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46 期末試験、からの打ち上げ
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一学期の期末試験は、3日に渡って行われる。
私はいつも、前日と2日目までバイトをいれないことにしているけど、今回は、打ち上げがあるので、最終日も入れていない。4日連続でシフトを入れないなど、いつ振りだろうか。けど、ラファエルさんも、安定期に入って随分楽になったというアデルさんも、大丈夫だと言ってくれた。ので、甘えることにした。
私はまだ、17だ。高校生だ。両親にも祖父母にも、もっと甘えてくれていいと言われた。ので、今は試験に集中だ。
初日。しっかりと手応えを感じた。一緒に帰りながら涼に聞けば、なんとか全部、埋めることは出来た、と。そのまま一緒に、次の日の対策。
マリアちゃんと桜ちゃんとも、対策期間の途中から、放課後一緒に1時間、対策をしている。涼も同席して。
そして、2日目が終わり、3日目の昼過ぎ、最後のテストの、終了の声がかかり。
私は細く、長く息を吐いた。……うん、どれも手応えはあった。あとは自己採点だ。その前に打ち上げだけども。
そして、テストは回収されて、あとは、下校するだけ。
「光海」
「涼」
振り返れば、すぐ近くに涼がしゃがみ込んでいた。
「(お疲れ様)」
涼に言われる。
「(あなたもお疲れ様です。涼)」
周りは私たちのやり取りを気にしていない。もうとっくに、お付き合いはバレている。口にしてはいないけど、暗黙の了解みたいな感じ。
「みっつみん!」
ドアの所に、桜ちゃんとマリアちゃんが居た。
「行きましょうか」
「ああ」
私が椅子から立つのを見てから、涼は立ち上がった。涼も、打ち上げに参加する。
さて、これから、約1年ぶりに、あの店のお客さんになるんだけど……。
◇
カラン、と、マリアちゃんがドアを開ける。4人でお店に入る。
伝えてはあるけど、なんか、緊張する……。
「いらっしゃいませ」
マタニティのワンピースを着たアデルさんが、出迎えてくれた。
席は決めるとマリアちゃんが言ってくれて、壁際、真ん中あたりの4人席へ。
私と涼は隣。対面にマリアちゃんと桜ちゃん。
おお、またアイリスさんが来ている。細身だけど沢山食べるらしいアイリスさんは、この店の味を気に入ってくれたようで、会う度、制覇する勢いで注文をしてくれる。
周囲を見れば、他にも常連さんが、それなりに。
「メニューどうする?」
桜ちゃんに聞かれてハッとした。店員目線になっている。
「どうしよっか?」
私の問いかけに、
「私はビーフシチューが良いな。まだ少し、テストの緊張が抜けない」
マリアちゃんが言う。
「あー分かるー……なら、私はラタトゥイユにしよっかな。好きだし」
と、桜ちゃん。
「じゃあ私は……アッシ・ド・ブフ・マンティエにしようかな。涼はどうします?」
「1回しか来たこと無いからよく分からん」
「アデルさんに、説明聞きます?」
「あー、じゃあ、そうする」
「他はどうする? スイーツ系と飲み物。決めとく?」
と、私が周りに言ったところで、アデルさんがお水を持ってきてくれた。
私たちは一旦注文することにして、涼はアデルさんから説明を聞き、フリカッセにした。
少々お待ち下さい、と、アデルさんが離れていく。……良いなぁ。私もあんな、余裕がある感じで行きたい。3年生になる頃には、少しは上達しているだろうか。
「で、飲み物とかだけど」
おっといけない。また仕事目線になっていた。桜ちゃんの声で、目の前のことに頭を切り替える。
「私、ディアボロ・グルナディンが良いかな。デザートはお料理食べてから決める」
と、桜ちゃん。
「私はカフェオレにしとこう。それと、リンゴのコンポートで」
続いてマリアちゃん。
「私はディアボロ・シトロンが良いかな。……デザートは……私も食べてから考える。涼は?」
「あー……さっきの料理だと。……バドワにしとく。それと、クレームダンジュ、で」
あとは、料理を待ちながらお喋りだ。桜ちゃんとマリアちゃんが──特に桜ちゃんが、涼のホームステイについて聞いてきた。
「で、どういう予定にするか決めたの? 二人は」
「……色々候補を絞ってるところ」
「候補って? スイーツのお店?」
桜ちゃんの問いかけに、涼が頷く。
桜ちゃんもマリアちゃんも、涼の家がカメリアなのを知っている。てか、4人で勉強しているうちに、その話になった。クラスでも、涼は製菓職人を目指しているとか、進路の話になると少し言うようになったし。馴染んでくれて、とても満足。
「住所がパリなのは有り難いが、一日中菓子巡りって訳にもいかねぇだろうし。予算は、まあそれなりに貰えたけど。俺、初対面の人たちの家に行く訳でもあるし。……てな、感じだ」
涼は、ホームステイが決まったら、ラファエルさんにお礼を言いたい、と私に言ってきた。私はそれをラファエルさんたちに伝え、ラファエルさんたちは、OKを出してくれて。客じゃなくて頼む側だからと、涼はカメリアのお菓子を持って、裏口から中に入り、ラファエルさんとアデルさんと、それに私にもお礼を言った。まだ片言のフランス語で。ラファエルさんたちはそれを、受け止めてくれて。私は、涼はやっぱり律儀だなぁ、と、思ったりした。
そんなことを思い出しながら話をしていると、アデルさんが料理を持ってきてくれた。私たちは飲み物とデザートの追加注文をして、
「いただきます」
と、食べ始める。
うむ。美味い。この味を、こうしてゆっくり食べるの、いつぶりだろう。
「美味しーねー。頑張ったあとのご褒美は最高だね!」
「ね」
桜ちゃんの言葉に同意しながら、ご褒美、という単語で、体育祭の時のバナナカップケーキのことを思い出していた。当たり前だけど、あの時、もう好きだったんだろうな、涼のこと。
「……フリカッセ、美味いな……」
涼がなんだがしみじみ言ってる。
「そういえば。初来店の時は、橋本は何を頼んだんだ?」
マリアちゃんの言葉に。
「あー……ちょい待ち」
涼は、メニュー表を開き、「……これと、これとこれと、これとこれ」と、示してメニュー表を閉じて戻した。
「初で結構食べたな。気に入ったのか、ここの味」
「……まあ、気に入った」
歯切れが悪い。気持ちは分かる。半分くらいは、私のために来てくれてたんだろうし。
そこに、アデルさんが、追加注文した飲み物とデザートを持ってきてくれた。……あー、ディアボロ・シトロン美味しー。
そうして食べて、飲んで、お喋りして。全てが空になって、これからどうするか、という話に。
「まだ頼む? 私、お腹いっぱいになっちゃった」
桜ちゃんが言う。
「私も緊張が解れてきたな。コンポートも美味かった」
「私も丁度いいかな」
「俺は、まあ……まあ、いいか。俺も」
涼、食べ足りないらしい。
「……みつみん。橋本ちゃんの様子をご覧になって、どう思います?」
「え? あー……あ、みんなまだ、時間ある?」
三人とも、大丈夫だと言うので。
「ならさ、カラオケ行かない?」
私はいつも、前日と2日目までバイトをいれないことにしているけど、今回は、打ち上げがあるので、最終日も入れていない。4日連続でシフトを入れないなど、いつ振りだろうか。けど、ラファエルさんも、安定期に入って随分楽になったというアデルさんも、大丈夫だと言ってくれた。ので、甘えることにした。
私はまだ、17だ。高校生だ。両親にも祖父母にも、もっと甘えてくれていいと言われた。ので、今は試験に集中だ。
初日。しっかりと手応えを感じた。一緒に帰りながら涼に聞けば、なんとか全部、埋めることは出来た、と。そのまま一緒に、次の日の対策。
マリアちゃんと桜ちゃんとも、対策期間の途中から、放課後一緒に1時間、対策をしている。涼も同席して。
そして、2日目が終わり、3日目の昼過ぎ、最後のテストの、終了の声がかかり。
私は細く、長く息を吐いた。……うん、どれも手応えはあった。あとは自己採点だ。その前に打ち上げだけども。
そして、テストは回収されて、あとは、下校するだけ。
「光海」
「涼」
振り返れば、すぐ近くに涼がしゃがみ込んでいた。
「(お疲れ様)」
涼に言われる。
「(あなたもお疲れ様です。涼)」
周りは私たちのやり取りを気にしていない。もうとっくに、お付き合いはバレている。口にしてはいないけど、暗黙の了解みたいな感じ。
「みっつみん!」
ドアの所に、桜ちゃんとマリアちゃんが居た。
「行きましょうか」
「ああ」
私が椅子から立つのを見てから、涼は立ち上がった。涼も、打ち上げに参加する。
さて、これから、約1年ぶりに、あの店のお客さんになるんだけど……。
◇
カラン、と、マリアちゃんがドアを開ける。4人でお店に入る。
伝えてはあるけど、なんか、緊張する……。
「いらっしゃいませ」
マタニティのワンピースを着たアデルさんが、出迎えてくれた。
席は決めるとマリアちゃんが言ってくれて、壁際、真ん中あたりの4人席へ。
私と涼は隣。対面にマリアちゃんと桜ちゃん。
おお、またアイリスさんが来ている。細身だけど沢山食べるらしいアイリスさんは、この店の味を気に入ってくれたようで、会う度、制覇する勢いで注文をしてくれる。
周囲を見れば、他にも常連さんが、それなりに。
「メニューどうする?」
桜ちゃんに聞かれてハッとした。店員目線になっている。
「どうしよっか?」
私の問いかけに、
「私はビーフシチューが良いな。まだ少し、テストの緊張が抜けない」
マリアちゃんが言う。
「あー分かるー……なら、私はラタトゥイユにしよっかな。好きだし」
と、桜ちゃん。
「じゃあ私は……アッシ・ド・ブフ・マンティエにしようかな。涼はどうします?」
「1回しか来たこと無いからよく分からん」
「アデルさんに、説明聞きます?」
「あー、じゃあ、そうする」
「他はどうする? スイーツ系と飲み物。決めとく?」
と、私が周りに言ったところで、アデルさんがお水を持ってきてくれた。
私たちは一旦注文することにして、涼はアデルさんから説明を聞き、フリカッセにした。
少々お待ち下さい、と、アデルさんが離れていく。……良いなぁ。私もあんな、余裕がある感じで行きたい。3年生になる頃には、少しは上達しているだろうか。
「で、飲み物とかだけど」
おっといけない。また仕事目線になっていた。桜ちゃんの声で、目の前のことに頭を切り替える。
「私、ディアボロ・グルナディンが良いかな。デザートはお料理食べてから決める」
と、桜ちゃん。
「私はカフェオレにしとこう。それと、リンゴのコンポートで」
続いてマリアちゃん。
「私はディアボロ・シトロンが良いかな。……デザートは……私も食べてから考える。涼は?」
「あー……さっきの料理だと。……バドワにしとく。それと、クレームダンジュ、で」
あとは、料理を待ちながらお喋りだ。桜ちゃんとマリアちゃんが──特に桜ちゃんが、涼のホームステイについて聞いてきた。
「で、どういう予定にするか決めたの? 二人は」
「……色々候補を絞ってるところ」
「候補って? スイーツのお店?」
桜ちゃんの問いかけに、涼が頷く。
桜ちゃんもマリアちゃんも、涼の家がカメリアなのを知っている。てか、4人で勉強しているうちに、その話になった。クラスでも、涼は製菓職人を目指しているとか、進路の話になると少し言うようになったし。馴染んでくれて、とても満足。
「住所がパリなのは有り難いが、一日中菓子巡りって訳にもいかねぇだろうし。予算は、まあそれなりに貰えたけど。俺、初対面の人たちの家に行く訳でもあるし。……てな、感じだ」
涼は、ホームステイが決まったら、ラファエルさんにお礼を言いたい、と私に言ってきた。私はそれをラファエルさんたちに伝え、ラファエルさんたちは、OKを出してくれて。客じゃなくて頼む側だからと、涼はカメリアのお菓子を持って、裏口から中に入り、ラファエルさんとアデルさんと、それに私にもお礼を言った。まだ片言のフランス語で。ラファエルさんたちはそれを、受け止めてくれて。私は、涼はやっぱり律儀だなぁ、と、思ったりした。
そんなことを思い出しながら話をしていると、アデルさんが料理を持ってきてくれた。私たちは飲み物とデザートの追加注文をして、
「いただきます」
と、食べ始める。
うむ。美味い。この味を、こうしてゆっくり食べるの、いつぶりだろう。
「美味しーねー。頑張ったあとのご褒美は最高だね!」
「ね」
桜ちゃんの言葉に同意しながら、ご褒美、という単語で、体育祭の時のバナナカップケーキのことを思い出していた。当たり前だけど、あの時、もう好きだったんだろうな、涼のこと。
「……フリカッセ、美味いな……」
涼がなんだがしみじみ言ってる。
「そういえば。初来店の時は、橋本は何を頼んだんだ?」
マリアちゃんの言葉に。
「あー……ちょい待ち」
涼は、メニュー表を開き、「……これと、これとこれと、これとこれ」と、示してメニュー表を閉じて戻した。
「初で結構食べたな。気に入ったのか、ここの味」
「……まあ、気に入った」
歯切れが悪い。気持ちは分かる。半分くらいは、私のために来てくれてたんだろうし。
そこに、アデルさんが、追加注文した飲み物とデザートを持ってきてくれた。……あー、ディアボロ・シトロン美味しー。
そうして食べて、飲んで、お喋りして。全てが空になって、これからどうするか、という話に。
「まだ頼む? 私、お腹いっぱいになっちゃった」
桜ちゃんが言う。
「私も緊張が解れてきたな。コンポートも美味かった」
「私も丁度いいかな」
「俺は、まあ……まあ、いいか。俺も」
涼、食べ足りないらしい。
「……みつみん。橋本ちゃんの様子をご覧になって、どう思います?」
「え? あー……あ、みんなまだ、時間ある?」
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