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ほとんど無意識にそうしてしまってから、嫌がられるかな?とドキドキしたけれど、音芽はさしたる抵抗を見せずにギュッと目をつぶって。
そのせいで、もう片方の側からも涙が溢れ落ちたけれど、それどころじゃないみたいだった。
音芽は涙のせいばかりではないように見える、どこか熱をもった瞳で、すぐ間近に寄せた俺の顔を見上げると、次の瞬間、ハッとしたように腕を突っ張ってきた。
目一杯伸ばされた音芽の腕で、俺から引き離された身体を、さらに遠ざけたいように身じろぐ。
確かに腕の中に捕らえたと思った愛しい音芽から、あからさまに全力で拒絶されて、俺は正直物凄く戸惑った。
やはり、調子に乗って彼女を抱き寄せたりしたから、気持ち悪がらせてしまったんだろうか。
まぁ、俺が音芽の立場でも、好きでもないヤツに頬を舐められたと思ったら、確かにゾッとする。
ごめんな、音芽。
俺、調子に乗りすぎちまったみたいだ――。
情けないし、馬鹿みたいにかっこ悪い。
そう気づいた途端、グッと喉の奥が狭まった気がして、俺は思わず息を飲んだ。
音芽は優しい。
そんな俺に気付いて、ハッとしたように瞳を見開いて、
「温……和?」
まるで、“何でそんな悲しそうな顔、してるの?”とでも問いたげな視線で俺を見上げてくるんだ。
「俺が……酷い事したから、だよな? 怖がらせて悪かった。……もう不用意に触れたりしないから……だから――、頼む。そんなに警戒してくれるな」
嫌な思いをさせちまった音芽に、加害者の俺が気を遣わせてどうするんだよ!
それでも俺はお前が好きで好きで堪らないんだ。
近付けば触れたくてたまらなくなるし、気を抜いたら抱きしめてしまいそうになる。
そうならないためには離れるしかないんだ。
そう思って彼女からそっと距離を取ったら、何故か音芽が傷付いたような顔をして――。
なんでそんな顔するんだよ音芽。
お前が罪悪感を覚える必要なんて、皆無なんだぞ?
そんな風に甘い顔をするから俺みたいなのがつけ上がっちまうんだろ?
音芽が何か言いたげに口を開いた丁度その時、またしても着信があって――。
そのせいで、もう片方の側からも涙が溢れ落ちたけれど、それどころじゃないみたいだった。
音芽は涙のせいばかりではないように見える、どこか熱をもった瞳で、すぐ間近に寄せた俺の顔を見上げると、次の瞬間、ハッとしたように腕を突っ張ってきた。
目一杯伸ばされた音芽の腕で、俺から引き離された身体を、さらに遠ざけたいように身じろぐ。
確かに腕の中に捕らえたと思った愛しい音芽から、あからさまに全力で拒絶されて、俺は正直物凄く戸惑った。
やはり、調子に乗って彼女を抱き寄せたりしたから、気持ち悪がらせてしまったんだろうか。
まぁ、俺が音芽の立場でも、好きでもないヤツに頬を舐められたと思ったら、確かにゾッとする。
ごめんな、音芽。
俺、調子に乗りすぎちまったみたいだ――。
情けないし、馬鹿みたいにかっこ悪い。
そう気づいた途端、グッと喉の奥が狭まった気がして、俺は思わず息を飲んだ。
音芽は優しい。
そんな俺に気付いて、ハッとしたように瞳を見開いて、
「温……和?」
まるで、“何でそんな悲しそうな顔、してるの?”とでも問いたげな視線で俺を見上げてくるんだ。
「俺が……酷い事したから、だよな? 怖がらせて悪かった。……もう不用意に触れたりしないから……だから――、頼む。そんなに警戒してくれるな」
嫌な思いをさせちまった音芽に、加害者の俺が気を遣わせてどうするんだよ!
それでも俺はお前が好きで好きで堪らないんだ。
近付けば触れたくてたまらなくなるし、気を抜いたら抱きしめてしまいそうになる。
そうならないためには離れるしかないんだ。
そう思って彼女からそっと距離を取ったら、何故か音芽が傷付いたような顔をして――。
なんでそんな顔するんだよ音芽。
お前が罪悪感を覚える必要なんて、皆無なんだぞ?
そんな風に甘い顔をするから俺みたいなのがつけ上がっちまうんだろ?
音芽が何か言いたげに口を開いた丁度その時、またしても着信があって――。
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