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3人でパンケーキ
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俺はそのことに内心ホッとしたくせに、何の用があるんだろう?と考えたらにわかに不安になって、つい「少しだけなら」とぶっきら棒に答えていた。
いや、そうじゃねぇだろ俺!
音芽が“何か”を切り出しにくい雰囲気作ってどうすんだよ。
思いはしたけれど後の祭り。
ここはアレ。
音芽のメンタルが奏芽にいじめられ慣れていて打たれ強いと信じるしかねぇ。
とか思ってる俺……ホント馬鹿か。
***
アパートの敷地に車を入れて駐車のためにギアをバックに入れたら、音芽がビクッとなったのが分かった。
多分俺がいつもの癖で何の気なしに助手席に手をかけたからだろう。
音芽があんまり緊張したさまを見せるから、俺まで意識してしまって心臓がバクバク言い始める。
ちょっとマジ勘弁してくれ――。
俺は運転に集中したフリをして全力で感情を表に出さないように頑張った。
音芽がソワソワとインパネにハマったモニターを見ているのが分かって、彼女がなにを考えているのか分かった俺は溜め息をつきたい衝動を必死で堪える。
絶対お前、バックモニター搭載なのに何で使わないんだ?って思ってるんだろ?
仕方ねぇだろ音芽。
そういう装備のない車に乗ってた期間が長くて、それ見る癖がついてねぇんだよ。
音芽のやつ、まさか俺が音芽に近づきたくてわざと助手席に手をかけたとか思ったりしてないだろうか。
そんなことを考えたら「誤解だ!」と思わず口走りたくなった。
でもそれを態度に現すのは余計に滑稽な気がして、俺は努めて平常心を保つ。
バカ音芽。俺がどんだけお前の横にいて緊張してるかとか分かってねぇんだろ!
時折こちらをちらちら見てくる視線に気付いてないと思ってるんだとしたら、本当に鈍感な奴だ。
その視線で緊張して俺が車ぶつけたら、お前責任取ってくれんのかよ?
いや、でも音芽の前で車ぶつけるとかそんなヘマは死んでもしたくない。
そう思うのに――。
何でそんな上気した潤んだ目でこっち見てくるんだよ。
お前、実は俺のことが好きなんじゃないかと勘違いするだろーが。
それじゃなくても車内は狭くて、ふとしたときに音芽の甘い香りがふわりと漂ってきて結構いっぱいいっぱいなのに。
音芽はマジで俺にとっては麻薬みたいなもんなのだと思い知らされる。
気を抜いたら、すぐに彼女の全てに簡単に溺れそうになっちまう。
男にとって、自分がどんだけ魅力的に映るのかとか……そういうの、絶対分かってないんだろうな、こいつ。
でも、今日はそんな音芽の甘い香りに紛れて鶴見のにおいも漂ってくるんだ。
そのたびにあの男が音芽に近づいたんだと突きつけられるようで、正直めちゃくちゃイライラする。
いや、そうじゃねぇだろ俺!
音芽が“何か”を切り出しにくい雰囲気作ってどうすんだよ。
思いはしたけれど後の祭り。
ここはアレ。
音芽のメンタルが奏芽にいじめられ慣れていて打たれ強いと信じるしかねぇ。
とか思ってる俺……ホント馬鹿か。
***
アパートの敷地に車を入れて駐車のためにギアをバックに入れたら、音芽がビクッとなったのが分かった。
多分俺がいつもの癖で何の気なしに助手席に手をかけたからだろう。
音芽があんまり緊張したさまを見せるから、俺まで意識してしまって心臓がバクバク言い始める。
ちょっとマジ勘弁してくれ――。
俺は運転に集中したフリをして全力で感情を表に出さないように頑張った。
音芽がソワソワとインパネにハマったモニターを見ているのが分かって、彼女がなにを考えているのか分かった俺は溜め息をつきたい衝動を必死で堪える。
絶対お前、バックモニター搭載なのに何で使わないんだ?って思ってるんだろ?
仕方ねぇだろ音芽。
そういう装備のない車に乗ってた期間が長くて、それ見る癖がついてねぇんだよ。
音芽のやつ、まさか俺が音芽に近づきたくてわざと助手席に手をかけたとか思ったりしてないだろうか。
そんなことを考えたら「誤解だ!」と思わず口走りたくなった。
でもそれを態度に現すのは余計に滑稽な気がして、俺は努めて平常心を保つ。
バカ音芽。俺がどんだけお前の横にいて緊張してるかとか分かってねぇんだろ!
時折こちらをちらちら見てくる視線に気付いてないと思ってるんだとしたら、本当に鈍感な奴だ。
その視線で緊張して俺が車ぶつけたら、お前責任取ってくれんのかよ?
いや、でも音芽の前で車ぶつけるとかそんなヘマは死んでもしたくない。
そう思うのに――。
何でそんな上気した潤んだ目でこっち見てくるんだよ。
お前、実は俺のことが好きなんじゃないかと勘違いするだろーが。
それじゃなくても車内は狭くて、ふとしたときに音芽の甘い香りがふわりと漂ってきて結構いっぱいいっぱいなのに。
音芽はマジで俺にとっては麻薬みたいなもんなのだと思い知らされる。
気を抜いたら、すぐに彼女の全てに簡単に溺れそうになっちまう。
男にとって、自分がどんだけ魅力的に映るのかとか……そういうの、絶対分かってないんだろうな、こいつ。
でも、今日はそんな音芽の甘い香りに紛れて鶴見のにおいも漂ってくるんだ。
そのたびにあの男が音芽に近づいたんだと突きつけられるようで、正直めちゃくちゃイライラする。
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