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第10章:それぞれの道と新たなる旅立ち
あとがき
しおりを挟む詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~、最後までお付き合いいただき、誠に、誠に、ありがとうございました!
病室のベッドの上、「何のために生まれたのか」という後悔と共に一度目の人生を終えたガクが、異世界で二度目の生を受け、かけがえのない仲間たちと出会い、世界を救い、そして再び新たな冒険へと旅立っていく。
彼の、あまりにも騒々しく、あまりにも波乱万丈な物語を、こうして無事に、一つのフィナーレまでお届けできたこと、感無量でございます。
この物語は、最強の力を持った主人公が、ただ敵をなぎ倒していく、という単純な物語にはしたくありませんでした。
彼が本当に欲しかったものは何か。
前世で、喉から手が出るほど渇望したはずの「平和」が、仲間を失った彼にとっては、ただの「退屈」でしかなかったように。
彼が、最後の最後に見つけた宝物は、伝説の神器でも、莫大な富でもなく、どうしようもなくて、やかましくて、それでも最高に愛おしい仲間たちと過ごす、「騒々しくて刺激的な日常」そのものだったのではないか、と、そんな想いで、この物語を紡いでまいりました。
サラの、気持ちのいいツッコミ。
ハガンの、全てを解決する(?)胃袋。
ドルセンの、ここぞという時に役立たず、いや、役に立つボケ。
アリシアの、まっすぐな純真さ。
セリアとエリスの、揺るぎない慈愛。
フィオナとミリアの、健気な成長。
そして、バルガスの、どうしようもないエロ親父っぷり。
最後に、全てを掻き回してくれた、腹黒転生者皇女ソフィア。
皆さんは、どのキャラクターを、好きになっていただけたでしょうか。
彼らが、皆さんの心の中で、いつまでも生き続け、時折、ふとした瞬間に、「あいつら、今頃、何やってるかな」と、思い出していただけるような、そんな存在になっていれば、作者として、これ以上の喜びはありません。
さて、物語はエピローグで、ガクたちの「新たなるドタバタ冒険」が始まる、という形で幕を閉じました。
そう、彼らの物語は「終わり」では、決してありません。
伝説の海賊王が遺したという「世界最大の秘宝」とは、一体何なのか。
女王になることを誓ったアリシア、帝国を内から変えようと野望を燃やすソフィア。それぞれの道を歩み始めた仲間たちとの、再会は、あるのか。
彼らの旅を、またいつか、どこかで、描ける日が来ることを、私自身、心の底から願っております。
そして、最後になりましたが、作者として、少しだけ、宣伝を。
本作のような、電車で読んではいけないレベルのドタバタコメディはもちろん、手に汗握るシリアスな戦記物、胸がキュンとなる甘々なラブコメディ、背筋が凍るようなホラーサスペンスまで、様々なジャンルの物語を、日々、こつこつと執筆しております。
もし、ガクたちの物語を、少しでも、楽しんでいただけたのなら、きっと、気に入っていただける世界が、他作品にも、あるはずです。
もしよろしければ、作者ページから、他の物語の世界も、ちらりと、覗いてみていただけますと、これ以上ないほど、喜びます。
それでは、またいつか、どこかの物語で、皆様と、お会いできることを、楽しみにしております。
この物語を読んでくださった、全ての皆様の毎日に、少しでも多くの笑顔と、感動と、そして、ほんの少しのドタバタがありますように。
本当に、本当に、ありがとうございました!
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200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
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