セプトクルール『すぐるとリリスの凸凹大進撃!』

マイマイン

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リリスの日常

2話 リリスの応援者

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 リリスとすぐるは、アクセサリーショップに立ちよると、おそろいのアメジストの
ペンダントを買ったり、新しい服を見るために洋服屋を見て回ったりしていました。

「フフフ、このペンダントはきれいよの!洋服屋には、これと言って、買いたいものはなかったがの・・・」
「そうだね、もうすぐお昼だね」リリスとすぐるは、商店街をぬけ、
町の西のほうにあるレストランに食事しに向かうことにしました。そんな二人の前に、
警棒けいぼうなどで武装ぶそうした白装束しろしょうぞくの集団が
立ちふさがったのです。

「見つけたぞ、魔法使いのすぐるだな!?」
「こいつをつかまえれば、上にほめられる!」
「聞けば、財産ざいさんもかなりあるってことだ、それもいただきだ!」それに
リリスはハッとします。

「おぬしら、ホワイト団だな!?」リリスがすぐるをかばうように前に出ると、
ホワイト団は身がまえます。
「お前は、魔族のリリスか、魔族も人間の敵!こいつも倒せ!」
「すぐる、下がっておれ!こやつらは、妾が仕置きをしてやるわ!」

 ナイフや警棒で襲ってくるホワイト団を、リリスは投げ技でむかえうったり、
警棒を左うででふせぎ、右ストレートでホワイト団員の顔面をとらえたり、ナイフをチョップで折ったり
すると、ホワイト団は戦意せんいを失い、その場をそそくさと去っていきました。
「フン!失せろ、しれ者どもが!」リリスは両手をはらって、すぐるを連れて
その場を後にしました。

 レストランを目指す道中で、重そうな荷物にもつをかかえている杖をついた
おじいさんがいました。リリスはおじいさんにはなしかけます。
「じいどの、重そうじゃの、どこまで行くのじゃ?」

「ああ、実家じっかの宿屋までじゃよ」おじいさんがこたえると、リリスは
うなずきます。
「ああ、あのレストランの2階が宿屋になっておったな、我らも行き先が同じじゃ、
重そうな荷物は妾が運んでやろうぞ!」

「おお、すまんの、リリスさんよ」
「ほぉ、妾の事を知っておるのか?」リリスは荷物を受け取りながら言いました。
「もちろんじゃよ、Sー1の選手せんしゅ、『バーニングガール』じゃろ?」
これを聞いたリリスは口角を上げて言います。

「その通りじゃ!じいどのは格闘技の試合に興味きょうみがあるのかの?」
「まあな、ワシも若い頃は選手をこころざしたが、体がついていかんかった。
この前、アンタの試合を見させてもらったが、何事も真っ向勝負で相手に
いどみ、打倒す姿は実にクリーンですがすがしいのぉ!今度は『風の|舞姫
《まいひめ》』のテイル選手との試合じゃろ?このワシ、シェンはアンタを
応援おうえんしておるよ」

「ありがとの、シェンどの」ほどなくして、宿屋に着き、リリスはカウンターに
荷物を置いてシェン老人と別れると、すぐると一緒いっしょにレストランに
なっている1階のテーブル席に向かい合って着席しました。

 リリスはステーキを、すぐるはカレーを注文すると、ほどなくして、注文していた
料理が届きました。2人はさっそくいただくと、すぐるはカレー1口食べた後、
その予想外の辛さに苦しみました。

「ひぃ~っ!から~っ!」すぐるは舌を出しながら、ひーひー言って苦しんでいます。
それを見ていたリリスは何とかせねばと辺りを見回しますが、2人とも水は
飲み切っていました。

 すると、テーブルに赤い色の液体が入ったビンがあったので、リリスは
それを取って、すぐるに手渡します。
「大丈夫かすぐる、ジュースじゃ!」すぐるは大急ぎでリリスからビンを
受け取ります。
(助かった・・・ありがとう、リリス・・・!)すぐるはビンの中身を
飲み干しました。

 その瞬間、すぐるの口から火柱が上がり、ボトルを落としました。すぐるは
数秒間にわたって火柱を吐き続け、そのままテーブルの上に突っぷして倒れました。

「そんな・・・なぜ・・・!?」リリスは目の前に転がってきたビンを見て
ハッとしました。そのラベルには、『タバスコ』と書かれていたのです。
「しまった!なんてことを・・・!すまぬすぐる!」さわぎを聞きつけた
ウェイトレスがやってきて、水を持ってくると、すぐるはようやく
意識いしきを取り戻しました。

「・・・ああ・・・川の向こうで・・・死んだじいちゃんが手をふっていた・・・」
すぐるは息があがっています。

 食事を終え、お勘定かんじょうを支払って、リリスとすぐるはレストランを
後にしました。

(ああ・・・なんという事じゃ・・・こんなことじゃ、すぐるに
きらわれてしまう・・・)リリスは自分でおかしてしまったミスのせいで、
気まずくなってしまい、すぐるから少し距離きょりをとって歩きます。そこで、
リリスは恐(おそ)る恐るすぐるに話しかけます。

「・・・あの・・・すぐる・・・」
「何・・・?」
「・・・あの・・・さっきはすまぬ・・・」これにすぐるはそっけなく返事をします。
「いいよ、わざとじゃなかったんでしょ?」
「・・・うむ」リリスはやっぱり気まずい雰囲気ふんいきになってしまい、
うなだれながら歩いていると、すぐるが話しかけてきました。

「リリス」
「な・・・なんじゃ?」
「今度、チャンプ島のリングでテイルさんとの試合があるんでしょ?」
「うむ、そうじゃ」
「ぼく、リリスの応援おうえんに行くからね、ぼくはいつでも君の事を
信じているから」それを聞いて、少し心の荷が下りました。
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