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第74話 エミリーゼ=フリューゲン王女殿下
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カールの家・午前の静寂
王都ルメリアの北にある小高い丘の上。眺めの良いその場所に、最近建てられたばかりの美しい屋敷があった。
木造の大きな扉、清潔な庭、敷地の中には小さな厩舎もある。住む者の気品と実直さがにじむ造りだ。
だがその静けさを破るように、その日、家の前に一台の豪奢な馬車が音を立てて止まった。
それは、ただの貴族の馬車ではない。
真紅の絨毯を思わせる塗装に、金の縁取り。王家の紋章がくっきりと刻まれている。
「……王族の紋章、だと?」
窓から外を見ていたカール=キリトは、眉をひそめた。こんな静かな朝に、王族が訪ねてくる理由など思い当たらない。
馬車の扉が開いた。
真っ白なレースのドレスに、風になびく輝く金髪。涼しげな瞳に王家特有の威厳を宿しながら、ひとりの少女が現れた。
「エミリーゼ……=フリューゲン王女殿下!?」
驚きの声を上げたのは、庭で花に水をやっていたセリアだった。護衛騎士が数名、すぐさま王女を取り囲む。
「……先ぶれもないとは、さすが王女様のご訪問は突風のようだな」
カールが玄関に出てきて、苦笑しながら応対する。
「なにかご用でしょうか、殿下」
エミリーゼは表情を変えず、静かに言い放った。
「責任をとっていただきに参りました。あなたのせいで、わらわの婚約が白紙になったのです」
「……は?」
一瞬、カールは何を言われたのか理解できなかった。
「詳しく話させてもらおう」
エミリーゼは、カールに許可も取らず屋敷の中へ入っていく。慌ててセリアが追いかけ、カールも頭を抱えながら続いた。
応接室にて
「そなたが暴いたトラオン伯爵の奴隷売買事件――その件により、隣国サウザーンスト帝国との関係は冷え切った。特に、第三王子オットーラとの政略婚は破談になったのだ」
王女はソファに腰掛けると、冷たい紅茶に口をつけもせず言い切った。
「……あれは、王国の正義のためだった。見逃せば、罪なき獣人たちは永遠に鎖に繋がれたままだったはずだ」
「正義とは時に、代償を伴うのだな」
淡々と言う王女に、カールは眉をしかめる。確かに彼が暴いた事件がきっかけで国際関係が崩れたという点においては、一理ある。
だがそれを「責任を取れ」という言葉に繋げるのはあまりに横暴だ。
「いや、ちょっと待てよ。俺には……」
ちら、と隣を見る。
セリアが頬を膨らませて、ぷいっと横を向いた。
(……ああ、怒ってるな。完全に)
「俺には、愛する人がいる。だから、王女殿下の婚約者になるなど、そんなことは――」
「うう……うぇ……ぅぇぇぇん……」
泣き出した。
エミリーゼが、王女が……泣き出したのだ。
紅茶に手をつけることなく、ハンカチで目元をぬぐい、肩を小刻みに震わせながら。
「……泣いてもダメだぞ。こっちは真剣に……」
「もちろん、嘘泣きである」
「開き直った!?」
「今更、王子から婚約破棄されたところでな、わらわも困るのじゃ。貴族の男子など大抵は婚約済みだ。好ましくもない縁談が山のように押し寄せてくる。――ならば、そなたで良かろう」
「“良かろう”で決めるな!」
「そなたのような正義漢で、武に優れ、しかも我が国に貢献した男が夫であれば、王族の面目も立つ。民の支持も得られよう。悪くない話であろう?」
「そんな理屈が通るか! セリアと俺は、共に命をかけて旅をしてきた仲間なんだ。ようやく落ち着いて一緒に暮らせるようになって……今さらそんなことを言われても……」
「ならば、セリアを“側室”にすればよい」
「は?」
「正室はわらわ。セリアは側室。……何も問題なかろう?」
「いや問題しかないよ!?」
「領地も王から与えられるように取り計らってやろう。資金も心配無用じゃ。使用人も付けてやる。そなたは剣を振るい、民を守ることに専念すればよいのじゃ」
「まるで“政治的従属契約”じゃねえか……!」
セリアはますます怒って背を向け、腕を組んだままピクリとも動かない。カールはその背を見つめながら、額を押さえ、深いため息をつく。
「……で、王女殿下。あなたは本気で、俺を選ぶおつもりなんですか?」
「そなたが嫌でなければ、な。……そなたなら、我が人生を預けてもよいと思った」
急に真顔で言われ、カールは言葉を失う。
一瞬だけ――エミリーゼの目に、嘘ではない真剣な光が宿ったように見えた。
(……やっかいなことになったな)
苦笑いを浮かべながら、カールは椅子に深く腰をかけた。
「まずはセリアに謝るところから始めてくれないか。そこからじゃないと、何も始まらない」
「うむ、わらわもそれは必要だと思っていたところだ。セリアよ……悪かったのう」
「棒読みか!」
庭の花が、どこか揺れているようだった。
春の風が吹き、波乱の予感を乗せて、カールの新たな日々の幕をゆっくりと開いていった――。
――そして、静寂の後に。
エミリーゼの“棒読みの謝罪”からしばらく。
セリアは無言のままカップを手に取り、冷めた紅茶を一口含んだ。
カールも言葉を選びかねていた。部屋の空気は重く、妙な緊張が三人の間に流れている。
そんな沈黙を破ったのは、再び王女だった。
「……カール=キリト。そなたは、ひとりの女に収まるような器ではないのだぞ」
「え?」
ぽかんとするカールに、王女は静かに立ち上がり、背筋を正してその美貌に王家の誇りを乗せて語り出す。
「そなたの手に救われた者が、どれほど多くいるかを思い出してみよ。獣人たち、王都の民、冤罪で処刑されかけた者、トラオン伯爵に搾取されていた村人たち――。そして、これから先も。そなたは“剣聖”として多くの命を助け、多くの人々の未来を変えるだろう」
その声は威圧ではなく、確信と信念に満ちていた。
「……もし、そなたがひとりの女だけを愛し、そのために他を顧みず進むのであれば……逆に、多くの者たちが失われる道を選ぶことになる」
カールは口をつぐんだ。
わかっている――いや、感じてはいた。
自分が望まずとも、王都に戻ってからというもの、人々は彼に期待を寄せ、時にすがり、時に助けを求めてくる。
ひとりでは、どうにも抱えきれない責任が、すでに背中にのしかかっていたのだ。
「セリアよ」
王女は、じっとセリアを見つめた。
その瞳はもはや政略の王女ではなく、真っすぐに同じ人間として問いかける女の目だった。
「そなたは、カールを本当に想っているのであろう?ならば、わかるはずじゃ。彼の歩む道が、普通の夫婦の営みだけでは済まぬということが」
セリアは、震える唇を噛みしめた。
「わたしだって……わたしだって、わかってる……」
初めて声を発したセリアは、涙ぐんだ瞳でカールを見つめた。
「あなたは、もう“ただの剣士”じゃない。王都に戻ってきてから、どれだけの人があなたに感謝し、あなたに希望を見てきたか……わたし、見てきたもの」
「セリア……」
「だからって、あなただけを独り占めしたいって思うのは……そんなにいけないこと……?」
かすれるような声。
だがそれでも、王女は容赦なく続ける。
「わらわは、そなたの気持ちを否定しておらぬ。ただ、問うておるのだ。カールの傍で、彼を“自分だけのもの”として縛るのか――それとも、“彼の力を支える者”として寄り添うのか、と」
セリアはうつむいた。
両手を膝に置き、強く握りしめる。
(カールと出会った日から、ずっと一緒だった。森の中を旅して、命をかけて戦って……やっと、平和に暮らせる日々を手に入れたと思ったのに)
だが、その“平穏”はきっと、カールが望むものではない。
彼の背中は、いつも前を向いている。弱き者の盾として、誰かのために剣を抜く。
それが、カールという人間なのだ。
「……わたしは……」
セリアは、静かに顔を上げた。
その瞳には涙がたまっていたが、そこには確かな覚悟が宿っていた。
「わたしは、あなたの“側室”として……あなたを支えます」
「セリア……っ」
「だけど一つだけ、約束して。……どれだけ他の人が増えても、わたしを……忘れないで」
「当たり前だ!」
カールは、椅子から立ち上がり、セリアの肩を抱き寄せた。
「お前がいたから、今の俺がいるんだ。どんな未来になっても、それだけは絶対に変わらない」
「……うん」
ふたりの間に、静かな絆が結ばれる。
エミリーゼは、その様子を見ながら小さく頷いた。
「よき返答じゃ。……わらわも安心した」
そして、茶目っ気を含んだ笑みを浮かべて、
「では、さっそく婚約の儀式とまいろう。祝宴の手配は明日までには――」
「ちょっと待て、話が早い!」
「のろのろしておると、次の候補者が現れるかもしれぬぞ? リアナとやら……そなた、やたらと“懐かれる”からな」
「余計なこと言わないで!」
セリアの手が、怒りを込めてカールの脇腹をつねった。
王女の来訪は、思わぬ未来を連れてきた。
だがカールも、セリアも、もう逃げない。
運命と、そして背負うべきものを知ったからこそ――この先の道を、共に歩んでいける。
春の光が、屋敷の窓から差し込んでいた。
それは、騒がしくもにぎやかな“新しい日々”の幕開けを告げていた――。
王都ルメリアの北にある小高い丘の上。眺めの良いその場所に、最近建てられたばかりの美しい屋敷があった。
木造の大きな扉、清潔な庭、敷地の中には小さな厩舎もある。住む者の気品と実直さがにじむ造りだ。
だがその静けさを破るように、その日、家の前に一台の豪奢な馬車が音を立てて止まった。
それは、ただの貴族の馬車ではない。
真紅の絨毯を思わせる塗装に、金の縁取り。王家の紋章がくっきりと刻まれている。
「……王族の紋章、だと?」
窓から外を見ていたカール=キリトは、眉をひそめた。こんな静かな朝に、王族が訪ねてくる理由など思い当たらない。
馬車の扉が開いた。
真っ白なレースのドレスに、風になびく輝く金髪。涼しげな瞳に王家特有の威厳を宿しながら、ひとりの少女が現れた。
「エミリーゼ……=フリューゲン王女殿下!?」
驚きの声を上げたのは、庭で花に水をやっていたセリアだった。護衛騎士が数名、すぐさま王女を取り囲む。
「……先ぶれもないとは、さすが王女様のご訪問は突風のようだな」
カールが玄関に出てきて、苦笑しながら応対する。
「なにかご用でしょうか、殿下」
エミリーゼは表情を変えず、静かに言い放った。
「責任をとっていただきに参りました。あなたのせいで、わらわの婚約が白紙になったのです」
「……は?」
一瞬、カールは何を言われたのか理解できなかった。
「詳しく話させてもらおう」
エミリーゼは、カールに許可も取らず屋敷の中へ入っていく。慌ててセリアが追いかけ、カールも頭を抱えながら続いた。
応接室にて
「そなたが暴いたトラオン伯爵の奴隷売買事件――その件により、隣国サウザーンスト帝国との関係は冷え切った。特に、第三王子オットーラとの政略婚は破談になったのだ」
王女はソファに腰掛けると、冷たい紅茶に口をつけもせず言い切った。
「……あれは、王国の正義のためだった。見逃せば、罪なき獣人たちは永遠に鎖に繋がれたままだったはずだ」
「正義とは時に、代償を伴うのだな」
淡々と言う王女に、カールは眉をしかめる。確かに彼が暴いた事件がきっかけで国際関係が崩れたという点においては、一理ある。
だがそれを「責任を取れ」という言葉に繋げるのはあまりに横暴だ。
「いや、ちょっと待てよ。俺には……」
ちら、と隣を見る。
セリアが頬を膨らませて、ぷいっと横を向いた。
(……ああ、怒ってるな。完全に)
「俺には、愛する人がいる。だから、王女殿下の婚約者になるなど、そんなことは――」
「うう……うぇ……ぅぇぇぇん……」
泣き出した。
エミリーゼが、王女が……泣き出したのだ。
紅茶に手をつけることなく、ハンカチで目元をぬぐい、肩を小刻みに震わせながら。
「……泣いてもダメだぞ。こっちは真剣に……」
「もちろん、嘘泣きである」
「開き直った!?」
「今更、王子から婚約破棄されたところでな、わらわも困るのじゃ。貴族の男子など大抵は婚約済みだ。好ましくもない縁談が山のように押し寄せてくる。――ならば、そなたで良かろう」
「“良かろう”で決めるな!」
「そなたのような正義漢で、武に優れ、しかも我が国に貢献した男が夫であれば、王族の面目も立つ。民の支持も得られよう。悪くない話であろう?」
「そんな理屈が通るか! セリアと俺は、共に命をかけて旅をしてきた仲間なんだ。ようやく落ち着いて一緒に暮らせるようになって……今さらそんなことを言われても……」
「ならば、セリアを“側室”にすればよい」
「は?」
「正室はわらわ。セリアは側室。……何も問題なかろう?」
「いや問題しかないよ!?」
「領地も王から与えられるように取り計らってやろう。資金も心配無用じゃ。使用人も付けてやる。そなたは剣を振るい、民を守ることに専念すればよいのじゃ」
「まるで“政治的従属契約”じゃねえか……!」
セリアはますます怒って背を向け、腕を組んだままピクリとも動かない。カールはその背を見つめながら、額を押さえ、深いため息をつく。
「……で、王女殿下。あなたは本気で、俺を選ぶおつもりなんですか?」
「そなたが嫌でなければ、な。……そなたなら、我が人生を預けてもよいと思った」
急に真顔で言われ、カールは言葉を失う。
一瞬だけ――エミリーゼの目に、嘘ではない真剣な光が宿ったように見えた。
(……やっかいなことになったな)
苦笑いを浮かべながら、カールは椅子に深く腰をかけた。
「まずはセリアに謝るところから始めてくれないか。そこからじゃないと、何も始まらない」
「うむ、わらわもそれは必要だと思っていたところだ。セリアよ……悪かったのう」
「棒読みか!」
庭の花が、どこか揺れているようだった。
春の風が吹き、波乱の予感を乗せて、カールの新たな日々の幕をゆっくりと開いていった――。
――そして、静寂の後に。
エミリーゼの“棒読みの謝罪”からしばらく。
セリアは無言のままカップを手に取り、冷めた紅茶を一口含んだ。
カールも言葉を選びかねていた。部屋の空気は重く、妙な緊張が三人の間に流れている。
そんな沈黙を破ったのは、再び王女だった。
「……カール=キリト。そなたは、ひとりの女に収まるような器ではないのだぞ」
「え?」
ぽかんとするカールに、王女は静かに立ち上がり、背筋を正してその美貌に王家の誇りを乗せて語り出す。
「そなたの手に救われた者が、どれほど多くいるかを思い出してみよ。獣人たち、王都の民、冤罪で処刑されかけた者、トラオン伯爵に搾取されていた村人たち――。そして、これから先も。そなたは“剣聖”として多くの命を助け、多くの人々の未来を変えるだろう」
その声は威圧ではなく、確信と信念に満ちていた。
「……もし、そなたがひとりの女だけを愛し、そのために他を顧みず進むのであれば……逆に、多くの者たちが失われる道を選ぶことになる」
カールは口をつぐんだ。
わかっている――いや、感じてはいた。
自分が望まずとも、王都に戻ってからというもの、人々は彼に期待を寄せ、時にすがり、時に助けを求めてくる。
ひとりでは、どうにも抱えきれない責任が、すでに背中にのしかかっていたのだ。
「セリアよ」
王女は、じっとセリアを見つめた。
その瞳はもはや政略の王女ではなく、真っすぐに同じ人間として問いかける女の目だった。
「そなたは、カールを本当に想っているのであろう?ならば、わかるはずじゃ。彼の歩む道が、普通の夫婦の営みだけでは済まぬということが」
セリアは、震える唇を噛みしめた。
「わたしだって……わたしだって、わかってる……」
初めて声を発したセリアは、涙ぐんだ瞳でカールを見つめた。
「あなたは、もう“ただの剣士”じゃない。王都に戻ってきてから、どれだけの人があなたに感謝し、あなたに希望を見てきたか……わたし、見てきたもの」
「セリア……」
「だからって、あなただけを独り占めしたいって思うのは……そんなにいけないこと……?」
かすれるような声。
だがそれでも、王女は容赦なく続ける。
「わらわは、そなたの気持ちを否定しておらぬ。ただ、問うておるのだ。カールの傍で、彼を“自分だけのもの”として縛るのか――それとも、“彼の力を支える者”として寄り添うのか、と」
セリアはうつむいた。
両手を膝に置き、強く握りしめる。
(カールと出会った日から、ずっと一緒だった。森の中を旅して、命をかけて戦って……やっと、平和に暮らせる日々を手に入れたと思ったのに)
だが、その“平穏”はきっと、カールが望むものではない。
彼の背中は、いつも前を向いている。弱き者の盾として、誰かのために剣を抜く。
それが、カールという人間なのだ。
「……わたしは……」
セリアは、静かに顔を上げた。
その瞳には涙がたまっていたが、そこには確かな覚悟が宿っていた。
「わたしは、あなたの“側室”として……あなたを支えます」
「セリア……っ」
「だけど一つだけ、約束して。……どれだけ他の人が増えても、わたしを……忘れないで」
「当たり前だ!」
カールは、椅子から立ち上がり、セリアの肩を抱き寄せた。
「お前がいたから、今の俺がいるんだ。どんな未来になっても、それだけは絶対に変わらない」
「……うん」
ふたりの間に、静かな絆が結ばれる。
エミリーゼは、その様子を見ながら小さく頷いた。
「よき返答じゃ。……わらわも安心した」
そして、茶目っ気を含んだ笑みを浮かべて、
「では、さっそく婚約の儀式とまいろう。祝宴の手配は明日までには――」
「ちょっと待て、話が早い!」
「のろのろしておると、次の候補者が現れるかもしれぬぞ? リアナとやら……そなた、やたらと“懐かれる”からな」
「余計なこと言わないで!」
セリアの手が、怒りを込めてカールの脇腹をつねった。
王女の来訪は、思わぬ未来を連れてきた。
だがカールも、セリアも、もう逃げない。
運命と、そして背負うべきものを知ったからこそ――この先の道を、共に歩んでいける。
春の光が、屋敷の窓から差し込んでいた。
それは、騒がしくもにぎやかな“新しい日々”の幕開けを告げていた――。
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