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音芽の本心
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……えっと、そうだ。恥ずかしかった、だ。
何で?
何で恥ずかしかったんだっけ?
ドキドキしてた……とか、言わなかったか?
ドキドキの理由は……えっと……。お、俺のことが大好き、とか……言ったり……した?
って、それ、今の俺の心臓バクバク状態を言ってんじゃなくて……過去の音芽の鼓動の話だった、よ、な?
えっと、この認識……間違ってねぇ?
ん? って、ちょっと待て。
だ、誰が誰を大好き……?
俺が音芽のことを大好きなのは当たり前として……。そういう話じゃなかった、ような。
え、ちょっ、待っ……!
も、もしかして! 音芽が俺を……とか、そんな話だった?
嘘だろ。夢落ち、とかじゃ、ねぇよ、な?
もう1度恐る恐る自分の胸元に視線を下ろした俺は、フワリと香る、甘やかな音芽の香りにクラクラしてしまう。
この匂いは……多分夢じゃない。
ってことは……今、俺にしがみついて耳まで真っ赤にしてるのは……紛れもなく“本物の”音芽……?
ヤベー。
音芽が俺の腕ん中で羞恥心で耳まで真っ赤になってるとか……めちゃくちゃ可愛すぎて悶絶しそうなんだけど!
って言うか、音芽っ。
これはさすがに凶悪すぎんだろ!
これで伏せられたままの彼女の顔が上げられたりしたら……俺、絶対どうしていいか分からなくて固まっちまう。
そういう自信、ある!
とか思った矢先、顔あげるんだよな。
そういうやつなんだよ、音芽はっ。
音芽が俺の方を見上げたのに合わせて、彼女の頬をサラリと髪の毛が流れる。
色素の薄い、光が当たると時折赤っぽくさえ見える音芽の髪の毛は、触れると柔らかくてサラサラなのを、俺は知っている。
まずい。むちゃくちゃ触りたいんだけど……今それやったらおかしいよな。
その葛藤に、思わず眉根が寄ってしまって。
それを見た音芽が、変な勘違いをするなんて思いもよらなかったんだ。
というか、そこまで気が回るような状態じゃなかったし。
音芽に触れたくてたまらないのを必死に我慢していたら、俺の腕から逃れるようにスッと身体を離した音芽が、ギュッと拳を握り締めて俺をじっと見上げてきた。
え? なに?とか思っていたら。
「あ、でもねっ……恋人になりたいとか、そんなおこがましいこと思ってるわけじゃないよっ? ほら、あれだよ。近所の憧れのお兄ちゃんだから温和はっ。だからね、私のことは気にしないで大丈夫っ。今日はずっとずっと持ち続けてきた自分の気持ちにけじめをつけたかっただけなの……。だから……だから……」
とか。なに勝手に自己完結しようとしてんだよ?
好きって言っといて恋人になりたいわけじゃないとか……意味不明すぎんだろ!
これ、絶対反論の余地あり案件だよな?
そう思って音芽を見たら――。
ちょっ、なんで涙目っ!?
何だよこれ。
音芽、お前、絶対今の本心じゃねぇだろ?
そもそも。
俺、お前の言葉に何も返してねぇのに自己完結させようとするとか……俺、絶対認めねぇから。
何で?
何で恥ずかしかったんだっけ?
ドキドキしてた……とか、言わなかったか?
ドキドキの理由は……えっと……。お、俺のことが大好き、とか……言ったり……した?
って、それ、今の俺の心臓バクバク状態を言ってんじゃなくて……過去の音芽の鼓動の話だった、よ、な?
えっと、この認識……間違ってねぇ?
ん? って、ちょっと待て。
だ、誰が誰を大好き……?
俺が音芽のことを大好きなのは当たり前として……。そういう話じゃなかった、ような。
え、ちょっ、待っ……!
も、もしかして! 音芽が俺を……とか、そんな話だった?
嘘だろ。夢落ち、とかじゃ、ねぇよ、な?
もう1度恐る恐る自分の胸元に視線を下ろした俺は、フワリと香る、甘やかな音芽の香りにクラクラしてしまう。
この匂いは……多分夢じゃない。
ってことは……今、俺にしがみついて耳まで真っ赤にしてるのは……紛れもなく“本物の”音芽……?
ヤベー。
音芽が俺の腕ん中で羞恥心で耳まで真っ赤になってるとか……めちゃくちゃ可愛すぎて悶絶しそうなんだけど!
って言うか、音芽っ。
これはさすがに凶悪すぎんだろ!
これで伏せられたままの彼女の顔が上げられたりしたら……俺、絶対どうしていいか分からなくて固まっちまう。
そういう自信、ある!
とか思った矢先、顔あげるんだよな。
そういうやつなんだよ、音芽はっ。
音芽が俺の方を見上げたのに合わせて、彼女の頬をサラリと髪の毛が流れる。
色素の薄い、光が当たると時折赤っぽくさえ見える音芽の髪の毛は、触れると柔らかくてサラサラなのを、俺は知っている。
まずい。むちゃくちゃ触りたいんだけど……今それやったらおかしいよな。
その葛藤に、思わず眉根が寄ってしまって。
それを見た音芽が、変な勘違いをするなんて思いもよらなかったんだ。
というか、そこまで気が回るような状態じゃなかったし。
音芽に触れたくてたまらないのを必死に我慢していたら、俺の腕から逃れるようにスッと身体を離した音芽が、ギュッと拳を握り締めて俺をじっと見上げてきた。
え? なに?とか思っていたら。
「あ、でもねっ……恋人になりたいとか、そんなおこがましいこと思ってるわけじゃないよっ? ほら、あれだよ。近所の憧れのお兄ちゃんだから温和はっ。だからね、私のことは気にしないで大丈夫っ。今日はずっとずっと持ち続けてきた自分の気持ちにけじめをつけたかっただけなの……。だから……だから……」
とか。なに勝手に自己完結しようとしてんだよ?
好きって言っといて恋人になりたいわけじゃないとか……意味不明すぎんだろ!
これ、絶対反論の余地あり案件だよな?
そう思って音芽を見たら――。
ちょっ、なんで涙目っ!?
何だよこれ。
音芽、お前、絶対今の本心じゃねぇだろ?
そもそも。
俺、お前の言葉に何も返してねぇのに自己完結させようとするとか……俺、絶対認めねぇから。
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