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音芽の本心
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逢地先生とのあれこれは勘違いなのだと言ってはみたものの、俺は音芽が俺のことを考えて悩んでくれると考えると嬉しくて、その経緯を詳しく話すのを躊躇った。
ある程度謎を残しておいた方が、長く悶々としててくれるだろ?
そう思ったんだけど。
「温和だけ納得してて……ずるい」
そりゃそうだよな。
俺が音芽の立場でも同じように思う。
理不尽な俺の態度に、拗ねたような顔でそう言って俺を睨んできた音芽に、俺はにやけそうになるのを必死で堪えた。
「正直なこと言っていいか? 俺さ、お前がそんな風に俺のことで思い悩んでるって考えただけでゾクゾクするんだけど……」
率直に言うと正にそれ。
俺にしちゃ、素直に自分の気持ちを音芽にさらけ出せたと思うんだけど、言われた音芽の方は、全く納得がいかなかったらしい。
俺の言葉に、戸惑いに揺れる瞳を大きく見開くんだ。
けど、俺としてはそれすらも楽しくて。
「だから、さ。このまま誤解、とかずにおいてもいいだろ? なぁ音芽、もう少しあれこれ思い悩めよ」
自分でも、酷いことを言っていると思う。けど、さ。ずっと思い続けてきた、一方通行みたいに感じていた女が、実はそうじゃなかったって知ったら、もっともっと俺のことを考えてくんねぇかなって思うだろ?
ひねくれ者な上に独占欲の強い男でごめんな、音芽。
心の中でそっと謝る俺に、
「温和はっ。私に同じことされても……平気、なの?」
って音芽が俺を睨みつけてくる。
やべー。
むちゃくちゃ可愛いんだけど。
音芽の必死の訴えに、俺は
「それは無理な相談だ。俺、どんなことしてでもお前を問い詰めるな」
ってにべもなく即答する。
自分で言っててもすげぇ矛盾って思うわ。
そう思っているくせに。
俺の言葉に、「だったら」って言い募ろうとしてくる音芽を、「お前、俺のこと信用してねぇじゃん? 口でいくら説明したって意味ないだろ」って押さえつけて取り付く島も与えてやらないとか。
俺も結構ひどい男だよな。
真実が知りたければ音芽自身が逢地先生に確かめればいい。
そのルートはしっかり確保しといてやるからさ、そうしろよ。
そう提案してやってもなお、恨みがましい目で俺を見つめてくる音芽に、俺は真剣な顔をして言い募る。
「――俺だって今まで散々お前にヤキモキさせられてきたんだ。少しは仕返しさせろよ」
ってな。
俺を好きなんだったら何だってあんなにお前、“妹ポジション”にこだわったのか、ハッキリ説明してもらおうじゃねぇか。
それが俺にとってどれだけ「男として見られていない」って突きつけられてるみたいでショックだったかとか、思い至らないとは言わせねぇかんな?
じっと音芽を見つめ続けたら、やっとそのことに気づいたのか、音芽がハッとした顔をしたんだ。
ある程度謎を残しておいた方が、長く悶々としててくれるだろ?
そう思ったんだけど。
「温和だけ納得してて……ずるい」
そりゃそうだよな。
俺が音芽の立場でも同じように思う。
理不尽な俺の態度に、拗ねたような顔でそう言って俺を睨んできた音芽に、俺はにやけそうになるのを必死で堪えた。
「正直なこと言っていいか? 俺さ、お前がそんな風に俺のことで思い悩んでるって考えただけでゾクゾクするんだけど……」
率直に言うと正にそれ。
俺にしちゃ、素直に自分の気持ちを音芽にさらけ出せたと思うんだけど、言われた音芽の方は、全く納得がいかなかったらしい。
俺の言葉に、戸惑いに揺れる瞳を大きく見開くんだ。
けど、俺としてはそれすらも楽しくて。
「だから、さ。このまま誤解、とかずにおいてもいいだろ? なぁ音芽、もう少しあれこれ思い悩めよ」
自分でも、酷いことを言っていると思う。けど、さ。ずっと思い続けてきた、一方通行みたいに感じていた女が、実はそうじゃなかったって知ったら、もっともっと俺のことを考えてくんねぇかなって思うだろ?
ひねくれ者な上に独占欲の強い男でごめんな、音芽。
心の中でそっと謝る俺に、
「温和はっ。私に同じことされても……平気、なの?」
って音芽が俺を睨みつけてくる。
やべー。
むちゃくちゃ可愛いんだけど。
音芽の必死の訴えに、俺は
「それは無理な相談だ。俺、どんなことしてでもお前を問い詰めるな」
ってにべもなく即答する。
自分で言っててもすげぇ矛盾って思うわ。
そう思っているくせに。
俺の言葉に、「だったら」って言い募ろうとしてくる音芽を、「お前、俺のこと信用してねぇじゃん? 口でいくら説明したって意味ないだろ」って押さえつけて取り付く島も与えてやらないとか。
俺も結構ひどい男だよな。
真実が知りたければ音芽自身が逢地先生に確かめればいい。
そのルートはしっかり確保しといてやるからさ、そうしろよ。
そう提案してやってもなお、恨みがましい目で俺を見つめてくる音芽に、俺は真剣な顔をして言い募る。
「――俺だって今まで散々お前にヤキモキさせられてきたんだ。少しは仕返しさせろよ」
ってな。
俺を好きなんだったら何だってあんなにお前、“妹ポジション”にこだわったのか、ハッキリ説明してもらおうじゃねぇか。
それが俺にとってどれだけ「男として見られていない」って突きつけられてるみたいでショックだったかとか、思い至らないとは言わせねぇかんな?
じっと音芽を見つめ続けたら、やっとそのことに気づいたのか、音芽がハッとした顔をしたんだ。
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