【R18】温和はオトメをもっと上手に愛したい

鷹槻れん

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*ふたりの初めて

20

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「……音芽おとめ

 足をギュッと閉じて、身体を強張らせる音芽おとめに、たまらず呼びかける。
 自分でも分かるくらい、その声は情欲を含んで甘くかすれていて。


 音芽と目が合った瞬間、俺は我慢が出来なくなって彼女の柔らかな唇を塞いだ。

「はる……、ッ」

 一糸纏わぬ姿で、俺に縋り付くようにして懸命に口づけに応えてくれる小さな身体を抱きしめて、

「音芽、本当にいいんだな?」

 このに及んでそう聞いてしまったのは、愛しい彼女に俺自身を求める言葉を言って欲しいと痛切に乞い願ったから。


「……や、優しく……して……お願っ……。私、初めてなの。――だから」
 
 恥ずかしさと不安に、顔を覆って消え入りそうな声音でそう言って俺を見上げる音芽に、俺はただ一言「解った」とすら言ってやれなくて。

「善処はする。けど、止められなかったら……許せ」

 とか。

 本音すぎて我ながら馬鹿かよって思った。

 でも、どうあったって音芽おとめ相手に余裕を持って接するなんて、情けねぇけど俺には無理だし……よしんばがっついて前が見えなくなっちまったら、優しくしてやるとか難しいかもって思っちまったんだ。

 あいつ自身こう言うことに関しては何にも分かんねぇだろうに、こんな俺に精一杯向き合ってくれようとする音芽に、その場限りの嘘を言えるほど俺は狡猾こうかうな男じゃなかったと言うことか。


 正直に打ち明けすぎて、怖がらせちまったかもって不安になった俺だったけれど、恍惚とした音芽の表情を見て「あ……」と気が付いた。

 そうだ。こいつ、「許せ」とか……そう言う命令口調にめちゃくちゃ弱いんだったわ。

 余裕があるのかないのか分かんねぇ女だな、ホント。

 けど、そう言うところがまた堪らなく俺をたかぶらせるんだ。


***


 俺は音芽の華奢な首筋に、あとが残らないギリギリの強さで軽いリップ音を立てながら次々にキスを落としていく。
 次の場所に移る時、わざと唇でかすめるように音芽の肌を移動すると、俺が吐く微かな呼吸にでさえ過剰なまでに反応しては小さく身体を震わせる。
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