小さい頃「お嫁さんになる！」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる！

第15話 ルカちゃんに急接近します！

季節は5月下旬。
学校では体育祭の準備に取り掛かっております。
私は学級委員として体育祭関係で忙しい毎日です。

それはそうと、最近私には気になる事がある。

それは…。

「八雲さん」

「天道くん・・・」

「手伝うよ・・・」

最近、天道くんの様子がおかしい・・・。
普段は寺島くんたちと騒いでいるあの天道くんが大人しい・・・。

聞きたいけど、もし深刻な事情があったらちょっと嫌だな・・・。


◇


ーー時間はお昼休み
気になりすぎて広間まで来てしまった。
天道くんの真実を探る為にも！
ん、あれは？

「涼く～ん！」

「ルカ！？」

（あの子・・・前に天道くんが言っていた例の・・・）

あの子が天道くんが言っていたルカちゃん？

確か1・つ・下・って言っていたから中等部の子よね？

にしても、何あの胸！？

本当に中学生！？

（いけない！？私ったら！年下に嫉妬してしまって、先輩として大人げないわ！）

とにかく、ちょっと私もあの子に話しかけてみよう！

「天道くん！」

「あ！八雲さん！」

「その子が前に言っていた・・・」

「え？あなたは誰ですか！？」

「ひぃ！？」

（めちゃくちゃ私の事睨んでる！？）

なにこの子！？
まさか、私を天道くんの彼女と勘違いしている！？

そういえば、天道くん。
今でもこの子に『お嫁さんになる』って言われているんだっけ？

でも、私が天道くんの"彼女"って、なんか悪くないかも・・・

いやいや、今はそんなことを考えている場合じゃない！？

「え、え～っと、あなたが天道くんが言っていたルカちゃん？」

「そうですが？」

「私、天道くんのクラスメイトの八雲澄香、よろしくね！」

「で？なんの用ですか？まさか！？涼くんを狙って！？」

「違う違う！あなたとお話がしたいだけなの！？」

「私と？」

何とか警戒は多少だけど解いてくれたみたい・・・。

まさか女の子相手にここまで緊張するなんて・・・想定外だったわ・・・。

なんかもう疲れたかも・・・。