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第13話 リリスの動揺
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◆リリスの動揺◆
――リリス視点
王都ルメリアの貴族街。その華やかな館の一室で、リリス=ヴァレンタインは震える指先で銀の香水瓶を握っていた。けれど、香りではもう心は鎮まらない。
目の前の召使いが口にした言葉が、空気を凍りつかせたのだ。
「……“黒衣の剣聖”が、ギルド本部に姿を現したそうでございます。魔獣王を討伐し、その名を――“カール”と。」
その名を聞いた瞬間、リリスは立っていられなくなり、壁へと寄りかかった。
カール。もう3年前になるのか。
かつて、自らの婚約者でありながら、見捨てた男。
キリト家の三男にして、実績はないが、将来性を買っていた。愛していた時期もあった。彼が平民の血が流れていると知るまでは。
リリスは、平民の血が流れている男に価値などないと信じていた。少なくとも自分の結婚相手には相応しくないと。
だから、政治的にも有利で、将来を約束されたダンガー子爵との誘いに、乗ったのである。いや、乗るしかなかったのである。
だから、カールとの婚約を破棄したのである。その時の彼の顔を、今もはっきり覚えている。
怒鳴りもせず、罵りもせず、ただ静かに去っていった男――。
「……剣聖? 本当に……カールが?」
信じたくなかった。
だが、ギルド本部に持ち込まれたのは、確かにSランク魔獣・魔獣王バルグロスの魔核。
今や王都の広場では、子どもたちが“黒衣の剣聖”ごっこをして走り回っている始末。
それが、あのカールだというのか?
リリスは鏡の前に立った。
薄い金髪は丁寧に巻かれ、白い肌は化粧品で完璧に整えてある。美しいと評される容姿。
だが、今、その美貌は蒼ざめていた。
「どうして……今さら戻ってくるの……?」
彼を捨てたのは、他ならぬ自分だった。
それでも、彼の眼差しは――今でも、心に焼きついて離れない。
追放された直後、ふとした拍子にリリスの目に映った、あの背中。
誇りも、立場も、すべてを失いながら、黙って歩き出した男。
滑稽で、愚かで、哀れで。
だからこそ、怖かった。
「わたくしは、間違っていなかった……カールは“半分、平民なのだ”。あの時は、それが真実だったのよ……!」
声に出しても、心は納得しなかった。
今や“剣聖”として王都に帰還した男を、誰もが尊敬の眼差しで語っている。
その名を誇りに感じ、貴族ですら媚びるような空気さえある。
いったい、何が変わったのか。
いつ、彼は“英雄”になったのか。
リリスは、そっと胸に手を当てた。
そこにあったのは――悔しさではなかった。恐怖でもなかった。
ただ、消したはずの“未練”だった。
あの時、もし少しでも彼を信じていれば。
彼の傍で、共に歩んでいれば。
「――いいえ、もう遅いのよ……今さら何を思っても、彼の隣に立てるのは、わたくしではない、そろそろ彼は平民……」
窓の外では、春風に乗って王都の噂話が流れていた。
“黒衣の剣聖が帰還した”
“魔獣王を斬った男が、貴族たちの欺瞞を見透かす”
“キリト家の落ちぶれた父と兄たち、そして――元婚約者リリスの名はもう過去のもの”
リリスはゆっくりとドレスの胸元を握った。
指先が白くなるほどに力が入っていた。
「……せめて、一目。彼が、どれほど変わったのか、自分の目で確かめたい……」
それが未練か、それとも贖罪か、自分でも分からなかった。
けれど、胸の奥の痛みは、今も静かに疼いていた。
◆メイドのまなざし◆
――メイド視点:リリス様の変化――
リリス=ヴァレンタイン様のお仕えを始めて、もう二年になります。
初めてお会いしたときのことは、今でも忘れられません。透き通るような白い肌に、淡い金の髪。そして、何よりあの瞳――自信に満ちて、誰にも屈しない強さを秘めていた。まさに、貴族の令嬢という言葉そのままの方でした。
けれど、あの日。あの名前を告げた瞬間から――すべてが変わってしまったのです。
「“黒衣の剣聖”が……ギルド本部に姿を現したそうでございます。討伐されたのは、魔獣王バルグロス。その者の名は、“カール”と……」
わたくしがその報告を終えるよりも早く、リリス様の手から香水瓶が落ちそうになりました。震える指先でなんとか握りしめてはおられましたが、その白い手は今にも壊れてしまいそうで――。
「……カール?」
その声は、かすれていました。あのリリス様とは思えないほど、弱々しく。
香水の香りが空気に混じる中、彼女はふらりと壁に寄りかかり、動けなくなってしまったのです。
わたくしは慌てて駆け寄ろうとしましたが、彼女は手を上げて制しました。
「……いいの。大丈夫。これは、ただの……驚き。そう、少し驚いただけよ……」
その言葉を信じるには、あまりにも表情が蒼ざめていました。
カール様。あの方は、確かに以前、リリス様の婚約者でした。
でも、わたくしはその頃のことを、あまり知りません。ただ、当時の他の召使いたちがよく噂していました。
“あんな何の実績もない男、どうせすぐ捨てられるわよ”
“リリス様がダンガー子爵の話に乗ったのも当然だわ”
でも――今のリリス様を見ていると、そんな話だけでは語れないものが、確かにあったと感じてしまいます。
鏡の前に立つ彼女の背中は、いつもよりずっと細く見えました。
美しい巻き髪も、繊細なドレスも、その姿を飾りきれないほどに、彼女の瞳は――何かを失ってしまったような、深い色をしていたのです。
「どうして……今さら戻ってくるの……?」
誰にともなくつぶやかれたその言葉。
その声には、怒りも、憎しみもありませんでした。ただ、消えかけた灯のような、静かな悲しみだけが残っていました。
わたくしはそっと、机の上に置かれていたティーカップを片づけながら、彼女の姿を見つめ続けました。
リリス様は、完璧を目指すお方でした。どんな社交界でも、誰よりも先に注目を集め、話題の中心であられる方。ドレスも、言葉遣いも、ふるまいも、一分の隙もない。
だからこそ、わたくしには分かるのです。今のリリス様が、どれほど乱れているのか。
「……わたくしは、間違っていなかった。あの時のカールは、何者でもなかったのよ……!」
声を張ったその瞬間、唇がかすかに震えていたことに、わたくしは気づきました。
本当は、自分を言い聞かせているだけなのだと。
わたくしは言葉を飲み込みました。慰めの言葉も、否定の言葉も――この場にふさわしくない気がしたのです。
その代わり、彼女がそっと胸元を握ったとき、わたくしは音を立てずに近づき、そっと彼女の背を支えました。
その手は冷たくて、細くて、まるで……凍えそうな小鳥のようでした。
「……せめて、一目。彼が、どれほど変わったのか、自分の目で確かめたい……」
その願いが、未練なのか、後悔なのか――それは、リリス様にしか分からないのでしょう。
けれど、わたくしには見えたのです。
かつて何も持たなかった男を捨てたこと。その選択を、リリス様が心のどこかで悔いていること。
でもそれ以上に――“もう手の届かない存在になってしまった”という喪失の痛みが、彼女の中にあることを。
窓の外では、春の風が舞っていました。
王都では、子どもたちの声が響き、“黒衣の剣聖”ごっこでにぎわっていると聞きます。
その中心にあるのが、かつての“役立たず”――カール様。
そして、リリス様の名前は、今や過去の噂話にしかならない。
それでも、わたくしは信じています。
たとえどれほど取り返せない過去があっても、人は変われる。
変わった相手を見て、自分自身を見つめ直すこともできる。
リリス様の背を、そっと支えるその手が、少しでもあたたかさを伝えていられたなら――。
それだけが、今のわたくしにできる、唯一の仕え方なのかもしれません。
春の光の中、あの日の婚約破棄が、二人の未来にどんな意味を持っていたのか。
それが明らかになるのは、これからなのだと、そう思えてなりませんでした。
――リリス視点
王都ルメリアの貴族街。その華やかな館の一室で、リリス=ヴァレンタインは震える指先で銀の香水瓶を握っていた。けれど、香りではもう心は鎮まらない。
目の前の召使いが口にした言葉が、空気を凍りつかせたのだ。
「……“黒衣の剣聖”が、ギルド本部に姿を現したそうでございます。魔獣王を討伐し、その名を――“カール”と。」
その名を聞いた瞬間、リリスは立っていられなくなり、壁へと寄りかかった。
カール。もう3年前になるのか。
かつて、自らの婚約者でありながら、見捨てた男。
キリト家の三男にして、実績はないが、将来性を買っていた。愛していた時期もあった。彼が平民の血が流れていると知るまでは。
リリスは、平民の血が流れている男に価値などないと信じていた。少なくとも自分の結婚相手には相応しくないと。
だから、政治的にも有利で、将来を約束されたダンガー子爵との誘いに、乗ったのである。いや、乗るしかなかったのである。
だから、カールとの婚約を破棄したのである。その時の彼の顔を、今もはっきり覚えている。
怒鳴りもせず、罵りもせず、ただ静かに去っていった男――。
「……剣聖? 本当に……カールが?」
信じたくなかった。
だが、ギルド本部に持ち込まれたのは、確かにSランク魔獣・魔獣王バルグロスの魔核。
今や王都の広場では、子どもたちが“黒衣の剣聖”ごっこをして走り回っている始末。
それが、あのカールだというのか?
リリスは鏡の前に立った。
薄い金髪は丁寧に巻かれ、白い肌は化粧品で完璧に整えてある。美しいと評される容姿。
だが、今、その美貌は蒼ざめていた。
「どうして……今さら戻ってくるの……?」
彼を捨てたのは、他ならぬ自分だった。
それでも、彼の眼差しは――今でも、心に焼きついて離れない。
追放された直後、ふとした拍子にリリスの目に映った、あの背中。
誇りも、立場も、すべてを失いながら、黙って歩き出した男。
滑稽で、愚かで、哀れで。
だからこそ、怖かった。
「わたくしは、間違っていなかった……カールは“半分、平民なのだ”。あの時は、それが真実だったのよ……!」
声に出しても、心は納得しなかった。
今や“剣聖”として王都に帰還した男を、誰もが尊敬の眼差しで語っている。
その名を誇りに感じ、貴族ですら媚びるような空気さえある。
いったい、何が変わったのか。
いつ、彼は“英雄”になったのか。
リリスは、そっと胸に手を当てた。
そこにあったのは――悔しさではなかった。恐怖でもなかった。
ただ、消したはずの“未練”だった。
あの時、もし少しでも彼を信じていれば。
彼の傍で、共に歩んでいれば。
「――いいえ、もう遅いのよ……今さら何を思っても、彼の隣に立てるのは、わたくしではない、そろそろ彼は平民……」
窓の外では、春風に乗って王都の噂話が流れていた。
“黒衣の剣聖が帰還した”
“魔獣王を斬った男が、貴族たちの欺瞞を見透かす”
“キリト家の落ちぶれた父と兄たち、そして――元婚約者リリスの名はもう過去のもの”
リリスはゆっくりとドレスの胸元を握った。
指先が白くなるほどに力が入っていた。
「……せめて、一目。彼が、どれほど変わったのか、自分の目で確かめたい……」
それが未練か、それとも贖罪か、自分でも分からなかった。
けれど、胸の奥の痛みは、今も静かに疼いていた。
◆メイドのまなざし◆
――メイド視点:リリス様の変化――
リリス=ヴァレンタイン様のお仕えを始めて、もう二年になります。
初めてお会いしたときのことは、今でも忘れられません。透き通るような白い肌に、淡い金の髪。そして、何よりあの瞳――自信に満ちて、誰にも屈しない強さを秘めていた。まさに、貴族の令嬢という言葉そのままの方でした。
けれど、あの日。あの名前を告げた瞬間から――すべてが変わってしまったのです。
「“黒衣の剣聖”が……ギルド本部に姿を現したそうでございます。討伐されたのは、魔獣王バルグロス。その者の名は、“カール”と……」
わたくしがその報告を終えるよりも早く、リリス様の手から香水瓶が落ちそうになりました。震える指先でなんとか握りしめてはおられましたが、その白い手は今にも壊れてしまいそうで――。
「……カール?」
その声は、かすれていました。あのリリス様とは思えないほど、弱々しく。
香水の香りが空気に混じる中、彼女はふらりと壁に寄りかかり、動けなくなってしまったのです。
わたくしは慌てて駆け寄ろうとしましたが、彼女は手を上げて制しました。
「……いいの。大丈夫。これは、ただの……驚き。そう、少し驚いただけよ……」
その言葉を信じるには、あまりにも表情が蒼ざめていました。
カール様。あの方は、確かに以前、リリス様の婚約者でした。
でも、わたくしはその頃のことを、あまり知りません。ただ、当時の他の召使いたちがよく噂していました。
“あんな何の実績もない男、どうせすぐ捨てられるわよ”
“リリス様がダンガー子爵の話に乗ったのも当然だわ”
でも――今のリリス様を見ていると、そんな話だけでは語れないものが、確かにあったと感じてしまいます。
鏡の前に立つ彼女の背中は、いつもよりずっと細く見えました。
美しい巻き髪も、繊細なドレスも、その姿を飾りきれないほどに、彼女の瞳は――何かを失ってしまったような、深い色をしていたのです。
「どうして……今さら戻ってくるの……?」
誰にともなくつぶやかれたその言葉。
その声には、怒りも、憎しみもありませんでした。ただ、消えかけた灯のような、静かな悲しみだけが残っていました。
わたくしはそっと、机の上に置かれていたティーカップを片づけながら、彼女の姿を見つめ続けました。
リリス様は、完璧を目指すお方でした。どんな社交界でも、誰よりも先に注目を集め、話題の中心であられる方。ドレスも、言葉遣いも、ふるまいも、一分の隙もない。
だからこそ、わたくしには分かるのです。今のリリス様が、どれほど乱れているのか。
「……わたくしは、間違っていなかった。あの時のカールは、何者でもなかったのよ……!」
声を張ったその瞬間、唇がかすかに震えていたことに、わたくしは気づきました。
本当は、自分を言い聞かせているだけなのだと。
わたくしは言葉を飲み込みました。慰めの言葉も、否定の言葉も――この場にふさわしくない気がしたのです。
その代わり、彼女がそっと胸元を握ったとき、わたくしは音を立てずに近づき、そっと彼女の背を支えました。
その手は冷たくて、細くて、まるで……凍えそうな小鳥のようでした。
「……せめて、一目。彼が、どれほど変わったのか、自分の目で確かめたい……」
その願いが、未練なのか、後悔なのか――それは、リリス様にしか分からないのでしょう。
けれど、わたくしには見えたのです。
かつて何も持たなかった男を捨てたこと。その選択を、リリス様が心のどこかで悔いていること。
でもそれ以上に――“もう手の届かない存在になってしまった”という喪失の痛みが、彼女の中にあることを。
窓の外では、春の風が舞っていました。
王都では、子どもたちの声が響き、“黒衣の剣聖”ごっこでにぎわっていると聞きます。
その中心にあるのが、かつての“役立たず”――カール様。
そして、リリス様の名前は、今や過去の噂話にしかならない。
それでも、わたくしは信じています。
たとえどれほど取り返せない過去があっても、人は変われる。
変わった相手を見て、自分自身を見つめ直すこともできる。
リリス様の背を、そっと支えるその手が、少しでもあたたかさを伝えていられたなら――。
それだけが、今のわたくしにできる、唯一の仕え方なのかもしれません。
春の光の中、あの日の婚約破棄が、二人の未来にどんな意味を持っていたのか。
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