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第22話 リリスの決意 氷の瞳を持つ少女、セリア=ノルド
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◆赤きドレスに、誓いをこめて――リリス=ヴァレンタインの決意◆
朝の光が、薄紅のカーテン越しに差し込んでくる。
そのぬくもりとは裏腹に、リリスの指先はかすかに震えていた。
銀のナイフで封を切った手紙。その便箋は、既に何度も読み返したあとで、紙の角が少しだけよれている。
──貴女に恨みは抱いていません。ですが、あれは終わったことなのです。
あまりにも静かな筆致だった。激情も、未練も、そこにはない。ただ淡々と、自分を拒絶する言葉が並べられている。
「……っ、そんな、嘘よ」
ぽつりと、唇から零れ落ちる。
あり得ない。あのカールが、こんなふうに突き放すなんて。
あの卒業式の日。リリスは、確かに彼を傷つけた。けれど、それもほんの一時の、些細な過ちのはずだった。貴族令嬢として生きてきたリリスは、あの日の自分が、いかに傲慢だったかを今なら理解できる。
──でも、過ちなら、やり直せる。誤解なら、解ける。
「だって……カールは私を見てたじゃない。あの夜、舞踏会で。誰よりも、苦しそうな目で」
ドレスの裾をぎゅっと握りしめる。
たしかに、あのときの彼の瞳には、冷たい光が宿っていた。けれど、それは憎しみではなかった。むしろ、未練……痛み。心の奥底に消せないものがある人間だけが持つ、哀しみの色。
「まだ、私のこと……忘れてなんかいないくせに」
そうよ、きっと、あの手紙も“嘘”。理性で書いた、建前の文章。だって、あんなにも優しかった彼が、本気で私を拒むはずがない。
──だから、直接会って、話すしかない。
リリスは椅子から立ち上がると、姿見の前に立った。
朝露のように淡い水色のネグリジェが、彼女の体を包んでいる。柔らかな栗色の髪が肩にかかり、まだ化粧のない素肌には、年相応の繊細な少女の面影があった。
「……見せてあげるわ。あの頃よりずっと綺麗になった“リリス”を」
手紙じゃダメだった。文字だけでは、伝えられない気持ちがある。
彼に直接会って、話をして、もう一度目を見て伝えるの。私は、あの頃と違う。もう誰かの影で笑うような女じゃないって。自分の言葉で、想いを伝えるって。
「ううん、違う……もう一度惚れさせてみせる。カールを、私のものにするのよ」
鏡の中の自分が、そっと微笑んだ。少しだけ涙をにじませていたけれど、そこには確かな決意があった。
リリスは、召使いを呼んだ。
「支度をして。最高の装いで、出かけるわ。今日中に」
「は、はい、リリス様……目的地は?」
「《黄昏の旅人亭》。王都南通りの、あの宿よ」
名を口にするだけで、胸が熱くなる。
会ってくれるかどうかは分からない。でも、行かなきゃ始まらない。逃げたら終わり。それは、あのときのカールが誰より証明してくれたこと。
「絶対に、振り向かせてみせる。どんな過去があっても、私は……彼ともう一度、やり直したい」
赤いドレスを選んだのは、偶然ではない。
情熱の色。運命を引き寄せる決意の色。そして、リリスが本当の意味で“恋を知った”日、舞踏会で初めてカールと踊ったときに着ていた、あのドレスと同じ色。
髪に花を飾り、微かな香水を振って、リリスは馬車に乗り込む。
──もう一度、始めるために。
彼に会って、言葉でぶつかる。
それでも拒まれるなら、そのときこそ“諦める”ことを考えよう。
でも、それまでは。
「……私は、戦うわ。恋に、誇りに、そして後悔に」
馬車の窓から見える王都の街並みが、少しずつ動き始める。
季節は春。あの日、卒業式で別れたあの人へ、もう一度――リリスは、自らの想いを届けに行く。
◆麗しき再訪者、石畳の予感◆
《黄昏の旅人亭》――
王都ルメリアの南通り。豪奢とは言えないが、旅慣れた冒険者たちには妙に落ち着くと評判の宿だった。
午後の陽光に照らされ、石畳の上を馬車が静かに止まる。扉が開き、まず従者の一人が降り、そして、赤いドレスに身を包んだ一人の少女が現れる。
リリス=ヴァレンタイン。名門ヴァレンタイン家の令嬢にして、数年前に“黒衣の剣聖”カール=キリトとの婚約を破棄した少女。その瞳は今日、揺るぎない決意に満ちていた。
「……ここね。カールが今、滞在してるっていう宿」
彼女の言葉に、従者のレーンが軽く頷く。
「はい、リリス様。確かに先ほどの手紙に記されていた住所と一致しております」
リリスは、小さく深呼吸してから、宿の扉を押した。
中には、木造りの温かな空気が満ちていた。昼下がりの時間帯にしては客が多く、談笑する冒険者や食事を楽しむ旅人たちでにぎわっている。
「──いらっしゃいませ。……あら?」
カウンターにいた看板娘の少女が、リリスを見て目を丸くした。
栗色の髪を二つに編み込んだその少女は、ぱっと見たところ十七か十八。だが、気配で分かる。人を見る目と、強かさを持った子だ。
「失礼ですが、カール=キリト様は、こちらに滞在されていませんか?」
リリスの丁寧な問いに、看板娘は軽く目を細めた。
「……はい、確かに今朝までいらっしゃいましたよ。でも、今は外出中でして」
「どこに行かれたのか、ご存じですか?」
少しだけ焦る気持ちを抑えながら、リリスは問いかける。返ってきたのは、予想外の答えだった。
「たぶん、冒険者ギルドじゃないかしら。依頼の報告と、今後の受注の相談とかって言ってましたし」
「冒険者ギルド……!」
リリスの唇が、きゅっと結ばれる。
正直、貴族の令嬢として、冒険者ギルドなど足を踏み入れたことは一度もなかった。泥にまみれた剣士や、血の匂いが混じるような場所というイメージが先行していたのだ。
──でも、だからって怯むつもりはない。
「ありがとう。とても助かったわ。お名前、聞いても?」
「アニスっていいます。あなた……カール様のお知り合い?」
「ええ。ちょっと、ね。昔の友人なの」
そう言って微笑むと、アニスは小首をかしげつつも、それ以上深くは聞いてこなかった。
リリスはレーンに目配せをし、宿をあとにする。
石畳を踏みしめるブーツの音が、昼下がりの空に小さく響く。
「リリス様、本当に……ギルドへ向かわれるのですか?」
レーンが遠慮がちに尋ねた。
「もちろん。カールがいるなら、そこに行くわ。相手が冒険者でも、私の気持ちは変わらない」
赤いドレスの裾が、風にそっと揺れる。
王都中心部から冒険者ギルドへは、馬車を使えばすぐだった。
しかしリリスは、歩くことを選んだ。
この石畳の一歩一歩が、自分の決意を形にしてくれる気がしたから。
「昔の私なら、こんな場所に一人で来ることも、きっとできなかったわね……」
呟いた声は、風にさらわれて消えた。
リリスが、王都で最後にカールと言葉を交わしたのは、三年前の卒業式。
その後は一度も会っていない。
舞踏会で遠くから彼を見かけたときも、話しかけることすらできなかった。
でも、今は違う。
「今度こそ、伝えるの。自分の言葉で」
ギルドの石造りの建物が見えてきた。正面の入り口には、剣と盾をかたどった大きな紋章。
扉を見上げ、リリスはそっと胸に手を当てる。
鼓動が早くなる。けれど、それは不安ではなく、“期待”の音だった。
「……行くわよ、レーン」
「は、はい……」
戸惑いを隠せない従者をよそに、リリスはギルドの重い扉に手をかけた。
その先に、再会が待っているかどうかは分からない。
けれど、あの人の気配を確かめるために――
そして、あの夜の続きに、ようやく自分の答えを出すために。
朝の光が、薄紅のカーテン越しに差し込んでくる。
そのぬくもりとは裏腹に、リリスの指先はかすかに震えていた。
銀のナイフで封を切った手紙。その便箋は、既に何度も読み返したあとで、紙の角が少しだけよれている。
──貴女に恨みは抱いていません。ですが、あれは終わったことなのです。
あまりにも静かな筆致だった。激情も、未練も、そこにはない。ただ淡々と、自分を拒絶する言葉が並べられている。
「……っ、そんな、嘘よ」
ぽつりと、唇から零れ落ちる。
あり得ない。あのカールが、こんなふうに突き放すなんて。
あの卒業式の日。リリスは、確かに彼を傷つけた。けれど、それもほんの一時の、些細な過ちのはずだった。貴族令嬢として生きてきたリリスは、あの日の自分が、いかに傲慢だったかを今なら理解できる。
──でも、過ちなら、やり直せる。誤解なら、解ける。
「だって……カールは私を見てたじゃない。あの夜、舞踏会で。誰よりも、苦しそうな目で」
ドレスの裾をぎゅっと握りしめる。
たしかに、あのときの彼の瞳には、冷たい光が宿っていた。けれど、それは憎しみではなかった。むしろ、未練……痛み。心の奥底に消せないものがある人間だけが持つ、哀しみの色。
「まだ、私のこと……忘れてなんかいないくせに」
そうよ、きっと、あの手紙も“嘘”。理性で書いた、建前の文章。だって、あんなにも優しかった彼が、本気で私を拒むはずがない。
──だから、直接会って、話すしかない。
リリスは椅子から立ち上がると、姿見の前に立った。
朝露のように淡い水色のネグリジェが、彼女の体を包んでいる。柔らかな栗色の髪が肩にかかり、まだ化粧のない素肌には、年相応の繊細な少女の面影があった。
「……見せてあげるわ。あの頃よりずっと綺麗になった“リリス”を」
手紙じゃダメだった。文字だけでは、伝えられない気持ちがある。
彼に直接会って、話をして、もう一度目を見て伝えるの。私は、あの頃と違う。もう誰かの影で笑うような女じゃないって。自分の言葉で、想いを伝えるって。
「ううん、違う……もう一度惚れさせてみせる。カールを、私のものにするのよ」
鏡の中の自分が、そっと微笑んだ。少しだけ涙をにじませていたけれど、そこには確かな決意があった。
リリスは、召使いを呼んだ。
「支度をして。最高の装いで、出かけるわ。今日中に」
「は、はい、リリス様……目的地は?」
「《黄昏の旅人亭》。王都南通りの、あの宿よ」
名を口にするだけで、胸が熱くなる。
会ってくれるかどうかは分からない。でも、行かなきゃ始まらない。逃げたら終わり。それは、あのときのカールが誰より証明してくれたこと。
「絶対に、振り向かせてみせる。どんな過去があっても、私は……彼ともう一度、やり直したい」
赤いドレスを選んだのは、偶然ではない。
情熱の色。運命を引き寄せる決意の色。そして、リリスが本当の意味で“恋を知った”日、舞踏会で初めてカールと踊ったときに着ていた、あのドレスと同じ色。
髪に花を飾り、微かな香水を振って、リリスは馬車に乗り込む。
──もう一度、始めるために。
彼に会って、言葉でぶつかる。
それでも拒まれるなら、そのときこそ“諦める”ことを考えよう。
でも、それまでは。
「……私は、戦うわ。恋に、誇りに、そして後悔に」
馬車の窓から見える王都の街並みが、少しずつ動き始める。
季節は春。あの日、卒業式で別れたあの人へ、もう一度――リリスは、自らの想いを届けに行く。
◆麗しき再訪者、石畳の予感◆
《黄昏の旅人亭》――
王都ルメリアの南通り。豪奢とは言えないが、旅慣れた冒険者たちには妙に落ち着くと評判の宿だった。
午後の陽光に照らされ、石畳の上を馬車が静かに止まる。扉が開き、まず従者の一人が降り、そして、赤いドレスに身を包んだ一人の少女が現れる。
リリス=ヴァレンタイン。名門ヴァレンタイン家の令嬢にして、数年前に“黒衣の剣聖”カール=キリトとの婚約を破棄した少女。その瞳は今日、揺るぎない決意に満ちていた。
「……ここね。カールが今、滞在してるっていう宿」
彼女の言葉に、従者のレーンが軽く頷く。
「はい、リリス様。確かに先ほどの手紙に記されていた住所と一致しております」
リリスは、小さく深呼吸してから、宿の扉を押した。
中には、木造りの温かな空気が満ちていた。昼下がりの時間帯にしては客が多く、談笑する冒険者や食事を楽しむ旅人たちでにぎわっている。
「──いらっしゃいませ。……あら?」
カウンターにいた看板娘の少女が、リリスを見て目を丸くした。
栗色の髪を二つに編み込んだその少女は、ぱっと見たところ十七か十八。だが、気配で分かる。人を見る目と、強かさを持った子だ。
「失礼ですが、カール=キリト様は、こちらに滞在されていませんか?」
リリスの丁寧な問いに、看板娘は軽く目を細めた。
「……はい、確かに今朝までいらっしゃいましたよ。でも、今は外出中でして」
「どこに行かれたのか、ご存じですか?」
少しだけ焦る気持ちを抑えながら、リリスは問いかける。返ってきたのは、予想外の答えだった。
「たぶん、冒険者ギルドじゃないかしら。依頼の報告と、今後の受注の相談とかって言ってましたし」
「冒険者ギルド……!」
リリスの唇が、きゅっと結ばれる。
正直、貴族の令嬢として、冒険者ギルドなど足を踏み入れたことは一度もなかった。泥にまみれた剣士や、血の匂いが混じるような場所というイメージが先行していたのだ。
──でも、だからって怯むつもりはない。
「ありがとう。とても助かったわ。お名前、聞いても?」
「アニスっていいます。あなた……カール様のお知り合い?」
「ええ。ちょっと、ね。昔の友人なの」
そう言って微笑むと、アニスは小首をかしげつつも、それ以上深くは聞いてこなかった。
リリスはレーンに目配せをし、宿をあとにする。
石畳を踏みしめるブーツの音が、昼下がりの空に小さく響く。
「リリス様、本当に……ギルドへ向かわれるのですか?」
レーンが遠慮がちに尋ねた。
「もちろん。カールがいるなら、そこに行くわ。相手が冒険者でも、私の気持ちは変わらない」
赤いドレスの裾が、風にそっと揺れる。
王都中心部から冒険者ギルドへは、馬車を使えばすぐだった。
しかしリリスは、歩くことを選んだ。
この石畳の一歩一歩が、自分の決意を形にしてくれる気がしたから。
「昔の私なら、こんな場所に一人で来ることも、きっとできなかったわね……」
呟いた声は、風にさらわれて消えた。
リリスが、王都で最後にカールと言葉を交わしたのは、三年前の卒業式。
その後は一度も会っていない。
舞踏会で遠くから彼を見かけたときも、話しかけることすらできなかった。
でも、今は違う。
「今度こそ、伝えるの。自分の言葉で」
ギルドの石造りの建物が見えてきた。正面の入り口には、剣と盾をかたどった大きな紋章。
扉を見上げ、リリスはそっと胸に手を当てる。
鼓動が早くなる。けれど、それは不安ではなく、“期待”の音だった。
「……行くわよ、レーン」
「は、はい……」
戸惑いを隠せない従者をよそに、リリスはギルドの重い扉に手をかけた。
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