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イチャイチャデレデレ‥出生の秘密へ
しおりを挟む気がつくと、夫婦布団の上で頭と首と脇を冷やされていた。
腹ばいになりパソコンのキーを打つ先生が隣にいた。安心したのも束の間、吐き気が襲う。
「うっ…」
「おっ、気がついたか」 先生はキーボードを打つ手を止めて私を見た。
「うっ、げっ、はっ 吐きそう」
私は起き上がり手の平で口を塞ぐ。先生は慌てて起き上がり、
「まっ、待てっ 待てよ!」
私を抱きあげると トイレまで走り込んだ。便器に無理矢理私の顔を突っ込むと
「よしっ、 吐けっ」 と号令をかけ、先生は私の背中を撫でさすった。
食べた物を全て吐いた。余りの苦しさに私は、涙を流しながら子供みたいに泣いてしまった。
先生は男らしく 「待ってろ、拭いてやるから!」
絞った御手拭きでゲロまみれの私の汚れた口周辺から首 浴衣 を拭いてくれる。
「臭っせぇ~っ おい、臭すぎだ、風呂に入れっ」
先生は私の手首で脈拍を確認すると、私を抱き上げ、風呂場へ直行した。自分の浴衣を素早く脱ぎ、私を裸にするとお姫様抱っこして湯舟に入った。私を膝の上に乗せたまま手の平で湯を掬い私の顔をゴシゴシ洗う。それから 抱きしめたかと思うと… 頭をなぜ回す。
「ったくぅ 手間かかるぜぇ おまえって奴は!」
「う~ん 大好き あいしてるぅ」
私はまだ酔ったフリをして先生に告白した。 先生の体に腕を回して頬を胸にくっつける。
「分かってるよ 俺無しじゃ ダメってことだろ」
私は顔を上げ 勝ち誇る先生の顔をみて悔しくなり…
「違うよっ 先生が私を欲しいって思ったんでしょ!」
(ここは 譲れない…)
「黙れっ!」
先生は私の唇を自分の唇で塞ぐ。
そしてすぐに 離すと、
「ゲロ臭せぇ~、うがいしろっ」
私は急いで 湯が出ている蛇口から湯を手の平で掬い うがいする。
「飲むなよっ!」
先生の注意を守りガラガラゴロゴロペッ と吐きだす。
「よ~し いい子だ 褒美をやる」
私をギュッと抱きしめてくる。
「もう一回 チュー欲しい」
私が口を突き出しキスをねだる素振りを見せると、先生は軽く唇を寄せたあと浴室の窓に顔を向けた。
「朧月夜だなぁ…」
先生に抱き寄せられたまま窓からの月の光にうっとり見惚れてしまう。
「綺麗だね…先生」
春霞みに ぼんやりと浮かび上がる下弦の月
柔らかな光りは浴室の窓から二人に降り注ぎ先生の端正な顔の造りをいっそう凛々しく映し出した。
(せんせい やっぱ 素敵…)
屋外からは庭に引き込まれた小川のせせらぎ。
先生の裸の胸に耳をあてると力強い心臓の拍動が聞こえる。
ドックンドックンと基礎正しく 私の耳につたわる。
朧月は妖しい輝きで二人を淫秘な世界へ誘う。
先生が…好き
先生の優しい キスを体中に受けながら、先生と一つになる事を願ってる。でも、自己中な先生は自分が満足すると
「そろそろ 出るか」
乾いたタオルを腰に巻き、私にもタオルをよこして先生は、先に浴室を出て行ってしまった。取り残された私はバスタオルを体に巻いて部屋まで先生の後を着いて行く、お預けを喰らった犬のよう…に。先生は裸のまま 部屋に用意されている冷蔵庫から 冷えた水を取り
出し、ごくりと一口飲むと
「パソコン取っくれっ」
タオルを外し、浴衣を着て座敷に座りなおす。私がパソコンを目の前に持っていくと早速 開き アップする。キーボードを打ちだすと、私の事など忘れてしまっている。私は、浴衣を何とか着て先生の
飲みかけの冷水を頂戴して満足していた。
「失礼いたします」
仲居さんが入って来て食べ終わった食器を 手際よく片付け始める。
先生はモニターを見ながら
「すまんが、 こいつに何か消化の良いもの持ってきてくれ」
「はぁっ お食事でございますか…でしたら デザートを今から すぐにご用意いたします。」仲居さんが答えると、
「デザートが 食事になるかっ!板前に 黒崎が消化の良い食べ物が欲しいと言ってると伝えろ っ!」
先生は仲居さんの顔には、見向きもせず命令する。
「かしこまりました」仲居さんは顔をひきつらせながら退室していった。その一部始終を眺めながら
(ったくぅ…どこまでも 自己中で俺様なんだから――)
溜息が出てくる。
先生の横に座り、パソコンのモニターを盗み見ると
「…原稿?」 私の呟きが聞こえたのか
「明日…締め切り」返事は返ってきたがキ―を打つ指先は止まらない。
「明日って!」 私は仰天する。
今日やっと ヨーロッパから帰国して …そのまま病院来て弟の診察して…私の相手しながら 締め切り寸前の原稿仕上げるだっ、正気の沙汰じゃない。先生のタフさに感心しつつ、
(そりやぁご機嫌も悪くなるわ…)
さっきの仲居さんへの不作法は目をつぶる事にした。
その仕事ぶりもさることながら、見かけも、今朝見た時より無精髭が伸びて、そのワイルドなオヤジっぷり…に惚れ惚れする。
「仕事が出来る 大人って感じね」
私は先生の横で呟きながら、モニターの原稿を目で追った。後で必ず校正いりそうな乱文…
(メディカルワークス社の原稿?)
「あれ? 現代医学出版」
(一体何社の原稿掛け持ちしてるの この人は‼︎)
「先生 お待たせしやした 入りますよ!」
部屋の外から声がかかる。
「おう」
先生はモニターにくぎ付けのまま 返事をする。
「失礼 しやす」
板前さん直々に小振りな土鍋を持ってきてくれた。
「先生 うちの仲居が気ぃきかなくって、ったくぅ…どうもすいません」
板前さんが卓上に美味しそうな湯気の上がる土鍋を置いた。
先生は相変わらず キーを打ちながら
「シゲさん そのさ、先生は今夜はいいよ…無礼講だ…」
板前さんには 目もくれず話す…私は思わず…
(何が無礼講よ…偉そうに )
「わざわざ 運んできて頂いて 申し訳ありません、失礼なのは… こちらのほうです、仲居さんにも 謝っておいてください…本当にごめんなさい」
「いや―奥様に謝られちゃあ こっちこそ恐縮しますよっ
どうか 冷めないうちに召しあがってくだせぇやし」
(おっ 、奥様ぁぁ!)
「あっ あのっ 、奥様ぁって…わたし…ちっ」
慌てふためく。
「ごちゃごちゃ言ってないで、 さっさと 食えっっぇ!」
先生のエンターキーを押す音が パンッと響く。
その 気迫に 、
「はっはいっ」
何故か 逆らえず、とっさに返事してしまう。
土鍋の蓋を開けようとすると、
「あっ、奥様っ お気をつけなすって、熱いですからっ
大事な奥様に火傷さしちゃあ、手前どもが女将に叱られてしまいます…ここは 手前どもにお任せください」
板前さんは手際よく土鍋の蓋をあける。開けた瞬間 ぱぁ―とあたりに 磯の香りが立ち込めた。
華やかな桜エビのピンク色が 目をひく。三ツ葉をチラシた彩り
(美味しそう!)
板前さんは
「今日は駿河から初物の桜エビが入ったんで 三浦の海岸で取れたアサリで出汁を取ってます。さっぱりしてますので 消化にもよいかと…」
解説しながら 手際よく先生と私に取り分けてくれた。
「先生が 奥様お連れになるのは 初めてで… 仲居連中は そりゃあもう 板場で大騒ぎですよ 先生に惚れてる仲居も一人や二人できかないんで…」
板前さんは薬味やら、何やら 調えながら余計な話しを
始める。…先生は無視して仕事してるし…
(‘おくさま’って)否定したくても その隙も与えず、
「女将さんも ‘あんな若い可愛らしい方がいたんだ’って 喜んでいらっしゃいましたよ。いつもお一人でいらして、先代の[おお先生]も生きてらしたら さぞお喜びかと…」
「シゲさん… そろそろ 出てってくれるか?」
キレる寸前の声色 一瞬部屋の空気が凍る…
「あっ 」
何とか取り繕わないと…
「わぁー おいしそぉ― 先に頂戴しますよ せ・ん・せっ」
(我ながら…‘わたしって おバカ?’)
自己嫌悪…シゲさんは私のおバカ演技の間に ‘ごゆっくり’と、部屋を早々に退散した。
(はふっ はふっ )レンゲで掬って一口食べると 口の中いっぱいに磯の香りと濃厚なアサリの出汁がひろがった。噛と、プチプチシャリっと桜エビ の食感が心地よく、
「うっまあぁあ―‼︎」
(ふぅ ふぅ ガツ ガツ)私は 辺りに構わず食べる。
「っはぁ… 奥様が聞いて 呆れるなっ」
意地悪な先生は、一段落付いたのか 原稿を保存し
パソコンを横によけると、自分の茶碗に手を伸ばした。
「美味っ」舌鼓を打つ先生に
「でしょっ !」
なんだか… お腹が満たされると 、先生との微妙な関係だってどうでも良くなる。
広い座敷で二人して、横並びに食事してる姿って間が抜けてる…
(普通、座卓挟んで対面に座るものだよね…センセ?)
どうでもいい事が可笑しくて 笑える。
先生はリュックから資料を取りだし、パラパラとページをめくりながら レンゲを口に運んでいる。この人と、こんなひと時が過ごせるなんて、“ 幸せ”だと感じた。そんな乙女の感傷も、隣の欲望の塊のような男(ひと)に理解されるわけもない。
「おい、飯を食ったら俺の原稿 校正しといてくれっ、くれぐれも言っておくが…」
急に私の呆気に取られた顔を見ながら、 頭に手を置き
「消去 すんなよっ」私の瞳をじっと見つめる。
(消去ですってっ!んなドジ、このミチルちゃんがするわけ無いっ)
私は先生の口元にくっついた白いご飯粒をつまみ自分の口に入れると「ィェッ、サ― ,プロフェッサークロサキ!」と、おどけてみせた。
「阿呆 か」
先生は私の頭をくしゃくしゃ掻き混ぜる。
それにしても、先生を取り巻く交遊関係を確かめたい。
(おお先生って? 今は独身?過去には奥様がいたんだよね?バツ一かぁ…)
先生は食べ終わると、洗面所で歯を磨き出した。腰に手をあてお馴染みのオヤジポーズを取りながら居間に戻ってきた。モニターを覗き込み私が必死で校正している原稿を目で追っている。
「ほお…さすがに偏差値70超えの才女だな 上出来だっ」
「二浪の 落ちこぼれですが …ね」
専門用語 の連続、日本語で現せないのは英語…名詞か…とにかく口語文法基本に沿って…先生は集中している私を満足げに観察していたと思ったら
「寝る から」と、一言いって洗面所に消えた。
先生の言葉は耳には入ったが、今の私の知ったこっちゃない。目の前の用件に神経を研ぎ澄ませる。校正するペースが上がってきた。
急激な喉の乾き、冷蔵庫の中はアルコールの類いばかり…と水。
(先生の好みか…) 時間はとおに11時を過ぎていた。ダメもとで内線電話をかけてみた。
「はい…御用でございますか?」
「あのぉ なにかコーヒーとか…無理ですよ…ね…」申し訳なく聞く。
「はい 、すぐにお持ちいたします。」
(うわっ さすがに VIP待遇…)
私は先生が起きてくるまでに何とか目星をつけてやろう…と思っていた。
「失礼いたします」
「は…い」
おざなりな返事をしながら私は、モニターに向かってキーを打つ。
「ご勢がでますね」
「おっ、女将さん!」 私は手を止め正座して女将さんの所作を見る。
卓上にコーヒーとミルフィーユ?しかも二人分。
「甘い物は、お嫌いではございませんか…」 上品な笑顔にどぎまぎしながら、
「だっ、大好きです」
本当は超が付くほど苦手…嘘をついた。かなり自己嫌悪に陥入る。
「今日たまたま手に入ったのです 結構有名なパティシエさんの工房のお品です。少し休憩なさってくださいませ」
「あの…先生寝てしまって…」 恐縮する。
「よろしいんですよ、黒崎先生はこちらのスイーツなら後からでもお召し上がりになりますので…」
(あっそ…甘党なんだ…)
「あの…私なんだか板前さんに、勘違いされてます…」急に恥ずかしくなり俯く。
「存じ上げてます 」女将さんは優しい笑顔で、私を見つめ私の話しに小首を傾げる。
(優しい眼差し…魅力的なひと)
「先生が女性をお連れになった事が、今迄無かったので、うちの従業員も奥様だと思い違いして…申し訳ございません、お詫びします」
「そんな、女将さんが謝る必要ないです…紛らわし行動するセンセイこそ、改めて欲しいです」
私は出されたスイーツに視線を落とす。
(木イチゴのミルフィーユ…か…これの何処に食欲を掻き立てる魔力があるのだろうか…イチゴの赤は鉄分も含んでいるのかしら?)
「なんですかしら パティシエ自ら育てた無農薬の木苺やハーブを使ったこだわりのスイーツなんですって」
女将さんの説明を聞きながら 頂いてみる。
(確かに美味しいか…)女将さんの視線が痛い。
「スッゴく!美味しいですよ」また嘘を塗り重ね罪悪感に苛まれる。
正直なところ、甘い物の良し悪しが解らない。
「気に入って頂けてよかったっ」 女将さんの笑顔は嘘つきな私を純心な喜びで責めた。私はミルフィーユを突っつきながら…話題を変えた。
「先生とのお付き合いは長いんですか」
一瞬、女将さんの表情が強張ったような気がした。
「えっ、ええ、 お小さい頃より良く存じ上げてますのよ」
「そうなんですね」 別に先生の子供の頃なんかどうでもよかった。というより、私の知らない先生を知る人に嫉妬しそうで、反抗したかった。どうせ捻くれたませガキだったに決まってる。
「お嬢さんは、どちらで先生と…」
逆に質問され、焦って、墓穴を掘る事になる。
「えっ…私ですか…え―と、同じ大学なんですがぁ…、あっ、あ― 私、苗字は綾野と言います、と…ですねぇ…黒崎先生と私はある意味、教師と学生みたいなぁ…」
(エロ指導教官?ヤバすぎる、もうダメだ嘘の塗り壁状態…)
「綾野さん?」苗字を確かめるように問い直す女将さん。
「あっ、はい、綾野ミチルと言います」
(名前みたいな苗字だもんね…)
「綾野さんは、将来女医さんになられるのね」
さすがに、もう嘘はつけないと思った。
「いえ、私は法学部なので…」 何と無く申し訳ない気持ちなる。
「えっ…そう…じゃあ……」
女将さんの中で先生と私の接点が見つからない。困惑している様子は表情からもうかがえた。妙な作り話しはやめておこうと思った。
「ひょんな事から先生と知り合いまして…バイトを頼まれたんです」
(事実だよ…)
「まあっアルバイト?」 女将さんは合点がいったとばかりに 興味しんしんで、やや身を乗りだしてきた。
(まさかセフレとかは…無しだもん)
「はい、先生の原稿の校正です 実際のところ…今までどうしていたのかと…困惑しています」
無理矢理押し付けられていると、印象付けることにした。
「そんなに、書き直さなくてはいけない文章ですか」
「何せ、日本語文法がめちゃくちゃで 信じられないです。‘あれで’ よく論文とか出せるな…と、先生の研究内容は素晴らしいと思いますが…日本語的文章が稚拙でぇ、中学生レベル…といおうか…おそらく英文のほうがお得意なのか 今までの校正さんも大変だったのではと、想像してしまいますね…」
私は、さも苦労しているように訴えた。
女将さんは眉間に皺を寄せ、固まっている。
(しまった…大袈裟すぎたかなあ…ヤバい、泣き出しそうじゃん)
私は焦りのあまり 視点が定まらない。
(マズイ マズイ)
「あらぁ…それは それは大変…」 女将さんは、私の焦るのが面白いのか、硬い表情から一転同情しだした。
「それじゃあ、バイト代をうんとはずんでいただかないと…ね」
私にウインクしてみせる。
(どうなってるの?先生を散々こき下ろしたのに、私の味方?)
「バイト代は、気にしていませんが…ただ…」
私が先生と旅館に宿泊するような事をして、これから先、 先生が困る事にならないか気になっている。口篭る私に…
「綾野さん、何でも遠慮しないで聞いてくださいね 、私がお役に立てるならなんなりと…」
(女将さんの申し出を信じていいのか?)
「ありがとうございます…」
(第三者の意見も必要かな…)
「では、率直に伺います」
少し勇気がいった。他人のプライバシーをリークしろと言ってるようなものだ。
「先生が、バイトの雇い主といえど、仕事であっても…女性である私が一緒に宿泊していいものか… 人の噂になっては先生の立場が悪くなりませんか?」
女将さんは不思議そうに私の瞳の奥の本心を探ろうとしていた。
「どうしてそうお思いになるの? 先生が選んだ人ですもの…自分の保身より貴女を守る事が先生の男の義務でしょ?それよりも、先生が世間の噂などで‘ダメ’になるような男なら…これから先、大学病院の研究者として大きな仕事ができますか?町医者になればいいんですよ」
女将さんは優しい口調で厳しい事を言い放った。
(なんと、大胆な発言…)
「“ヒカル”さんより、綾野さんの方が私は、心配ですよあそこの大学の法学部って優秀な学生さんばかりでしょ…こんなに可愛いらしく聡明なお嬢さんに、変な噂でも持ち上がったら 私が先生を許しません、きちんと然るべき筋道を通して責任を取らせます」
「へっ?」私は呆然と女将さんをみた。
(なんだか 話しが変な方向だよ…女将さんが許すとかの問題ではなくて…)
「実は…先生からは、独身と聞いてますが 他所から既婚者でお子様もいらっしゃると聞きました。それが…事実なら女性同伴の一泊は 問題かと…」
女将さんは私の本心を見抜いたかもしれない。
「私から綾野さんに教えて差し上げられる事ですけど先生は、正真正銘の独身という事です。私が保障します、綾野さんは先生の今より過去が気になりますか?」
私は頭を左右に振る。女将さんは私が先生の本心が遊びか本気か、量り兼ねていることを察していた。
「あとは本人に確かめてみてください。お互いの気持ちをしっかり確認する事が大切ですよ」
私は顔から火が出るほど恥ずかしくなった。
先生が好きだけど先生はどうなの?と 女将さんに聞いてしまったも 同然…
(ドジ ドジ 私!恥ずかしい…)
「ほらほら 綾野さん、噂をすれば」
「えっ! うわっ! うそっ!」
顔を上げると…恐ろしい形相の先生が私を睨みつけていた。
「お前ぇっ、俺が寝てると思って、俺の身辺調査かぁっ?」
私はとっさに頭を両手でかばう。
「読みが甘いんだよっ こうだっ」 先生は私の頬を左右抓った。
「ゎぁあ~痛ぁぃ」
「人のあら捜しばっかしやがって!悪い口だーっ」
抓りながら左右に引っ張る。
「痛いってば!」
「あら あら…なんだか私、お邪魔のようね、久しぶりにヒカルさんの無邪気な姿を見たわさて退散しますね夜間担当の者が居ますから気になさらず何なりとお申しつけ下さい」
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