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住処
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音芽が、俺の勤め先を就職希望先に選んでいると知った時、俺は本気で驚いた。
専門教科や科目と、教職教養科目の試験である私学適性検査試験は問題なく通過したらしい。
その結果を踏まえて行われたうちの個別試験で、彼女が模擬授業をやる姿を見たが、立派にこなせていたと思う。心配した面接も、うちの学校の教育理念など、しっかり理解していたみたいだ。
俺は一応音芽のことを知る関係者だったから、人事のほうには口出しはしなかったけれど、後で校長先生らに話を聞いたところ、面接で特に好印象を与えたのが分かった。
校長から、「何よりも、鳥飼さんは可愛らしくて笑顔に華がありましたのでね」と言われた時には、このエロ親父が!と思って正直ぶん殴ってやりたい気持ちにかられたけれど、もしかしたら俺が音芽の兄のような存在ということで気を遣ってくれたのかもしれない。
アイツのことを貶されるのも胸くそ悪いが、男からやたらめったら褒められるのも何となくモヤモヤする。
それがヤキモチなのだと認めたくはないけれど、こうもあからさまだと認めざるを得ないのもまた事実で。
もちろん、表立ってそう明言するつもりはないけれど、俺は音芽に他の男が近づくのは、はっきり言って面白くないのだ。
アイツの可愛さを知っている男なんて、世界中で俺ひとりいれば十分だ、とさえ思っている。
何ならボサボサの髪をして、服もダサいのを着て出歩いて欲しいくらいだ。
だが、思うようにはいかないもので、音芽は当たり前だけど身だしなみにはしっかり気を遣える女の子だった。
だからアイツが気づいていないだけで、今までだってアイツの周りの男たちが、「鳥飼妹って可愛いよな」というのを、俺は幾度となく耳にしてきたんだ。
奏芽がそばにいる間は、それでも結構アイツが牽制になっていたんだけどな。
奏芽の妹には怖くて近づけない、と思わせる程度には奏芽、悪目立ちしてたから。
奏芽が音芽のそばからいなくなってから、そういうのがなくなって、音芽に近づく男たちが格段に増えたように思う。
俺としては非常に面白くない状態だ。
音芽の周りみんな、俺以外女性ならいいのに、と無茶なことを思ってしまう程度には、俺はピリピリしていた。
結果、俺は女性には柔らかく、音芽に色目を使うような男達には奏芽っぽく接する癖がついてしまった。
男性と女性の間で、俺に対する評価が分かれるのはそのせいだと自認している。
そして、その評価が、音芽からのものに関してだけは、男性側と同じ感想になっていることにも気付いていた。
俺は未だに、音芽にだけはどうしても素直に接することが出来ないでいる。
本当なら一番可愛がって、一番優しくしたい相手に、それが出来ないって……マジでどういうことだろうな?
好きな子に意地悪してしまうとか、俺は小学生男子かっ!
専門教科や科目と、教職教養科目の試験である私学適性検査試験は問題なく通過したらしい。
その結果を踏まえて行われたうちの個別試験で、彼女が模擬授業をやる姿を見たが、立派にこなせていたと思う。心配した面接も、うちの学校の教育理念など、しっかり理解していたみたいだ。
俺は一応音芽のことを知る関係者だったから、人事のほうには口出しはしなかったけれど、後で校長先生らに話を聞いたところ、面接で特に好印象を与えたのが分かった。
校長から、「何よりも、鳥飼さんは可愛らしくて笑顔に華がありましたのでね」と言われた時には、このエロ親父が!と思って正直ぶん殴ってやりたい気持ちにかられたけれど、もしかしたら俺が音芽の兄のような存在ということで気を遣ってくれたのかもしれない。
アイツのことを貶されるのも胸くそ悪いが、男からやたらめったら褒められるのも何となくモヤモヤする。
それがヤキモチなのだと認めたくはないけれど、こうもあからさまだと認めざるを得ないのもまた事実で。
もちろん、表立ってそう明言するつもりはないけれど、俺は音芽に他の男が近づくのは、はっきり言って面白くないのだ。
アイツの可愛さを知っている男なんて、世界中で俺ひとりいれば十分だ、とさえ思っている。
何ならボサボサの髪をして、服もダサいのを着て出歩いて欲しいくらいだ。
だが、思うようにはいかないもので、音芽は当たり前だけど身だしなみにはしっかり気を遣える女の子だった。
だからアイツが気づいていないだけで、今までだってアイツの周りの男たちが、「鳥飼妹って可愛いよな」というのを、俺は幾度となく耳にしてきたんだ。
奏芽がそばにいる間は、それでも結構アイツが牽制になっていたんだけどな。
奏芽の妹には怖くて近づけない、と思わせる程度には奏芽、悪目立ちしてたから。
奏芽が音芽のそばからいなくなってから、そういうのがなくなって、音芽に近づく男たちが格段に増えたように思う。
俺としては非常に面白くない状態だ。
音芽の周りみんな、俺以外女性ならいいのに、と無茶なことを思ってしまう程度には、俺はピリピリしていた。
結果、俺は女性には柔らかく、音芽に色目を使うような男達には奏芽っぽく接する癖がついてしまった。
男性と女性の間で、俺に対する評価が分かれるのはそのせいだと自認している。
そして、その評価が、音芽からのものに関してだけは、男性側と同じ感想になっていることにも気付いていた。
俺は未だに、音芽にだけはどうしても素直に接することが出来ないでいる。
本当なら一番可愛がって、一番優しくしたい相手に、それが出来ないって……マジでどういうことだろうな?
好きな子に意地悪してしまうとか、俺は小学生男子かっ!
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