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言えない言葉
一刻も早く!
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放課後――。
音芽がなぜか職員室に戻ってこない。事務仕事なんて、基本職員室でやった方が捗るはずなのに、あいつ、教室で仕事を済ませる気だろうか?
川越も、不自然な音芽の不在に気付いているらしく、チラチラと空席のままの音芽の席を気にしている。それが分かるから、俺は絶対にこの女から目を離してはいけないと、警戒心を強めた。
音芽が職員室にいないことを気にしている川越から目を離せないと思っていた矢先、俺は教頭からコミュニティルームに来るよう言われてしまった。
(タイミングが悪すぎるだろ!)
内心(勘弁してくれ)と思いながらも、上司からの呼び出しを無視するわけにもいかなくて、俺は川越を気にしながらも教頭について職員室を出る。
音芽。頼むから俺が戻るまで職員室には戻ってくるなよ?
願わくは、養護の逢地先生と一緒に保健室でお茶でもしていて欲しい。
そう思ったけれど、職員室を出る際にふと見た勤務管理のパソコン画面で、残念ながら逢地先生はすでに退勤していることが分かって、俺は絶望的な気持ちで溜め息を落とした。
こうなると、俺不在の間だけで構わないから、音芽が職員室へ戻ってこないよう祈るしかない。だけどさっき音芽の机に彼女が普段使っている校務用パソコンがそのままになっていたのを見た俺は、不安しか感じなくて……。こうしている間にも、音芽のやつがパソコンを取りに戻ってくるんじゃないだろうかと思ってしまう。
俺の知らないところで、音芽が川越に何か言われてどこかへ連れ出されたりしたらマズイではないか。
そんなふうに音芽のことを気にしながらの教頭との会合は、当たり前だが内容がほとんど頭に入ってこなかった。
まぁ正直なところ、鶴見の病状や復帰時期に関する話で、要約すればまだしばらくの間は川越に代打をしてもらわないといけないという感じだったと思う。
『その間、学年主任として二年部の取りまとめをお願いしますよ?』的なことが一番言いたかったんだろうが……。
(それ話すの、今じゃなくても良かっただろ!?)
上司相手に、思わずそんな本音をぶつけたくなる程度には、俺はイラついてしまった。
教頭への挨拶もそこそこにコミュニティルームを飛び出したのは、大目に見て欲しい。
一刻も早く、職員室へ戻らねば――!
音芽がなぜか職員室に戻ってこない。事務仕事なんて、基本職員室でやった方が捗るはずなのに、あいつ、教室で仕事を済ませる気だろうか?
川越も、不自然な音芽の不在に気付いているらしく、チラチラと空席のままの音芽の席を気にしている。それが分かるから、俺は絶対にこの女から目を離してはいけないと、警戒心を強めた。
音芽が職員室にいないことを気にしている川越から目を離せないと思っていた矢先、俺は教頭からコミュニティルームに来るよう言われてしまった。
(タイミングが悪すぎるだろ!)
内心(勘弁してくれ)と思いながらも、上司からの呼び出しを無視するわけにもいかなくて、俺は川越を気にしながらも教頭について職員室を出る。
音芽。頼むから俺が戻るまで職員室には戻ってくるなよ?
願わくは、養護の逢地先生と一緒に保健室でお茶でもしていて欲しい。
そう思ったけれど、職員室を出る際にふと見た勤務管理のパソコン画面で、残念ながら逢地先生はすでに退勤していることが分かって、俺は絶望的な気持ちで溜め息を落とした。
こうなると、俺不在の間だけで構わないから、音芽が職員室へ戻ってこないよう祈るしかない。だけどさっき音芽の机に彼女が普段使っている校務用パソコンがそのままになっていたのを見た俺は、不安しか感じなくて……。こうしている間にも、音芽のやつがパソコンを取りに戻ってくるんじゃないだろうかと思ってしまう。
俺の知らないところで、音芽が川越に何か言われてどこかへ連れ出されたりしたらマズイではないか。
そんなふうに音芽のことを気にしながらの教頭との会合は、当たり前だが内容がほとんど頭に入ってこなかった。
まぁ正直なところ、鶴見の病状や復帰時期に関する話で、要約すればまだしばらくの間は川越に代打をしてもらわないといけないという感じだったと思う。
『その間、学年主任として二年部の取りまとめをお願いしますよ?』的なことが一番言いたかったんだろうが……。
(それ話すの、今じゃなくても良かっただろ!?)
上司相手に、思わずそんな本音をぶつけたくなる程度には、俺はイラついてしまった。
教頭への挨拶もそこそこにコミュニティルームを飛び出したのは、大目に見て欲しい。
一刻も早く、職員室へ戻らねば――!
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