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第23話 兵藤と美琴ちゃん
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ーー兵藤湊。
こいつとの出会いは、高校に入学した時からだった。
名門の中学を出ていたらしく、そんな兵藤は俺にとっては全くの正反対の奴と思っていた。
勉強が得意でただのがり勉野郎だと勝手に思っていたが、ある事を境にその考えを改めるようになった。
ある日、俺が昼休みにたまたま好きな漫画の電子書籍をスマホで読んでいた時だった。
その漫画を読んでいた際に兵藤が話しかけてきた。
なんと、兵藤もその漫画が好きだったらしくさらに話をしていくと、兵藤は漫画やラノベ、アニメが大好きなオタクな面があった事が分かった。
それが分かってからはかなり話が弾んで、そこから俺と兵藤は友達になっていった。
◇
ーー場所は戻ってショッピングモール
そんな兵藤とまさかの遭遇、しかもルカと一緒に居るところに・・・。
「どうしたの2人して。デートかい?」
「い、いやその・・・」
「うん!涼くんとデートだよ!」
「お、おいルカ」
「あはは、相変わらず仲良いね!」
兵藤は笑って和ませようとしてくれていた。
だがな、俺はすごく恥ずかしいんだよ!
「ってか、兵藤はなんでここにいんだよ?漫画の新刊買いに来ただけなのか?」
「まあそれもあるけど…。」
「あるけど…?」
「湊~!」
もったいぶったような発言をよそに、遠くから兵藤を呼ぶ声が聞こえた。
声の主は可愛らしい女の子だった。
見た目はルカとそれほど歳は変わらなさそうに見えるけど・・・?
「初めまして!私、"美琴"って言います!あなたは、湊が良く話す天道涼太くんですか?」
「え、そうそう!俺天道涼太!美琴ちゃんって兵藤の彼女かい?」
「あ、いや・・・ただの、幼馴染みたいなものだよ・・・」
なんかちょっと兵藤が焦った感じに思えたが、幼馴染か・・・。
俺とルカみたいな関係かな?
「あの~!」
「え?な、なに?」
「私、涼くんの彼女(予定)の下野ルカです!涼くんに色目使ってないよね!?」
今度はルカがギロりとした眼で美琴ちゃんをガン見してやがるよ!
「止めろルカ!美琴ちゃん困ってるだろ!ごめんね美琴ちゃん・・・」
「あはは、じゃあ僕らもう行くから、ルカちゃんもごめんね・・・。」
ちょっとぎこちない感じになったが、兵藤と美琴ちゃんはその場から去って行った。
兵藤に嫌われてなきゃ良いけど・・・
◇
腹が減った。
ここで昼食の時間を取る事にして1階にあるフードコートへと向かった。
俺はチャーハンを頼んでルカはスパゲッティと頼んだ料理は別々だった。
どっちも美味そうだった。
俺はチャーハンとパクパク、ルカはスパゲッティをチュルチュルとそれぞれ食べた。
食事はあっという間に終わった。
「ふう、食った食ったと!」
「涼くんご馳走様!ごめんね奢らせちゃって・・・」
「いいよ、これくらい・・・」
俺の方が年上だから当たり前の事だよ・・・。
◇
フードコートを後にして俺達はモール内を歩き回っていた。
4階まで来たが、正直もう寄る所なんて…
「・・・ルカ?」
ルカは物欲しそうにある場所を見つめていた。
そこは期間限定の魚の展示会、小さな水族館ともよべるものだった。
「ルカ、それ見てみたいのか?」
「あ、良いかな?」
「まあ、入場無料って書いてあるし寄ってくか・・・」
こうして俺とルカはモール内の小さな水族館へと足を運んだ。
こいつとの出会いは、高校に入学した時からだった。
名門の中学を出ていたらしく、そんな兵藤は俺にとっては全くの正反対の奴と思っていた。
勉強が得意でただのがり勉野郎だと勝手に思っていたが、ある事を境にその考えを改めるようになった。
ある日、俺が昼休みにたまたま好きな漫画の電子書籍をスマホで読んでいた時だった。
その漫画を読んでいた際に兵藤が話しかけてきた。
なんと、兵藤もその漫画が好きだったらしくさらに話をしていくと、兵藤は漫画やラノベ、アニメが大好きなオタクな面があった事が分かった。
それが分かってからはかなり話が弾んで、そこから俺と兵藤は友達になっていった。
◇
ーー場所は戻ってショッピングモール
そんな兵藤とまさかの遭遇、しかもルカと一緒に居るところに・・・。
「どうしたの2人して。デートかい?」
「い、いやその・・・」
「うん!涼くんとデートだよ!」
「お、おいルカ」
「あはは、相変わらず仲良いね!」
兵藤は笑って和ませようとしてくれていた。
だがな、俺はすごく恥ずかしいんだよ!
「ってか、兵藤はなんでここにいんだよ?漫画の新刊買いに来ただけなのか?」
「まあそれもあるけど…。」
「あるけど…?」
「湊~!」
もったいぶったような発言をよそに、遠くから兵藤を呼ぶ声が聞こえた。
声の主は可愛らしい女の子だった。
見た目はルカとそれほど歳は変わらなさそうに見えるけど・・・?
「初めまして!私、"美琴"って言います!あなたは、湊が良く話す天道涼太くんですか?」
「え、そうそう!俺天道涼太!美琴ちゃんって兵藤の彼女かい?」
「あ、いや・・・ただの、幼馴染みたいなものだよ・・・」
なんかちょっと兵藤が焦った感じに思えたが、幼馴染か・・・。
俺とルカみたいな関係かな?
「あの~!」
「え?な、なに?」
「私、涼くんの彼女(予定)の下野ルカです!涼くんに色目使ってないよね!?」
今度はルカがギロりとした眼で美琴ちゃんをガン見してやがるよ!
「止めろルカ!美琴ちゃん困ってるだろ!ごめんね美琴ちゃん・・・」
「あはは、じゃあ僕らもう行くから、ルカちゃんもごめんね・・・。」
ちょっとぎこちない感じになったが、兵藤と美琴ちゃんはその場から去って行った。
兵藤に嫌われてなきゃ良いけど・・・
◇
腹が減った。
ここで昼食の時間を取る事にして1階にあるフードコートへと向かった。
俺はチャーハンを頼んでルカはスパゲッティと頼んだ料理は別々だった。
どっちも美味そうだった。
俺はチャーハンとパクパク、ルカはスパゲッティをチュルチュルとそれぞれ食べた。
食事はあっという間に終わった。
「ふう、食った食ったと!」
「涼くんご馳走様!ごめんね奢らせちゃって・・・」
「いいよ、これくらい・・・」
俺の方が年上だから当たり前の事だよ・・・。
◇
フードコートを後にして俺達はモール内を歩き回っていた。
4階まで来たが、正直もう寄る所なんて…
「・・・ルカ?」
ルカは物欲しそうにある場所を見つめていた。
そこは期間限定の魚の展示会、小さな水族館ともよべるものだった。
「ルカ、それ見てみたいのか?」
「あ、良いかな?」
「まあ、入場無料って書いてあるし寄ってくか・・・」
こうして俺とルカはモール内の小さな水族館へと足を運んだ。
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