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音芽と撫子
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***
考えてみれば音芽は昨日初体験を済ませたばかりだ。
そんなに酷く抱いたつもりはねぇけど、ほんの少し出血させちまったのは事実だし、恋焦がれた女の子を初めて自分のものに出来たのだ。
無意識に思いのほか飛ばし過ぎていたとしても全然不思議じゃない。
今日は予定外にも鶴見不在の穴をみんなでカバーし合って乗り越えねばならなかったし、音芽も相当疲れたんじゃなかろうか。
そんなことを思いながら一階へ降りたら、音芽が給湯室に入っていく後ろ姿が見えた。
***
無意識に音芽の後を追うように給湯室に近付くと、中から「疲れたぁー」という音芽の可愛らしい声がして。
そりゃそうだよな。
俺も疲れたけど、ちっこいのにお前、本当よく頑張ったもんな。
思いはしたけれど、何となくすぐに声をかけるのが憚られて、息を潜めて中の様子に耳を澄ませてしまう。
もしこんなところを他の先生に見られたら、俺、完璧に不審者だよな、とか思いつつ。
俺のいないところでの音芽の振る舞いと言うのに興味が湧いたんだから仕方ねぇだろ?
と、中からパタッ、パタンッと冷蔵庫を開け閉めする音が聴こえてきて。
そういえば前に飲み物を冷やそうと扉を開けてみたら、“鳥飼”と書かれたネームタグが付けられた、飲むヨーグルトが数個並んでいたのを思い出す。
――小さい頃からアイツ、ヨーグルト好きだったしな。
職場の給湯室にも好きなもんを備蓄してるのがハムスターっぽくて、思わず笑っちまったっけ。
まぁ、音芽はネズミ系全般が苦手だから、そんなこと言ったら嫌な顔するんだろうけど。
考えてみれば音芽は昨日初体験を済ませたばかりだ。
そんなに酷く抱いたつもりはねぇけど、ほんの少し出血させちまったのは事実だし、恋焦がれた女の子を初めて自分のものに出来たのだ。
無意識に思いのほか飛ばし過ぎていたとしても全然不思議じゃない。
今日は予定外にも鶴見不在の穴をみんなでカバーし合って乗り越えねばならなかったし、音芽も相当疲れたんじゃなかろうか。
そんなことを思いながら一階へ降りたら、音芽が給湯室に入っていく後ろ姿が見えた。
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無意識に音芽の後を追うように給湯室に近付くと、中から「疲れたぁー」という音芽の可愛らしい声がして。
そりゃそうだよな。
俺も疲れたけど、ちっこいのにお前、本当よく頑張ったもんな。
思いはしたけれど、何となくすぐに声をかけるのが憚られて、息を潜めて中の様子に耳を澄ませてしまう。
もしこんなところを他の先生に見られたら、俺、完璧に不審者だよな、とか思いつつ。
俺のいないところでの音芽の振る舞いと言うのに興味が湧いたんだから仕方ねぇだろ?
と、中からパタッ、パタンッと冷蔵庫を開け閉めする音が聴こえてきて。
そういえば前に飲み物を冷やそうと扉を開けてみたら、“鳥飼”と書かれたネームタグが付けられた、飲むヨーグルトが数個並んでいたのを思い出す。
――小さい頃からアイツ、ヨーグルト好きだったしな。
職場の給湯室にも好きなもんを備蓄してるのがハムスターっぽくて、思わず笑っちまったっけ。
まぁ、音芽はネズミ系全般が苦手だから、そんなこと言ったら嫌な顔するんだろうけど。
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