チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました

Gaku

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シーズン1 F級の祝福者と、恋する女神の英雄譚

第4話:『迷子のパーティと、スケベな剣豪』

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雄大なる王都アルカディアの西門をくぐり、我々が新たな旅路へと足を踏み入れてから、早くも三度、二つの陽が昇り、そして沈んでいった。

眼前に広がるのは、遥か地平線の彼方まで続いているのではないかと錯覚させるほどの、長大なる街道。 時折すれ違う馬車や旅人たちもまばらになり、聞こえてくるのは風の音と、俺たちの足音だけ……と言いたいところだが、現実はそう甘くはなかった。

「だーかーら! 俺はこの剣を売るつもりも、この子たちを譲るつもりもありませんって!」

「つれないこと言うなよ兄ちゃん! その剣、どう見ても国宝級の名刀じゃねえか。あんたみたいなヒョロい優男が持ってても宝の持ち腐れだ。俺様が有効活用してやるって言ってんだよ!」

俺たちの目の前に立ち塞がっているのは、見るからに柄の悪い四人組の冒険者パーティだった。 その先頭で、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら俺に絡んでいるのは、ボサボサの赤髪を荒々しく逆立てた男、ジン。 腰には身の丈ほどもある巨大な刀を差し、歴戦の猛者特有の鋭い眼光を放っているのだが、その視線は俺ではなく、俺の背後のソフィアとリナに、いやらしく粘着していた。

「へっへっへ、それにしても極上の美女揃いじゃねえか。なあ、こんな頼りない男より、この『紅蓮の風』のジン様と遊ばないか? 悪いようにはしねえぜ?」

「……不愉快ですね」

ソフィアが、能面のような無表情で、氷点下の呟きを漏らした。その瞳の奥で、俺以外には見えない蒼い炎がゆらりと揺らめく。

「おいジン! 貴様、また一般人に絡んでいるのか! 恥を知れ!」

ジンの背後から、凛とした叱責の声が飛んだ。 声の主は、燃えるような赤い髪をポニーテールに束ねた、軽装鎧の女性剣士。その整った顔立ちには、真面目すぎて融通が利かなそうな気質が滲み出ている。 彼女の後ろには、困り顔の大男ゴードンと、ひょろりとした弓使いのリックが控えていた。

「うるせえな、リーダー! 俺はただ、戦力増強のスカウトをしてるだけだ!」 「強盗まがいのスカウトがあるか! それに、今はそんなことをしている場合ではない! 我々は急いでいるのだ!」

女性剣士――サラは、手に持った地図をバシバシと叩きながら叫んだ。

「この地図によれば、我々が目指す『水の都アクアリア』への最短ルートは、この崖を直登した先にあるはずなのだ!」

彼女がビシッと指差した先には、どう見ても角度90度の断崖絶壁がそびえ立っていた。

「いやリーダー、どう見ても崖です! 道じゃありません!」 「いいや、私の勘が告げている! これは敵を欺くための幻影だ! ここを登れば近道だ!」 「だめだこの人……また始まった……」

ゴードンとリックが頭を抱える中、ジンは「へっ、リーダーの方向音痴には付き合ってらんねえ」と吐き捨てると、再び俺に向き直った。

「と、いうわけでだ。兄ちゃん。俺たちは急いでるし、イライラしてるんだ。手っ取り早く実力行使といかせてもらうぜ?」

ジンが、腰の巨大な刀に手をかけた。 ジャキッ、と鯉口を切る音が響く。その瞬間、彼の纏う空気が一変した。ただのチンピラではない。本物の、人を斬り慣れた剣豪の殺気だ。

「おい、やめろジン!」 サラが止めようとするが、遅い。

「悪く思うなよ! その剣と女、俺様がいただく! 必殺、神速の居合い――『刹那』ッ!」

ジンが地面を蹴った。 速い。俺の動体視力では、その姿がブレて消えたように見えた。 気づいた時には、すでに俺の懐に潜り込み、白刃が俺の首元へと迫っていた。

「(死んだ……!)」

俺は恐怖で声も出ず、ただ反射的に、持っていた聖剣を盾にするように前に突き出すことしかできなかった。

だが。

「……あら、危ない」

背後で、ソフィアが小さく、しかし楽しげに囁いたのが聞こえた気がした。

次の瞬間。

「うおおらぁぁぁッ!? ぶべらっ!?」

ジンの足が、何もない平坦な地面で、まるで氷の上に乗ったかのようにツルンと滑った。 全力の踏み込みがスカされた勢いで、彼の体は独楽のように空中できりきり舞いし、その遠心力が乗ったままの顔面が、俺がただ前に突き出していただけの聖剣の柄(つか)頭に、吸い込まれるように激突した。

ゴォォォン!!

まるで寺の鐘をついたような重厚な音が響き渡る。 ジンは白目を剥き、美しい放物線を描いて後方へ吹っ飛ぶと、そのまま地面に頭から突き刺さり、ピクリとも動かなくなった。

「…………え?」

俺は、突き出した剣をそのままに、ポカンと口を開けていた。 何が起きた?

シン、と静まり返る街道。 数秒の沈黙の後、サラがおずおずと口を開いた。

「……な、なんという……」

彼女は、信じられないものを見る目で俺を見つめていた。

「ジンの『刹那』は、視認することすら困難な神速の一撃……。それを、剣を抜くことすらせず、柄の一撃だけで迎撃するとは……!」

「え、いや、あの……」

「しかも、相手の勢いを殺さず利用し、最小限の動きで無力化する。まさに『柔よく剛を制す』の極致。……噂には聞いていたが、これほどの達人が実在したとはな」

サラの瞳に、あからさまな尊敬の色が宿っていく。 後ろにいるゴードンとリックも、「すげえ……あのジンを一撃で……」「達人だ……」とざわめいている。

違うんです。 俺はただビビって剣を出しただけで、あいつが勝手に転んで勝手にぶつかってきただけなんです。 そう説明しようとしたが、サラは俺の手をガシッと握りしめた。

「助かった。礼を言う。あんた、すごい腕だな」

その力強い瞳には、先ほどまでの刺々しい敵意は微塵もなく、純粋な驚きと尊敬の念が宿っていた。

「いや、俺は本当に何も……あれは偶然で……」

「謙遜するな。並の剣士にできる芸当ではない。私の名はサラ・フィンブレン。こいつらは仲間のゴードンとリックだ。もしよかったら、今度、ぜひ稽古をつけてくれないだろうか?」

「えええ!? け、稽古ですか!?」

完全に、俺のことを達人級の凄腕剣士だと勘違いしてしまっている。 ゴードンとリックも、尊敬の眼差しで俺に頭を下げている。

どう説明したものか、俺が途方に暮れていると、地面に刺さっていた厄介な人物が復活した。

「……いっててて……。やられたぜ、完全に……。腹ん中にゴーレムの一撃でも喰らったかと思ったぜ……」

額に巨大なタンコブを作ったジンが、フラフラと起き上がった。 その顔には怒りの色はない。むしろ、どこか愉快で仕方がないといった表情を浮かべていた。

「兄ちゃん、あんた、名前は?」

「え、あ、ユウキですけど……」

「ユウキか。気に入った!」

ジンは、ニカッと白い歯を見せて豪快に笑った。

「まさか、この俺が、あんな赤子をあやすような動きで一発KOされるとはな! 面白い! 実に面白い! ユウキ、あんたがその剣に本当に相応しい男なのか、この俺の目で、とっくりと確かめてやる! というわけで、しばらくあんたたちの旅についてくぜ!」

「はあ!? なんでそうなるんですか!?」

「うるせえ! 俺がそう決めたんだから、決定事項だ! 文句は言わせねえ!」

強引すぎるジンの宣言に俺が口をあけていると、今度は反対側から鋭い声が飛んだ。

「ちょっと待て! ジンが勝手について行くなら、私たちも黙っているわけにはいかないな!」

サラが、慌てて待ったをかけた。

「私の方向音痴を克服するための稽古、まだ諦めていないぞ。それに、貴様らの次の目的地は『水の都アクアリア』だろう? 奇遇だな、私たちもそこへ向かう予定だったんだ」

「え、そうなんですか?」

「ああ。だが、このまま自分たちだけで行けば、また迷って永遠にたどり着けない気がするからな! 毒を食らわば皿までだ。道中、その神業のような剣技、たっぷりと学ばせてもらうついでに、道案内も頼むぞ!」

後ろでゴードンとリックも、「リーダーがそう言うなら……」「まあ、ユウキさんについて行ったほうが、少なくとも物理的に目的地には着けそうですし……」と、それぞれ苦笑しながらも同意している。

こうして、俺は、全く図らずも、絶望的に方向音痴だが腕は立つ美人剣士とその愉快な仲間たちに尊敬され、女好きでスケベだが剣の腕は超一流の剣豪に、一方的に懐かれて(?)しまったのだった。

「ユウキ、すっげー! あのスケベオヤジ、一発でやっつけちゃった! カッコよかった!」

リナが、俺の腕に再び飛びついてきて、瞳をキラキラと輝かせている。 彼女の中では、俺はすでに伝説の英雄になってしまっているようだ。

「ははは……どうしてこうなった……」

俺が頭を抱えていると、一連の騒動を、最初から最後まで静かに見守っていたソフィアが、すっと音もなく俺の隣に立った。 彼女は、ジンが自分たちに無礼に絡んできた時、明らかに不快そうな、氷のように冷たい空気を漂わせていた。 そして、俺があの奇跡的な一撃でジンを倒した瞬間は、ほんの少しだけ、実に満足そうな表情を浮かべていたのを、俺は見逃さなかった。

だが、今。 サラが、感謝の印にと、俺の手にそっと触れて「本当にありがとう」と微笑みかけた、その瞬間。

またしても、ソフィアの完璧な微笑みが、まるで美しいガラス細工に微細なヒビが入るように、ほんのわずかに凍りついたのを、俺は確かに感じ取っていた。

「ユウキは、本当に……人や、トラブルを惹きつけるのが、お上手なのですね」

彼女が紡いだ言葉。 その透き通るような響きには、感心と、呆れと、そして、おそらく彼女自身ですらまだ気づいていないであろう、ほんのひとさじの棘が、確かに混じっていた。

新たな出会いは、新たな波乱の始まりを告げていた。 俺の異世界ハーレム計画(そんなものは断じてない)は、俺のあずかり知らぬところで、ますます複雑で騒々しいものになろうとしていた。

そして、その混沌の中心で、慈愛に満ちた女神の心が、少しずつ、しかし確実に変化の兆しを見せ始めていることを、この時の俺は、まだ知る由もなかったのである。
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