「魔界の術にまで手を出したとなると、もう庇いきれないな……」
ぽつりと呟いたアシュラフは、苦いものを飲み込むような表情で床に横たわる叔父を眺めていた。
「盗賊をイラムに引き入れてデルトフィアの王子を襲わせたことといい、禁術を使って魔物を呼び寄せようとしたことといい、皇族であっても裁きは免れないだろう。他にもきっと、今まで不死鳥を手に入れようとして手を汚してきた余罪がたくさん出てくる」
そう言った皇帝に、マスルールは唇を噛み締めて頷いた。
「父を止めることが出来ず、申し訳ありません」
「いや、もともとは私の父が、叔父上を憐れんでいくつもの蛮行に目を瞑ってきたことが悪かった。叔父上は悪魔に取り憑かれたせいで、また身体も精神もボロボロになってしまった。たとえ生き延びたとして、牢に繋がれるのは叔父上には酷だろうか……」
呟くように言ったアシュラフは床に倒れ伏しているスイード殿下を見て目を閉じた。
アシュラフの言葉を聞いたマスルールが決意の篭った目で彼の皇帝を見つめる。
「陛下、父を楽にさせていいでしょうか」
目を開けてマスルールを見つめ返したアシュラフは、しばらく黙ってから首を横に振った。
「いや、叔父上には生き延びてもらう。私の勝手な思いだけど、生きて罪を償ってもらおう。いつか正気に戻って、自分のしたことを悔い改めることが出来たなら、その時はライル達に心から謝罪してもらわなければならない。それに叔父上が今まで苦しめてきた人々にも」
彼は静かな光を湛えた水色の澄んだ瞳でそう囁くと、治癒魔法をかけ続けているロレンナに視線を送った。
「ロレンナ、なんとか叔父上の命を繋いでほしい。叔父上には、今回のことでまだ聞きたいことがたくさんある。ここで死なせる訳にはいかない」
そう言ったアシュラフにロレンナが頷き、琥珀色の瞳を滲ませたマスルールも深く頭を下げて彼の意思に従った。
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