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*ふたりの初めて
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言って、俺はどうしていいか分からないみたいに胸前でもじもじしている音芽の手を取って、そのままグイッと引っぱるように自分の胸板に押し当てた。
途端驚いたように音芽が固まるのがホント可愛くてたまらない。
手こそ、俺に載せられた手前動かせないでそのままにしていたけれど、せめて視線だけは逸らしたかったんだろうな。
そっと横を向こうとしたのが分かって、俺はそれも封じてしまいたくなる。
加虐心そのままに、
「顔背けんな」
そう低く囁きかけたら、音芽のやつ、ビクッとしてから完全に身動きが取れなくなったみたいだ。
そのおどおどしたような戸惑いに憂いた瞳の奥、俺に命令されるたびに彼女が淡い期待を揺らめかせているのを、俺は見逃さない。
いつか奏芽が言ったように、音芽にはそういう素質があるんだと思う。
音芽が望むなら、俺はとことん彼女の望みに応えようじゃないか。
「音芽、手、退けたら承知しないからな?」
真剣な顔で真正面から見つめながら言ったら、音芽は案の定「はい……」と、まるで条件反射のように素直に返事してしまった。
そうして、自分でその反応に驚いたように瞳を見開くんだ。
バカ音芽。マジでまだ無自覚なんだな。
そう気がついたら、彼女のM性を俺がひとつずつ開花させていくのも悪くないとか思っちまって。
俺も大概Sの素質があるってことか?
俺の胸元に手を置いているのが恥ずかしくて仕方ないんだろう。
頬まで真っ赤に染めてしまっているのに、何故か俺の言葉は絶対みたいに服従している音芽に、俺は自然目を眇めていた。
これからどう言う言葉を投げかけて、音芽を辱めてやろうか?とすら思っている自分に気が付いて驚いたくらいだ。
俺のそう言う気配を察したのかな?
まだ指示も出していないのに、音芽がおずおずともう一方の手も俺の身体に伸ばしてきて。
音芽、お前、最高だっ!
表情にこそほとんど出さなかったけれど、音芽は俺の視線からそれが正解なのだと理解しただろう。
日頃は嫌になるくらい鈍感なくせに、変なところでは察しがいいとか……音芽、ホントはすげぇエロいのな?
「音芽……」
俺はあえて音芽の行動の是非には触れず、彼女をじっと見つめた。
そうしてそっと音芽の耳元に顔を近づけて、低めた声音で「口、開けよ」って耳朶に直接吹き込んでやったんだ。
その声が、自分でも分かるくらい甘く掠れているのがちょっと恥ずかしかったけど、表には出さないように努めた。
まぁ実際、俺の声にゾクッとしたように首をすくませて、従順にも言われた通り薄く唇を開いた音芽には、俺が照れてるなんてこと、気づかれてはいないだろう。
恍惚ともとれる音芽のその表情は、どう見ても俺に支配されることを心地いいと感じている者のそれだ。
これをうまく利用してやれば、音芽が俺と一線を越える恥ずかしさを軽くしてやれるかもしれない。
〝俺に指示されたから〟。
そう思わせてやることが、重要だと思った。
途端驚いたように音芽が固まるのがホント可愛くてたまらない。
手こそ、俺に載せられた手前動かせないでそのままにしていたけれど、せめて視線だけは逸らしたかったんだろうな。
そっと横を向こうとしたのが分かって、俺はそれも封じてしまいたくなる。
加虐心そのままに、
「顔背けんな」
そう低く囁きかけたら、音芽のやつ、ビクッとしてから完全に身動きが取れなくなったみたいだ。
そのおどおどしたような戸惑いに憂いた瞳の奥、俺に命令されるたびに彼女が淡い期待を揺らめかせているのを、俺は見逃さない。
いつか奏芽が言ったように、音芽にはそういう素質があるんだと思う。
音芽が望むなら、俺はとことん彼女の望みに応えようじゃないか。
「音芽、手、退けたら承知しないからな?」
真剣な顔で真正面から見つめながら言ったら、音芽は案の定「はい……」と、まるで条件反射のように素直に返事してしまった。
そうして、自分でその反応に驚いたように瞳を見開くんだ。
バカ音芽。マジでまだ無自覚なんだな。
そう気がついたら、彼女のM性を俺がひとつずつ開花させていくのも悪くないとか思っちまって。
俺も大概Sの素質があるってことか?
俺の胸元に手を置いているのが恥ずかしくて仕方ないんだろう。
頬まで真っ赤に染めてしまっているのに、何故か俺の言葉は絶対みたいに服従している音芽に、俺は自然目を眇めていた。
これからどう言う言葉を投げかけて、音芽を辱めてやろうか?とすら思っている自分に気が付いて驚いたくらいだ。
俺のそう言う気配を察したのかな?
まだ指示も出していないのに、音芽がおずおずともう一方の手も俺の身体に伸ばしてきて。
音芽、お前、最高だっ!
表情にこそほとんど出さなかったけれど、音芽は俺の視線からそれが正解なのだと理解しただろう。
日頃は嫌になるくらい鈍感なくせに、変なところでは察しがいいとか……音芽、ホントはすげぇエロいのな?
「音芽……」
俺はあえて音芽の行動の是非には触れず、彼女をじっと見つめた。
そうしてそっと音芽の耳元に顔を近づけて、低めた声音で「口、開けよ」って耳朶に直接吹き込んでやったんだ。
その声が、自分でも分かるくらい甘く掠れているのがちょっと恥ずかしかったけど、表には出さないように努めた。
まぁ実際、俺の声にゾクッとしたように首をすくませて、従順にも言われた通り薄く唇を開いた音芽には、俺が照れてるなんてこと、気づかれてはいないだろう。
恍惚ともとれる音芽のその表情は、どう見ても俺に支配されることを心地いいと感じている者のそれだ。
これをうまく利用してやれば、音芽が俺と一線を越える恥ずかしさを軽くしてやれるかもしれない。
〝俺に指示されたから〟。
そう思わせてやることが、重要だと思った。
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