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第76話 ティナのゆめ、およめさん
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「ティナのゆめ、およめさん」
春の風がやさしく吹き抜ける午後。カール=キリトの邸宅の中庭では、今日も子狼ルゥが元気に駆けまわっていた。
「まってー! ルゥ、こっちだよー!」
その後を追いかけるのは、くるんとした栗色の髪を揺らす少女――ティナだ。まだ年端もいかぬ小さな体ながら、その瞳は誰よりも真剣で、無邪気な笑顔は庭いっぱいに広がる陽光よりもまぶしかった。
そんなティナが最近、胸の奥でふつふつと募らせているものがある。
それは――「けっこん」。
しかも、お相手はただの人ではない。
「……カールおじさんとけっこん、したいの」
ある日の夕暮れ。ティナは、夕食の支度をしている母・レーナにそう告げた。
「……え?」
じゃがいもをむいていたレーナの手が止まる。思わずそのまま固まってしまった。
「だって、カールおじさん、セリアおねえちゃんとけっこんするんでしょ? リアナおねえちゃんも、おひめさまも。いっぱいけっこんするなら、わたしもしてもいいよね?」
ティナは真剣だった。レーナは慌てて包丁を置いて、娘の前にしゃがみ込んだ。
「ティナ、気持ちはうれしいけど……まだ、ティナは小さいのよ?」
「うん。でも、すきなんだもん。カールおじさん、やさしいし、ルゥともあそんでくれるし……ティナのこと、だっこしてくれるもん!」
その瞳はきらきらと輝いていた。まるで宝石のように。レーナはそれを見て、思わず苦笑いを浮かべる。
「じゃあ……もっと大きくなったら、そのときにまたお話ししましょうね?」
「……うん。やくそくだよ」
ティナはしっかりと頷いた。
◇
数日後の午後。庭では、ルゥがカールとじゃれ合っていた。
「よしよし、ルゥ、おまえ元気だなあ。……ん?」
カールの前に、ちょこちょことティナがやってきた。両手を後ろに組みながら、なんだかもじもじしている。
「どうした、ティナ?」
「ねぇ、カールおじさん……」
ティナはきゅっと唇を結び、決意を込めた声で言った。
「わたし、カールおじさんとけっこんしたいの!」
「ぶっ……!」
思わず、カールはルゥに舐められていた顔を拭きながら、軽く咳き込んだ。
「け、けっこん? ……ティナ、どうしてまた急にそんなことを?」
「だって、おじさん、いっぱいけっこんするでしょ? セリアおねえちゃんも、おひめさまも、リアナおねえちゃんも。じゃあ、ティナも……いっしょに、カールおじさんとけっこんしたい!」
その言葉に、カールは優しく笑った。
「ありがとう、ティナ。そんなふうに言ってくれて、うれしいよ。でもね、結婚は、大人になってからするものなんだ」
「じゃあ、ティナ、おおきくなる! そしたら、けっこんしてくれる?」
ティナはまっすぐな目でそう言った。
「……そうだな。もっと大きくなって、素敵なお姉さんになったら。そのときに、また話そう。……約束だ」
カールはそう言って、ティナの頭をぽんと撫でた。
「うん! やくそくね!」
その光景を、テラスの椅子に座って見ていたリアナが紅茶を片手に肩をすくめた。
「……あらあら」
「リアナ?」
カールが顔を向けると、リアナは少し呆れたように、でもどこか温かい笑みを浮かべていた。
「幼くたって、あの娘も“女”なのよ? 油断してると、本当に将来、取られちゃうかもよ?」
「……いやいや、さすがにそれは」
「ふふっ。でも、あのまっすぐな想いは……うらやましいくらい。ね、カール?」
リアナの視線が、ほんの少し切なげに揺れる。だがそれもすぐに、からかうような笑顔に戻る。
「まぁ、どうなっても知らないから。責任、ちゃんと取ってね?」
カールは頭を掻きながら、苦笑した。
「なんだって巻き込まれるんだ、俺は……」
でも、そんな風にからかわれても、嫌ではない。
ティナの真っ直ぐな気持ちも、リアナの冗談めいた優しさも――彼にとっては、大切な「家族」の一部だった。
◇
その日の夜。眠る前、ティナはベッドの中で毛布を抱きしめながらつぶやいた。
「わたし、もっとおっきくなったら……カールおじさんのおよめさんになるんだ……」
月明かりの差し込む部屋に、少女の夢と願いが、そっと溶け込んでいった。
「新たなる冒険の幕開け」
フリューゲン王城、第五会議室。重厚な木材と豪華な緋の絨毯が敷かれた空間には、いくつもの燭台に火が灯され、壁には歴代の王たちの肖像画が並んでいる。
その中で、カール=キリトは王と宰相ポーオルビ侯爵に向き合っていた。
「さて……本日はよく来てくれた、カール殿」
フリューゲン王は椅子に深く腰掛け、柔らかな声で話しかけた。威厳をたたえつつも、どこか親しげなその声音には、次期娘婿への信頼の色が滲んでいる。
「恐れながら、陛下より直接お呼びいただくなど、恐縮でございます」
「かたくるしい挨拶は不要じゃ。すでにおぬしは我が娘、エミリーゼの婚約者も同然……なあ、宰相?」
隣で控えていた宰相――ポーオルビ侯爵が、眼鏡を押し上げながらうなずいた。
「しかし、問題はそこからですな、陛下。婚約の“次”となれば……やはり、課題は山積でございます」
「うむ……その通りじゃな」
王は肩をすくめるようにして、冗談交じりの笑みを浮かべた。
「このまま、子爵剣聖が我が娘と結婚するなどとあっては、古い頭の貴族どもが一斉に顔をしかめおる」
「して、どうすれば?」
カールが問うと、宰相はすっと立ち上がり、用意していた書状を机に置いた。
「貴族たちの反発を抑えるには、“実績”が必要です。貴族会議において、名声と功績こそが発言力の源。カール殿には、さらなる軍功を上げていただきたく存じます」
「なるほど……」
「もちろん、これは試練であると同時に、機会でもあります」
そう言って、宰相は書状の一部を開きながら話し続けた。
「最近、東のイースシンカ王国の国境付近にグリーンドラゴンが出没して、近くの村々に多大なるひがいがでいてる」
「ド、ドラゴンですか」」
「このままでは被害は甚大になる。王国騎士団を派遣するにも南の方に不安があり、兵を出しにくい状態だ」
フリューゲン王が、うなずいた。
「正直、打つ手に困っていた。そこで悩んでいたところ解決策が……そう、おぬしのような者しかおらぬ」
「ド、ドラゴンなので、討伐は難しいですが……なんとは追い払うぐらいできれば良いのですが、やれるだけのことはしてみます」
カールの瞳には、揺るぎない決意が宿っていた。
宰相は満足げにうなずきつつ、補足した。
「また、この任務を果たせば、ドラゴンスレイヤーとして爵位の昇格も可能となります。ゆくゆくは……子爵から伯爵へ、さらには侯爵の座も」
「いやいや、いっそ婿入りしてくれれば早い話じゃ」
フリューゲン王はからからと笑いながら、王女エミリーゼの将来像を想像したように目を細めた。
「公爵家を新設し、エミリーゼを女公爵とし、そなたが婿として家名を継ぐ。そうすれば、他の貴族たちも文句は言えまい」
「陛下、それはさすがに……!」
カールは思わず目を見開いた。婿入りなどという考えは微塵もなかったが、王は楽しそうに笑いながら手を振った。
「冗談じゃ、冗談。……だが、ありえぬ話でもあるまいぞ?」
その場に、一瞬の静寂が流れた。
カールは小さく息をつき、目を伏せた。
「……自分が選んだ道です。どのような試練があろうと、受ける覚悟はあります」
フリューゲン王と宰相は、その答えに満足そうにうなずいた。
「頼もしいな、カール殿。おぬしならば、わが国に希望をもたらすこともできよう」
「まずは調査団として様子を見てだされ」」
「……了解しました」
それは、新たなる冒険の始まりの鐘だった。
◇
数日後、カールは王都を発ち、東方に位置する交易都市メレウスに向かっていた。まずは、そこの冒険者ギルドで情報を集めてからの作戦となる。
エミリーゼ、リーナ、ティナたちが心配顔で見送る中、カール、リアナ、セリアは各々の武器を背負い、静かに旅立とうとしていた。
「どうか……何事も起こりませんように」
しかし、彼の胸には、どこか不安と期待の入り混じった感覚があった。
グリーンドラゴン。ドラゴンスレイヤーへの道。カールたちの新たなる試練が今、始まろうとしていた。まだ誰も知らない。
幕は上がった。
カール=キリトとセリア、リアナ、3人の新たなる戦場へ。
春の風がやさしく吹き抜ける午後。カール=キリトの邸宅の中庭では、今日も子狼ルゥが元気に駆けまわっていた。
「まってー! ルゥ、こっちだよー!」
その後を追いかけるのは、くるんとした栗色の髪を揺らす少女――ティナだ。まだ年端もいかぬ小さな体ながら、その瞳は誰よりも真剣で、無邪気な笑顔は庭いっぱいに広がる陽光よりもまぶしかった。
そんなティナが最近、胸の奥でふつふつと募らせているものがある。
それは――「けっこん」。
しかも、お相手はただの人ではない。
「……カールおじさんとけっこん、したいの」
ある日の夕暮れ。ティナは、夕食の支度をしている母・レーナにそう告げた。
「……え?」
じゃがいもをむいていたレーナの手が止まる。思わずそのまま固まってしまった。
「だって、カールおじさん、セリアおねえちゃんとけっこんするんでしょ? リアナおねえちゃんも、おひめさまも。いっぱいけっこんするなら、わたしもしてもいいよね?」
ティナは真剣だった。レーナは慌てて包丁を置いて、娘の前にしゃがみ込んだ。
「ティナ、気持ちはうれしいけど……まだ、ティナは小さいのよ?」
「うん。でも、すきなんだもん。カールおじさん、やさしいし、ルゥともあそんでくれるし……ティナのこと、だっこしてくれるもん!」
その瞳はきらきらと輝いていた。まるで宝石のように。レーナはそれを見て、思わず苦笑いを浮かべる。
「じゃあ……もっと大きくなったら、そのときにまたお話ししましょうね?」
「……うん。やくそくだよ」
ティナはしっかりと頷いた。
◇
数日後の午後。庭では、ルゥがカールとじゃれ合っていた。
「よしよし、ルゥ、おまえ元気だなあ。……ん?」
カールの前に、ちょこちょことティナがやってきた。両手を後ろに組みながら、なんだかもじもじしている。
「どうした、ティナ?」
「ねぇ、カールおじさん……」
ティナはきゅっと唇を結び、決意を込めた声で言った。
「わたし、カールおじさんとけっこんしたいの!」
「ぶっ……!」
思わず、カールはルゥに舐められていた顔を拭きながら、軽く咳き込んだ。
「け、けっこん? ……ティナ、どうしてまた急にそんなことを?」
「だって、おじさん、いっぱいけっこんするでしょ? セリアおねえちゃんも、おひめさまも、リアナおねえちゃんも。じゃあ、ティナも……いっしょに、カールおじさんとけっこんしたい!」
その言葉に、カールは優しく笑った。
「ありがとう、ティナ。そんなふうに言ってくれて、うれしいよ。でもね、結婚は、大人になってからするものなんだ」
「じゃあ、ティナ、おおきくなる! そしたら、けっこんしてくれる?」
ティナはまっすぐな目でそう言った。
「……そうだな。もっと大きくなって、素敵なお姉さんになったら。そのときに、また話そう。……約束だ」
カールはそう言って、ティナの頭をぽんと撫でた。
「うん! やくそくね!」
その光景を、テラスの椅子に座って見ていたリアナが紅茶を片手に肩をすくめた。
「……あらあら」
「リアナ?」
カールが顔を向けると、リアナは少し呆れたように、でもどこか温かい笑みを浮かべていた。
「幼くたって、あの娘も“女”なのよ? 油断してると、本当に将来、取られちゃうかもよ?」
「……いやいや、さすがにそれは」
「ふふっ。でも、あのまっすぐな想いは……うらやましいくらい。ね、カール?」
リアナの視線が、ほんの少し切なげに揺れる。だがそれもすぐに、からかうような笑顔に戻る。
「まぁ、どうなっても知らないから。責任、ちゃんと取ってね?」
カールは頭を掻きながら、苦笑した。
「なんだって巻き込まれるんだ、俺は……」
でも、そんな風にからかわれても、嫌ではない。
ティナの真っ直ぐな気持ちも、リアナの冗談めいた優しさも――彼にとっては、大切な「家族」の一部だった。
◇
その日の夜。眠る前、ティナはベッドの中で毛布を抱きしめながらつぶやいた。
「わたし、もっとおっきくなったら……カールおじさんのおよめさんになるんだ……」
月明かりの差し込む部屋に、少女の夢と願いが、そっと溶け込んでいった。
「新たなる冒険の幕開け」
フリューゲン王城、第五会議室。重厚な木材と豪華な緋の絨毯が敷かれた空間には、いくつもの燭台に火が灯され、壁には歴代の王たちの肖像画が並んでいる。
その中で、カール=キリトは王と宰相ポーオルビ侯爵に向き合っていた。
「さて……本日はよく来てくれた、カール殿」
フリューゲン王は椅子に深く腰掛け、柔らかな声で話しかけた。威厳をたたえつつも、どこか親しげなその声音には、次期娘婿への信頼の色が滲んでいる。
「恐れながら、陛下より直接お呼びいただくなど、恐縮でございます」
「かたくるしい挨拶は不要じゃ。すでにおぬしは我が娘、エミリーゼの婚約者も同然……なあ、宰相?」
隣で控えていた宰相――ポーオルビ侯爵が、眼鏡を押し上げながらうなずいた。
「しかし、問題はそこからですな、陛下。婚約の“次”となれば……やはり、課題は山積でございます」
「うむ……その通りじゃな」
王は肩をすくめるようにして、冗談交じりの笑みを浮かべた。
「このまま、子爵剣聖が我が娘と結婚するなどとあっては、古い頭の貴族どもが一斉に顔をしかめおる」
「して、どうすれば?」
カールが問うと、宰相はすっと立ち上がり、用意していた書状を机に置いた。
「貴族たちの反発を抑えるには、“実績”が必要です。貴族会議において、名声と功績こそが発言力の源。カール殿には、さらなる軍功を上げていただきたく存じます」
「なるほど……」
「もちろん、これは試練であると同時に、機会でもあります」
そう言って、宰相は書状の一部を開きながら話し続けた。
「最近、東のイースシンカ王国の国境付近にグリーンドラゴンが出没して、近くの村々に多大なるひがいがでいてる」
「ド、ドラゴンですか」」
「このままでは被害は甚大になる。王国騎士団を派遣するにも南の方に不安があり、兵を出しにくい状態だ」
フリューゲン王が、うなずいた。
「正直、打つ手に困っていた。そこで悩んでいたところ解決策が……そう、おぬしのような者しかおらぬ」
「ド、ドラゴンなので、討伐は難しいですが……なんとは追い払うぐらいできれば良いのですが、やれるだけのことはしてみます」
カールの瞳には、揺るぎない決意が宿っていた。
宰相は満足げにうなずきつつ、補足した。
「また、この任務を果たせば、ドラゴンスレイヤーとして爵位の昇格も可能となります。ゆくゆくは……子爵から伯爵へ、さらには侯爵の座も」
「いやいや、いっそ婿入りしてくれれば早い話じゃ」
フリューゲン王はからからと笑いながら、王女エミリーゼの将来像を想像したように目を細めた。
「公爵家を新設し、エミリーゼを女公爵とし、そなたが婿として家名を継ぐ。そうすれば、他の貴族たちも文句は言えまい」
「陛下、それはさすがに……!」
カールは思わず目を見開いた。婿入りなどという考えは微塵もなかったが、王は楽しそうに笑いながら手を振った。
「冗談じゃ、冗談。……だが、ありえぬ話でもあるまいぞ?」
その場に、一瞬の静寂が流れた。
カールは小さく息をつき、目を伏せた。
「……自分が選んだ道です。どのような試練があろうと、受ける覚悟はあります」
フリューゲン王と宰相は、その答えに満足そうにうなずいた。
「頼もしいな、カール殿。おぬしならば、わが国に希望をもたらすこともできよう」
「まずは調査団として様子を見てだされ」」
「……了解しました」
それは、新たなる冒険の始まりの鐘だった。
◇
数日後、カールは王都を発ち、東方に位置する交易都市メレウスに向かっていた。まずは、そこの冒険者ギルドで情報を集めてからの作戦となる。
エミリーゼ、リーナ、ティナたちが心配顔で見送る中、カール、リアナ、セリアは各々の武器を背負い、静かに旅立とうとしていた。
「どうか……何事も起こりませんように」
しかし、彼の胸には、どこか不安と期待の入り混じった感覚があった。
グリーンドラゴン。ドラゴンスレイヤーへの道。カールたちの新たなる試練が今、始まろうとしていた。まだ誰も知らない。
幕は上がった。
カール=キリトとセリア、リアナ、3人の新たなる戦場へ。
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