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第十二話 川へ行こう
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バーベキューを開始して、一時間程が過ぎた頃だった。
川上にいた先着グループが、何かを始めた。どうやらフリスビーで遊んでいるようだ。
それを眺めて達也が言った。
「俺達もなんか持ってきたらよかったなぁ……」
しかし直ぐに縁は否定をした。
「風に影響されやすいフリスビーなんかダメだぜ……。川に落ちて流されるよ」
美香が言った。
「でも楽しそうよ。向こうも男女二組で……私達と同じよ」
美香の言うように、先着のグループも男女二組で……おそらく大学生だろうか……長身の男性二人と、ギャル風の女性と、カジュアルだが……長い黒髪をした清楚っぽい女性だった。
そのグループはしばらくフリスビーで遊んでいたが……案の定縁の言う通り、フリスビーは川に落下した。
落下したフリスビーは、グループよりも川下にいる、縁達の方へ当たり前のように流れてきた。
縁は呆れたようすで立ち上がった。
「しゃあねぇなぁ……拾ってやるか……」
縁はフリスビーを拾うために、川の方へと向かった。
そんな縁を見て、美香は瑠璃にひそひそ話しかけた。
「で?どうなの?新井場は?」
瑠璃は目を丸くした。
「なに?美香ちゃん……いきなり……」
「あの美人のお姉さん……新井場君の彼女じゃないんでしょ?」
美香は桃子の事を言っているようだ。
瑠璃は少し表情をひきつらせた。
「そうみたいだけど……」
「瑠璃……気になるんでしょ?新井場君……仲もいいじゃない」
「そんな……前にちょっとお世話になっただけで……」
対応に困っている瑠璃だったが、美香はそんな事お構いなしで、話を続けた。
「新井場君……私のクラスの女子にも人気あるから……」
「はは……そうなんだ……」
瑠璃は苦笑いするしかなかった。
瑠璃と美香がそんな話で盛り上がっているとは知らずに、縁はフリスビーを拾おうと、川辺で拾うタイミングを見計らっていた。
縁が川辺でフリスビーを待ち構えていると、フリスビーは肉眼でも確認できる位の距離に来た。
幸い水位は低く、流れも緩やかで、フリスビーも岸よりに流れているので、濡れずに取れそうだ。
縁はタイミングを見計らい、持っていた木の枝でフリスビーを引っかけ、自身に手繰り寄せた。
縁がフリスビーを見事に捕獲すると、そのフリスビーの持ち主らしき女性が縁に声をかけてきた。フリスビーを取ることに集中していた縁は、その女性がこっちに向かっていることに、気付かなかった。
「すまない……手を煩わせて……。濡れていないか?」
背後からの声に、縁は難しい表情をした。若い女性にしては、堅い話し方……それに聞いたことのある声……。
縁は表情をひきつらせて、その声の方を振り向いた。
縁を見てその女性は目を丸くした。
「縁……」
「やっぱり……桃子さん……」
縁は顔をひきつらせて、薄ら笑いをしている。
そんな縁とは対照的に、桃子は笑顔で縁に言った。
「縁ではないかっ!こんなところで会うとは……。奇遇……いや、運命か……」
縁は顔をひきつらせたまま言った。
「何を言ってんだ……」
「縁もバーベキューか?誰と来ているんだ?」
「達也と雨家さん……それに達也の彼女と……」
「ほぉ……そうか……」
桃子はニヤリとした。何か良からぬ事を考えているようだ。
縁は不信感を露にした。
「何をニヤニヤしてんだ?薄気味悪い……」
しかし桃子は縁の毒にも、怯むことなく言った。
「私から提案があるんだが……」
縁はあからさまに嫌な顔をした。
「あんまり聞きたくないな……」
すると達也が背後から現れた。
「縁……なにやって……あっ!」
達也は桃子の存在に気が付き、目を丸くした。
すると桃子は笑顔で言った。
「久しぶりだな……。守谷少年……」
「縁の彼女の……」
縁はすぐさま、達也に突っ込みを入れた。
「彼女じゃねぇっ!」
縁の彼女と言われ、まんざらでもない桃子は、達也に言った。
「少年……どうだろ……君達と私達のグループで、一緒にアウトドアを楽しまないか?」
予想通りの展開に、縁は頭を抱えた。
「やっぱ、そうきたかぁ……」
頭を抱えた縁を、お構いなしに達也は言った。
「いいっすねぇ……そうしましょうっ!大勢の方が楽しいっすから……」
「おいっ……勝手に決めんな……」
縁は達也を制したが……達也はお構いなしだ。
「大丈夫だよ。美香も雨家もOKするよ」
縁は再び頭を抱えた。
「その根拠はどっから出てくんだ?」
桃子の提案を、達也が独断で受け入れた事により、合同でバーベキューをすることになった。
こうして計八人で楽しい(?)バーベキューが始まった。
縁達がいた場所に、桃子率いる学生グループが、荷物を持ってきて、合流した……。男性が二人と、見覚えのある女性が一人そこにいた。
するとその見覚えのある女性が、縁に高いテンションで話しかけた。
「縁君っ!久しぶりっ!」
縁はそのテンションに顔をひきつらせた。
「はは……桜さん……」
テンションの高い女性は……秋元桜……桃子の所属している『文芸部』の部員で、ギャル風の今時の女子大生だ。
桜は言った。
「夏以来ね……元気してた?」
「まぁ……そこそこ……」
すると桜は縁に耳打ちした。
「相変わらず桃子に振り回されてるんでしょ?」
「はは……」
縁は苦笑いするしかなかった。
縁が桜と話していると、大学生の男性の一人が、話に入ってきた。
男性は黒ぶち眼鏡をかけていて、黒髪をセンター分けしており、簡単に言えば、賢そうな顔をしている。
目は鋭く、それを誤魔化すために、眼鏡をしているような感じだった。
「秋元君……小笠原さんを悪く言うのは止めていただきたい……」
桜は思わず苦笑いをした。
「あ……矢那崎先輩……。やだぁ……私そんな事言ってませんよ……」
桜に矢那崎と呼ばれる男性は、その鋭い目で縁を見た。
「君が……新井場君かい?」
縁は矢那崎の視線を、反射的に不快に思った。
「はぁ……そうですけど……」
矢那崎は縁の反応に、不適に笑った。
「ふっ……意外に小柄だね……。そしてあまり賢そうには見えない……」
挑発とも取れる矢那崎の態度に、縁は少しムッとした表情で、桜に言った。
「桜さん……なんなのこの人?」
桜はバツの悪そうな表情をした。
「いやぁ……私の……先輩……てきな?」
矢那崎は続けて縁に言った。
「失礼……名乗るのが先だったね……。僕は矢那崎拓郎東應大学の学生だ。君の話は聞いているよ……新井場縁君……」
縁は矢那崎に言った。
「それで?俺になんかモンクでも?」
矢那崎は少し考えて言った。
「モンク?……少し違うな……。忠告だよ」
縁は怪訝な表情をした。
「忠告?」
「そうさ……忠告さ……。あまり桃子さんにまとわり付くのは……やめたまえ」
矢那崎の言葉に縁は思わず目を丸くし、そして高らかに笑った。
「はははっ……アンタ何を言ってんだ?」
縁に笑われた矢那崎は、明らかに不機嫌な表情をした。
「何が可笑しい?」
「可笑しいよ……。アンタが何を思っているが知らないけど……そりゃ勘違いだ」
矢那崎は今度はムッとした表情になった。
「この僕が勘違いなどするわけがないだろ……」
この矢那崎という男は、見たままの自意識過剰な性格のようだ。
縁は言った。
「結局何が言いたいわけ?」
矢那崎は不適に笑った。自意識過剰の他に喜怒哀楽も激しそうだ。
「ふっ……君に小笠原さんは、釣り合わないって事さ……」
縁は呆れた様子で桜に言った。
「何言ってんの?この人……」
桜はバツの悪そうな表情をした。
「参ったなぁ……」
すると矢那崎にもう一人の大学生の男が話しかけてきた。
「矢那崎さん……それくらいでいいんじゃないですか?」
矢那崎に話しかけてきた男は、矢那崎とは反対に、爽やかで笑顔の似合う好青年といった感じだった。
桜はその男に言った。
「井本先輩……助かった……」
桜は安堵の表情をし、井本はそれを見て苦笑いをした。
「はは……ごめんね。新井場君だっけ?この人ちょっと変わってんだ」
矢那崎はムッとした表情で井本に言った。
「なんだ井本?僕は今彼と話をしているんだ。邪魔をするな……」
矢那崎の矛先は井本に向いたらしく、二人は何やら言い合っている。言い合っているというか、井本が宥めている感じだ。
縁はチラリと桃子の方を見た。桃子は機嫌良く瑠璃と話をしている。呑気なものだった。
縁はこっそり桜に聞いた。
「あの井本って人は、まともそうだけど……」
すると桜はニヤニヤしながら言った。
「でしょぉ?私の彼氏なんだぁ……」
「あっそぉ……」
こちらのグループと似たような編成だな……と、縁は思った。
縁は桜に言った。
「何で……今日バーベキューを?時期的に寒いでしょ?」
桜は苦笑いをしながら言った。
「はは……やっぱそう思う?矢那崎先輩が「今の時期の方が空いてるから」って……でも縁君達もじゃん……」
矢那崎は達也と同じ発想のようだ。
縁は言った。
「あの矢那崎って人……アウトドアって感じじゃなさそうだけど?」
桜は呆れた様子で言った。
「アウトドアで、桃子に良いところを見せたかったんじゃない……」
アウトドアに得意な人間は格好良く見えるものなのか……確かに達哉も、いつもよりは頼りがいがあるように見える。
縁は呟いた。
「桃子さんにお熱な訳か……」
すると桜がとんでもない事を言った。
「無駄だって言ったんだけどね……。桃子には縁君がいるからって……」
縁は頭を抱えた。
「はぁ……それで俺に、敵意を剥き出しにしてるのか……」
「桃子と縁君のカップルは……内の大学でも有名だから……」
ヘラヘラとそう言う桜に、縁はすかさず突っ込んだ。
「カップルじゃねぇ!」
川上にいた先着グループが、何かを始めた。どうやらフリスビーで遊んでいるようだ。
それを眺めて達也が言った。
「俺達もなんか持ってきたらよかったなぁ……」
しかし直ぐに縁は否定をした。
「風に影響されやすいフリスビーなんかダメだぜ……。川に落ちて流されるよ」
美香が言った。
「でも楽しそうよ。向こうも男女二組で……私達と同じよ」
美香の言うように、先着のグループも男女二組で……おそらく大学生だろうか……長身の男性二人と、ギャル風の女性と、カジュアルだが……長い黒髪をした清楚っぽい女性だった。
そのグループはしばらくフリスビーで遊んでいたが……案の定縁の言う通り、フリスビーは川に落下した。
落下したフリスビーは、グループよりも川下にいる、縁達の方へ当たり前のように流れてきた。
縁は呆れたようすで立ち上がった。
「しゃあねぇなぁ……拾ってやるか……」
縁はフリスビーを拾うために、川の方へと向かった。
そんな縁を見て、美香は瑠璃にひそひそ話しかけた。
「で?どうなの?新井場は?」
瑠璃は目を丸くした。
「なに?美香ちゃん……いきなり……」
「あの美人のお姉さん……新井場君の彼女じゃないんでしょ?」
美香は桃子の事を言っているようだ。
瑠璃は少し表情をひきつらせた。
「そうみたいだけど……」
「瑠璃……気になるんでしょ?新井場君……仲もいいじゃない」
「そんな……前にちょっとお世話になっただけで……」
対応に困っている瑠璃だったが、美香はそんな事お構いなしで、話を続けた。
「新井場君……私のクラスの女子にも人気あるから……」
「はは……そうなんだ……」
瑠璃は苦笑いするしかなかった。
瑠璃と美香がそんな話で盛り上がっているとは知らずに、縁はフリスビーを拾おうと、川辺で拾うタイミングを見計らっていた。
縁が川辺でフリスビーを待ち構えていると、フリスビーは肉眼でも確認できる位の距離に来た。
幸い水位は低く、流れも緩やかで、フリスビーも岸よりに流れているので、濡れずに取れそうだ。
縁はタイミングを見計らい、持っていた木の枝でフリスビーを引っかけ、自身に手繰り寄せた。
縁がフリスビーを見事に捕獲すると、そのフリスビーの持ち主らしき女性が縁に声をかけてきた。フリスビーを取ることに集中していた縁は、その女性がこっちに向かっていることに、気付かなかった。
「すまない……手を煩わせて……。濡れていないか?」
背後からの声に、縁は難しい表情をした。若い女性にしては、堅い話し方……それに聞いたことのある声……。
縁は表情をひきつらせて、その声の方を振り向いた。
縁を見てその女性は目を丸くした。
「縁……」
「やっぱり……桃子さん……」
縁は顔をひきつらせて、薄ら笑いをしている。
そんな縁とは対照的に、桃子は笑顔で縁に言った。
「縁ではないかっ!こんなところで会うとは……。奇遇……いや、運命か……」
縁は顔をひきつらせたまま言った。
「何を言ってんだ……」
「縁もバーベキューか?誰と来ているんだ?」
「達也と雨家さん……それに達也の彼女と……」
「ほぉ……そうか……」
桃子はニヤリとした。何か良からぬ事を考えているようだ。
縁は不信感を露にした。
「何をニヤニヤしてんだ?薄気味悪い……」
しかし桃子は縁の毒にも、怯むことなく言った。
「私から提案があるんだが……」
縁はあからさまに嫌な顔をした。
「あんまり聞きたくないな……」
すると達也が背後から現れた。
「縁……なにやって……あっ!」
達也は桃子の存在に気が付き、目を丸くした。
すると桃子は笑顔で言った。
「久しぶりだな……。守谷少年……」
「縁の彼女の……」
縁はすぐさま、達也に突っ込みを入れた。
「彼女じゃねぇっ!」
縁の彼女と言われ、まんざらでもない桃子は、達也に言った。
「少年……どうだろ……君達と私達のグループで、一緒にアウトドアを楽しまないか?」
予想通りの展開に、縁は頭を抱えた。
「やっぱ、そうきたかぁ……」
頭を抱えた縁を、お構いなしに達也は言った。
「いいっすねぇ……そうしましょうっ!大勢の方が楽しいっすから……」
「おいっ……勝手に決めんな……」
縁は達也を制したが……達也はお構いなしだ。
「大丈夫だよ。美香も雨家もOKするよ」
縁は再び頭を抱えた。
「その根拠はどっから出てくんだ?」
桃子の提案を、達也が独断で受け入れた事により、合同でバーベキューをすることになった。
こうして計八人で楽しい(?)バーベキューが始まった。
縁達がいた場所に、桃子率いる学生グループが、荷物を持ってきて、合流した……。男性が二人と、見覚えのある女性が一人そこにいた。
するとその見覚えのある女性が、縁に高いテンションで話しかけた。
「縁君っ!久しぶりっ!」
縁はそのテンションに顔をひきつらせた。
「はは……桜さん……」
テンションの高い女性は……秋元桜……桃子の所属している『文芸部』の部員で、ギャル風の今時の女子大生だ。
桜は言った。
「夏以来ね……元気してた?」
「まぁ……そこそこ……」
すると桜は縁に耳打ちした。
「相変わらず桃子に振り回されてるんでしょ?」
「はは……」
縁は苦笑いするしかなかった。
縁が桜と話していると、大学生の男性の一人が、話に入ってきた。
男性は黒ぶち眼鏡をかけていて、黒髪をセンター分けしており、簡単に言えば、賢そうな顔をしている。
目は鋭く、それを誤魔化すために、眼鏡をしているような感じだった。
「秋元君……小笠原さんを悪く言うのは止めていただきたい……」
桜は思わず苦笑いをした。
「あ……矢那崎先輩……。やだぁ……私そんな事言ってませんよ……」
桜に矢那崎と呼ばれる男性は、その鋭い目で縁を見た。
「君が……新井場君かい?」
縁は矢那崎の視線を、反射的に不快に思った。
「はぁ……そうですけど……」
矢那崎は縁の反応に、不適に笑った。
「ふっ……意外に小柄だね……。そしてあまり賢そうには見えない……」
挑発とも取れる矢那崎の態度に、縁は少しムッとした表情で、桜に言った。
「桜さん……なんなのこの人?」
桜はバツの悪そうな表情をした。
「いやぁ……私の……先輩……てきな?」
矢那崎は続けて縁に言った。
「失礼……名乗るのが先だったね……。僕は矢那崎拓郎東應大学の学生だ。君の話は聞いているよ……新井場縁君……」
縁は矢那崎に言った。
「それで?俺になんかモンクでも?」
矢那崎は少し考えて言った。
「モンク?……少し違うな……。忠告だよ」
縁は怪訝な表情をした。
「忠告?」
「そうさ……忠告さ……。あまり桃子さんにまとわり付くのは……やめたまえ」
矢那崎の言葉に縁は思わず目を丸くし、そして高らかに笑った。
「はははっ……アンタ何を言ってんだ?」
縁に笑われた矢那崎は、明らかに不機嫌な表情をした。
「何が可笑しい?」
「可笑しいよ……。アンタが何を思っているが知らないけど……そりゃ勘違いだ」
矢那崎は今度はムッとした表情になった。
「この僕が勘違いなどするわけがないだろ……」
この矢那崎という男は、見たままの自意識過剰な性格のようだ。
縁は言った。
「結局何が言いたいわけ?」
矢那崎は不適に笑った。自意識過剰の他に喜怒哀楽も激しそうだ。
「ふっ……君に小笠原さんは、釣り合わないって事さ……」
縁は呆れた様子で桜に言った。
「何言ってんの?この人……」
桜はバツの悪そうな表情をした。
「参ったなぁ……」
すると矢那崎にもう一人の大学生の男が話しかけてきた。
「矢那崎さん……それくらいでいいんじゃないですか?」
矢那崎に話しかけてきた男は、矢那崎とは反対に、爽やかで笑顔の似合う好青年といった感じだった。
桜はその男に言った。
「井本先輩……助かった……」
桜は安堵の表情をし、井本はそれを見て苦笑いをした。
「はは……ごめんね。新井場君だっけ?この人ちょっと変わってんだ」
矢那崎はムッとした表情で井本に言った。
「なんだ井本?僕は今彼と話をしているんだ。邪魔をするな……」
矢那崎の矛先は井本に向いたらしく、二人は何やら言い合っている。言い合っているというか、井本が宥めている感じだ。
縁はチラリと桃子の方を見た。桃子は機嫌良く瑠璃と話をしている。呑気なものだった。
縁はこっそり桜に聞いた。
「あの井本って人は、まともそうだけど……」
すると桜はニヤニヤしながら言った。
「でしょぉ?私の彼氏なんだぁ……」
「あっそぉ……」
こちらのグループと似たような編成だな……と、縁は思った。
縁は桜に言った。
「何で……今日バーベキューを?時期的に寒いでしょ?」
桜は苦笑いをしながら言った。
「はは……やっぱそう思う?矢那崎先輩が「今の時期の方が空いてるから」って……でも縁君達もじゃん……」
矢那崎は達也と同じ発想のようだ。
縁は言った。
「あの矢那崎って人……アウトドアって感じじゃなさそうだけど?」
桜は呆れた様子で言った。
「アウトドアで、桃子に良いところを見せたかったんじゃない……」
アウトドアに得意な人間は格好良く見えるものなのか……確かに達哉も、いつもよりは頼りがいがあるように見える。
縁は呟いた。
「桃子さんにお熱な訳か……」
すると桜がとんでもない事を言った。
「無駄だって言ったんだけどね……。桃子には縁君がいるからって……」
縁は頭を抱えた。
「はぁ……それで俺に、敵意を剥き出しにしてるのか……」
「桃子と縁君のカップルは……内の大学でも有名だから……」
ヘラヘラとそう言う桜に、縁はすかさず突っ込んだ。
「カップルじゃねぇ!」
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