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いわゆるデートとか言うやつ
後者だったら結構ショック
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なのに、人の心音芽知らずと言うか何と言うか。
「……私の身体……魅力、なかった?」
って聞いてくるとか――。
入浴後でパンチ力半端ない色気を漂わせる音芽に、懸命に「セックスなし宣言」をした俺の苦労って一体?と思わずにはいられない。
バカ音芽め!
ここで泣きそうな顔をして咎めてきやがるとか……一体誰が想定出来んだよ?
すぐに自分の言動のはしたなさに気付いたらしい音芽が、慌てて口に手を当てて俺の出方をソワソワとうかがってきたけれど、それすら情欲を煽る仕草にしか見えねぇとか。
(マジで勘弁してくれ……)
俺は音芽へ驚愕の目を向けずにはいられなかった。
「――お前ってマジで腹立つぐらい鈍感だよな」
ここまでやられたんだ。
そのくらいの悪態はつかせて欲しい。
未だ俺の言葉の真意が分かんねーらしい鈍感娘が、驚いたように「え?」とつぶやくから。
そんなにはっきり言わねぇと分かんねえのかよ?と思いつつ、俺は「分かってたけど」と吐き捨てて口火を切った。
「俺、お前に負担かけたくないから我慢するって言っただけなんだけど? そんなことも分かんねぇの?」
言いながら、音芽を恨めしげに睨むのも忘れない。
なぁ、音芽さんよ。許されるなら今すぐにでも襲いかかりてぇ気持ちを必死に抑えてる男心をもうちょっと汲んじゃあくれねぇかな?
俺からの『音芽を抱かない宣言』は、初体験翌日の音芽が、息をつく暇もないぐらい一日中忙しかったのを気遣ってのセリフだ。
そういうのがなけりゃ、せっかく俺が開発した身体だ。
馴らしの意味も込めて毎日だって抱きたいっつーの!
だが、実際問題として、音芽は心配になるくらい従順なところがある女だ。
きっと、俺が「抱きたい」と一言欲を吐き出せば、自分がどんなに辛くても俺に応えようとしてくれるだろう。
それが分かっていたから、無理はさせらんねぇなと思っただけなんだけどな。
俺が自分の身体を気遣って抱くのを我慢していると告げた瞬間の音芽のホッとした表情を見て、俺は自分の選択が間違いじゃなかったと確信した。
……んだけど――。
「温和、有難うっ!」
絶対、『子供の頃みたいに甘えられる! わーいっ!』と頭を切り替えたに違いない音芽のはしゃぎっぷりを見て、俺は彼女の無邪気さがちょっぴり恨めしくなる。
なぁ、音芽さんよ。
その礼は『気遣ってくれて』に掛かんの?
それとも『襲わないでくれて』に掛かんの?
後者だったら俺、結構ショックなんだけど――。
音芽より先に風呂から上がって、ベッドの縁に腰掛けていた俺の横にポンッと飛び乗るように腰掛けてきた音芽が、俺の首筋にギューッ!と抱きついてきて、嬉しげに「温和、有難うっ!」とか言ってくるから。
このバカ娘は俺の理性を崩壊させるつもりなのか⁉︎と心の中で思いっきり悪態を吐いて。
溜め息混じり、「――っ、だからそういうのは……」って言いかけた俺は、キョトンとした音芽の表情を見て、通じそうにねぇなと諦めて口をつぐんでうつむいた。
「……私の身体……魅力、なかった?」
って聞いてくるとか――。
入浴後でパンチ力半端ない色気を漂わせる音芽に、懸命に「セックスなし宣言」をした俺の苦労って一体?と思わずにはいられない。
バカ音芽め!
ここで泣きそうな顔をして咎めてきやがるとか……一体誰が想定出来んだよ?
すぐに自分の言動のはしたなさに気付いたらしい音芽が、慌てて口に手を当てて俺の出方をソワソワとうかがってきたけれど、それすら情欲を煽る仕草にしか見えねぇとか。
(マジで勘弁してくれ……)
俺は音芽へ驚愕の目を向けずにはいられなかった。
「――お前ってマジで腹立つぐらい鈍感だよな」
ここまでやられたんだ。
そのくらいの悪態はつかせて欲しい。
未だ俺の言葉の真意が分かんねーらしい鈍感娘が、驚いたように「え?」とつぶやくから。
そんなにはっきり言わねぇと分かんねえのかよ?と思いつつ、俺は「分かってたけど」と吐き捨てて口火を切った。
「俺、お前に負担かけたくないから我慢するって言っただけなんだけど? そんなことも分かんねぇの?」
言いながら、音芽を恨めしげに睨むのも忘れない。
なぁ、音芽さんよ。許されるなら今すぐにでも襲いかかりてぇ気持ちを必死に抑えてる男心をもうちょっと汲んじゃあくれねぇかな?
俺からの『音芽を抱かない宣言』は、初体験翌日の音芽が、息をつく暇もないぐらい一日中忙しかったのを気遣ってのセリフだ。
そういうのがなけりゃ、せっかく俺が開発した身体だ。
馴らしの意味も込めて毎日だって抱きたいっつーの!
だが、実際問題として、音芽は心配になるくらい従順なところがある女だ。
きっと、俺が「抱きたい」と一言欲を吐き出せば、自分がどんなに辛くても俺に応えようとしてくれるだろう。
それが分かっていたから、無理はさせらんねぇなと思っただけなんだけどな。
俺が自分の身体を気遣って抱くのを我慢していると告げた瞬間の音芽のホッとした表情を見て、俺は自分の選択が間違いじゃなかったと確信した。
……んだけど――。
「温和、有難うっ!」
絶対、『子供の頃みたいに甘えられる! わーいっ!』と頭を切り替えたに違いない音芽のはしゃぎっぷりを見て、俺は彼女の無邪気さがちょっぴり恨めしくなる。
なぁ、音芽さんよ。
その礼は『気遣ってくれて』に掛かんの?
それとも『襲わないでくれて』に掛かんの?
後者だったら俺、結構ショックなんだけど――。
音芽より先に風呂から上がって、ベッドの縁に腰掛けていた俺の横にポンッと飛び乗るように腰掛けてきた音芽が、俺の首筋にギューッ!と抱きついてきて、嬉しげに「温和、有難うっ!」とか言ってくるから。
このバカ娘は俺の理性を崩壊させるつもりなのか⁉︎と心の中で思いっきり悪態を吐いて。
溜め息混じり、「――っ、だからそういうのは……」って言いかけた俺は、キョトンとした音芽の表情を見て、通じそうにねぇなと諦めて口をつぐんでうつむいた。
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